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Jan 07, 2010
畑中章宏 『日本の神様』
畑中章宏特別研究員の著書『日本の神様』が、理論社の「よりみちパン!セ』シリーズの1冊として 先月出版されました。
こちらは扉です
日本の神様の根源にあるものは何か、という巨大で難解なテーマに対して、 従来あまり注目されてこなかった神像を切り口として、探求していきます。 父親が、小学校高学年と思しき娘を案内するという設定で、難しいテーマが 平易に語られています。
以下、理論社ホームページの紹介文です; お正月には神社に初詣をする私たち。でも、さまざまな仏像に比べて、「神様」の姿形は意外と知られていません。木の神、山の神から、動物の神、子どもの神まで、私たちとその祖先が、神様の姿についてどんなイメージを抱いてきたのか、豊富な写真とともにやさしく語ります。 http://www.rironsha.co.jp/special/series/index.html
Nov 19, 2009
石川直樹 写真集『ARCHIPELAGO』11月26日出版
特別研究員、石川直樹さんの新しい写真集が出ます。
■『ARCHIPELAGO』集英社/定価4,800円 2009年11月26日発売
「多島海」あるいは「群島」のことを、英語で「ARCHIPELAGO(アーキペラゴ)」という。 日本の北と南の島々を写し、多島海としての世界について考えさせる写真集。 日本とは何か、境界とは何か、世界とは何か。日本列島という呼び名が示すように、 日本は北海道、本州、四国、九州、そしてそのまわりに散らばる無数の島々から成っている。 南には、トカラ列島、奄美、沖縄、八重山、台湾へ繋がっていく島々があり、 北には、北海道からサハリン、千島、アリューシャン、アラスカへ連なっていく島々がある。 こうした日本の南北の島々に、10年近く通い詰めてきた著者は、人々と出会い、 その風土を写真に収めるなか、“端”に位置し“周縁”と呼ばれる小さな島々が、 大きな世界への入口であることに気づいた。
国境によって分断された世界を自明のものとせず、 日本の南北に位置する環太平洋の国や地域を“島の連なり”として改めてとらえ直す写真集である。 (AMAZONより)
Nov 16, 2009
中沢厚『石にやどるもの 甲斐の石神と石仏』復刊
長らく品切れだった民俗学者・中沢厚氏の著作 『石にやどるもの 甲斐の石神と石仏』(平凡社/初版発行1988年12月)が復刊されました。 序を歴史学者の網野善彦氏、解説を中沢新一が書いています。
*中沢厚 1914年、山梨県生まれ。故武田久吉氏に師事し、農山村の民俗調査を続け、 40年間石神の研究にたずさわる。 著書に『山梨県の道祖神』(有峰書店/1973年 本書収録)、 『丸石神』(木耳社/1980年 共著)、『つぶて』(「ものと人間の文化史44」法政大学出版局/1981年) がある。1982年没。
中沢所長の文章の中には、父・中沢厚とのエピソードが随所に登場しています。 やがて『精霊の王』へと繋がっていく系譜が、そこからはうかがえます。
※詳細は平凡社のサイトをご覧ください。
Oct 30, 2009
南方熊楠コレクション全5巻/中沢新一編集
『南方熊楠コレクション 全5巻』南方熊楠 著/中沢新一 編集(河出書房新社) が2009年11月10日(火)に再刊されます。
第1巻 『南方マンダラ』 日本人の可能性の極限を拓いた巨人の中心思想=南方マンダラを解き明かす。
第2巻 『南方民俗学』 ライバル柳田國男への書簡と「燕石考」などの論文を中心に、 現代の構造人類学にも通ずる、地球的規模で輝きを増しはじめた具体の学をまとめる。
第3巻 『浄のセクソロジー』 生命の根幹にかかわり、生成しつつある生命の状態に直結する「性」の不思議をあつかう 熊楠セクソロジーの全貌を、岩田準一あて書簡を中心にまとめる。
第4巻 『動と不動のコスモロジー』 熊楠の人生の軌跡を、若き日の在米書簡やロンドン日記、 さらには履歴書などによって浮き彫りにする。
第5巻 『森の思想』 熊楠の生と思想を育んだ「森」の全貌を、神社合祀反対意見や南方二書、 さらには植物学関連書簡や各種の論文、ヴィジュアル資料などで再構成する。
※このコレクションは、1991〜1992年に刊行されたものが、このたび重版されるものです。 →河出書房新社のサイトはこちら。
Oct 26, 2009
神楽と出会う本
三上敏視特別研究員の著作『神楽と出会う本』が今月初旬に出版されました。 出版元アルテスパブリッシングのWEBはこちらです。
中沢新一所長が、帯に以下の推薦文を寄せています。 いまおこなわれている神楽が、そのまま古代の音楽を伝えているとはいえないけれど、その中に聞こえないリズム、見えないベクトルのような形で、はじまりの音楽の痕跡が残されていることは、まちがいない。それを取り出すためには、音楽の深部にまで踏み込んで、その聞こえないリズム、見えないベクトルを取り出すことのできる、特別な抽象の能力が必要だが、幸運なことに、三上さんはその能力が備わっている数少ない人なのだ。
平出隆所員の新刊が本日発刊されました。 『鳥を探しに』双葉社 2010年1月20日発売 定価3,990円(税込み)
以下出版社の案内文です。 「瞬間を丹念に記憶の中からすくいあげ、連記し、その世界すべての命をよみがえらせた散文の力に、快く屈した」と辛口の評論家に言わしめた名文を、「本物」を待ちわびた読者に。散文・詩集においても数々の賞を受賞した著者が描く二冊目の小説。
上記案内文にもあるように、昨年文庫化された『猫の客』以来の小説作品となります。 長崎県対馬を舞台とした、約1,500枚に及ぶ長編です。 そのボリューム感は、昨年11月15日に西荻窪で行われた平出所員と扉野良人特別研究員との 対談イベント(西荻ブックマーク)において、実際の装丁サイズを示しながら予告されていました。 (平出所員が分厚い装丁ダミーを示す。右は扉野良人特別研究員。)