藤田雅彦(’92日本画)ほか 業績:骨までも柔らかく食べられる干物「まるとっと」の開発
受賞者らは、産学官民の共同開発により骨の軟化技術を利用した魚介類の加工品を開発した。骨を柔らかくする基本技術は、愛媛県産業技術研究所が開発し、商品化にあたっては、地域の大学や高齢者施設などと協力し、試作、モニタリングを繰り返しながら、干物製造業の(株)キシモトが商品化した。噛む力飲み込む力が弱くなった高齢者でも骨を気にせず食べることができるよう商品設計しており、高齢者施設での利用の他、若年層の魚離れを防止する食育効果もあり学校給食にも展開している。また骨まで食べることでカルシウム摂取量が増え、塩分濃度も抑えることにも成功しており、健康寿命の延伸に貢献するものと期待される。