出品者：越光桂子（’81油画）ほか

日程：2012年3月11日（日）

時間：12:00〜19:00

場所：Reis Studios No.22143-01  22nd Street 2nd fl. Long Island City, New York  11101

2011年3月11日、私たちの美しい母国日本は、地震・津波・原発事故と未曾有の大被害に遭いました。この東日本大震災以降、私たちアーティストもまた、チャリティー展覧会への参加等まずは自分の良心に従って行動を起こしてきました。それは「助け合いの精神」が生んだ、復興に向けたオールジャパンの協力体制であり、大なり小なりの暖かい支援の手が、少しでも多く、多様な形で、世界各地から東北地方に差し伸べられる事を誰もが切に願っていたからです。そしてこの大災害の犠牲国となった日本は、自国のみならず世界がエネルギー問題において脱原発へ舵を切る事を訴えていく責務を負い、その責務を果たすことこそが、今回の不幸を無駄にしない唯一の世界への貢献であると信じていました。しかしながら、強固に作り上げた原発をめぐる利権の構造はやすやすとは崩れず、未だに国の経済とエネルギー安全保障の観点から原発をなくすことは“素人談義”だと、原発事業への依存振りが透けて見える有様です。そして多くの人々が原発を「必要悪」だと諦め気味に容認しているのではないでしょうか。しかし、核廃棄物の問題をはじめ、後の世代に負担を付回すというのはあまりに無責任です。今こそ子供達の「命」を守る為に全国民が社会性に目覚めなければいけない時が来たのだ考えます。私たちはこの悪魔のテクノロジーからきっぱり手を引く時が来るまで、決して諦める事なくアートを通して反原発を訴え続けて行きたいと思います。