【レポート】公開研究会 「野外をゆく詩学 17」 2018年1月19日

「野外をゆく詩学 17」公開研究会は1月19日、多摩美術大学芸術人類学研究所で開催されました。
講師は三松幸雄、宮田浩介、澤直哉。進行は、部門統括の平出隆所員。
それぞれに単独の思考が互いに交差し、聴衆の反響と共に深まる夕べが実現しました。

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発表1

◉宮田浩介(英語・英米文学/多摩美術大学)
「星野道夫とアレックス・マッカンドレス
:食べ、食べられる者としての人間をめぐって」
アラスカに暮らしてきた人々の伝承世界に足を踏み入れた星野道夫のストーリーテリングと、ソローらの著作を読みながらアラスカで単独自給生活を試みた青年アレックスの発見について。

 

発表2

◉澤直哉(ロシア文学/早稲田大学)
「書架と階梯
──オーシプ・マンデリシタームにおける生物・言葉・書物」
生前最後の書物の出版をまたぐ五年間の詩作の沈黙を経て、アルメニアへの旅と生物学者との交流をきっかけに詩作へと回帰するマンデリシタームの詩篇「ラマルク」から、その書物・生物・言葉をめぐる思考に橋を架ける。

発表3

◉三松幸雄(哲学・現代芸術/明治大学・多摩美術大学)
「──閾: 声、生 … 零度の詩文、あるいは非‐詩学」
近代国語学の周辺で定式化された〈詞/辞〉の対概念や、実験音楽におけるsilenceの位相、現代美術におけるready-madeの手法などを参照しつつ、言葉の閾で不断に生成しつつある「詩」のありようを捉え、その「作品」を提示する。文学的なものの発生の場へとあらためて立ち返り、別の道をさぐる試み。

 

 

 

 

当日の開催模様

司会:平出隆(詩学/多摩美術大学)
会場:芸術人類学研究所

2018年1月19日(金)16時30分~18時30分