創造性や創作性を豊かにする要素は、幼児期から青年期に至るまでの間に、如何に養われるかに係っています。それゆえ、この時期における何事にも束縛されない芸術行為や美術教育が如何に大切であるかということは、論をまちません。かつて学校の美術の授業が大幅に削減されるといった過った提示が為された時期がありましたが、これは大変な暴挙であったと言わざるを得ません。「絵画・美術・芸術は発想力を養う大切な作業の時間であると共に、この時期における大切な人間形成の時間でもある」とは私の考えですが、青年期を過ぎてしまえばもうそれで終わりと言うわけではありません。社会に出た後は是非とも各地域の校友会に顔を出し、議論を交わし、同僚の作品に触れ、刺激を受けて欲しいと思います。そして校友会を触れ合いの場とするのみならず、文化を衰退させるような過った社会の動きには常に警鐘を鳴らせるよう、共に力を合わせ、地域文化の発展に貢献することができれば幸いです。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。〔支部長石田琴次〕