開館15周年記念特別展 「No Man’s Land-陶芸の未来、未だ見ぬ地平の先-」

update:2021/04/19

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本展覧会は、工芸学科・陶プログラム講師の林茂樹先生が参加されます。

<開館15周年記念特別展 「No Man’s Land-陶芸の未来、未だ見ぬ地平の先-」?>

【展示情報】
開催期日:2021年3月20日(土)~5月30日(日)
開館時間:10:00~18:00
休館日 :月曜日
会場  :兵庫陶芸美術館 展示棟 展示室1・2・4・5(地下1階、1階、2階)


【参加作家】
秋永邦洋、稲崎栄利子、かのうたかお、木野智史、金理有、谷穹、出和絵理、新里明士、林茂樹
、増田敏也、松村淳、見附正康、山村幸則、若杉聖子、度會保浩


21世紀に入って20年。今やジャンルの横断や交差も珍しくない、じつに多様化した現代の創造において、「陶(Ceramics)」を素材、あるいはテーマとする作品は、どのような存在と成り得るのだろうか。そして、既成のイメージや概念から切り離し、一つの独立した造形として、ニュートラルな空間に放たれるとき、これらの作品が、「同時代の芸術」として、いかにして強度を持ち得るのだろうか。
 「No Man’s Land(ノーマンズランド)」には、「主のいない、不毛の土地」を表わすと同時に、「複数の異なる領域が重なり合った曖昧な状態」という意味も込められている。しかし、そこにしか存在しない、あるいは、そこにこそ見えてくるものの中に、これからの陶芸を革新していく新しい価値観を見いだすことができるのではないだろうか。本展では、そんな問いかけのもと、伝統的な陶芸の素材や技法を駆使しながら、独創的な作風で、工芸のみならず、現代美術、デザイン、建築などの幅広い分野から注目を集める1970~1980年代生まれの15名の作家の作品を通して、「陶芸の未来」を再考する。なお、ここで紹介する作品については、何らかのかたちで、鑑賞者に「陶芸」についての示唆を与えるものであり、必ずしも素材を「陶」に限定するものではない。ここでは、様々なタイプの作品が同空間に交差することによって、静かに浮かび上がってくるイメージとメッセージを捉えていきたい。

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