ImageForumFestival2015レポート3〜『relative』佐藤義尚〜

 今回レポートするのはBプログラム「日本のアニメ2」より、佐藤義尚監督の「relative」。

「タイヤホイールの回転方向が、移動物体の進行方向と逆に見える瞬間がある。移動している撮影者、静止している撮影者、それぞれの視点に立って動いているものをとらえ、狙う効果を捕獲、集めた作品。ビデオカメラのシャッタースピードでしかとらえることのできない映像でありながら、日常的であることを条件に。」(カタログの作者コメントより)

 電車の中から見た外の風景が繰り返されたり、音に合わせて動いたりと、The Chemical Brothers 「Star Guitar」(ミシェル・ゴンドリー監督)のミュージックビデオを彷彿とさせる視覚的な作品であった。動きが速すぎて、逆に遅く見える現象(エイリアス現象)を上手く利用した本作。普段私たちが目にする電線、踏切など同監督「PAPERS」のように、ある一部分だけ切り取られているかのように見え、不思議な感覚に陥るのである。また音楽もハウスミュージック風の4つ打ちから成っておりテンポがよく、見ていて飽きない作品であった。

文=雨松孝太郎