無限の縫い(nui)アートへ/プロジェクト・開催レポート

無限の縫い(nui)アートへ/展示・映画上映会・トークセッション

「創作表現を生む場の在り方を探る」

芸術人類学研究所主催『無限の縫い(nui)アートへ−しょうぶ学園×多摩美術大学・芸術人類学研究所からのアプローチ−』を、 2017年11月22日から12月15日まで開催しました。 これは鹿児島にある知的障害者支援施設「しょうぶ学園」の活動から、「創作表現を生む場の在り方を探る」を背景として、個々人の可能性が発揮される場や作品に注目して行われたものです。本学の八王子キャンパスを会場に、「しょうぶ学園」の布の工房「ヌイ・プロジェクト」の作品展示、ドキュメンタリー映画の上映会、特別ゲストを招いてのトークセッションなど、3つのイベント内容を含み、下記期間でプロジェクトを行いました。

2017年「無限の縫い(nui)アートへ」
11月22日(水)-12月15日(金): 作品の展示期間
11月24日(金)14:40~17:50 :「無限創造(ゲネシス)の始まり」展示作品トーク&上映会
12月 8日(金)14:40~17:50 :「映像から共創を考える」上映会&ゲストトーク

このプロジェクトは、全体で3つの構成からなっております。

 

 

◉1つめは、作品展示です。
『無限の縫い(nui)アートへ』展示写真
既存の枠にとらわれず、伸び伸びと自由に表現されている鹿児島の「しょうぶ学園」内にある布の工房「ヌイ・プロジェクト」の作品は、視る者の心を釘付けにする魅力をもっています。 「視覚」だけにとどまらず、「触覚」や「嗅覚」などをフルに使って感じてもらうべく、直接、作品に触れることが可能な展示としました。

■触れることが可能な作品展示

①「しょうぶ学園」内にある布の工房「ヌイ・プロジェクト」の作品を手に触れていただけます。

■五感を刺激する作品展示

②しょうぶ学園の作品画像の「色」や「質感」などから触発されたイメージを「オノマトペ」にし、それぞれのマテリアルに置き換えてみました。

■参加可能な作品

③展示会場の最後には、「nuiの輪」という来場者参加型の展示作品を考案いたしました。


◉2つめは、

「しょうぶ学園」の日々を追ったドキュメンタリー映画

『幸福は日々の中に。』

の上映です。

圧倒的な生命力を持つ作品が、1人だけじゃなく、何人からも生み出されているのは、なぜなのか。その秘密は、日々の暮らしや環境、取り巻く人々との関係性など、創作表現を生む場の在り方にあるのではと考え、この映画をキッカケにして秘密を探りたいと企画いたしました。

監督・脚本・撮影・録音・編集:茂木綾子
監督・脚本・撮影・プロデューサー:ヴェルナー・ペンツェル
録音:ウエヤマトモコ / 編集:フリッツ・バウマン
音楽:福森伸 / 演奏:otto & orabu
タイトル音楽・タイトル音楽演奏:フレッド・フリス
プロデューサー:相澤久美 / 芹沢高志
製作年:2015年 / 製作国:日本
上映時間:1時間13分 / 配給・制作:silent voice
制作:werner penzel film production

◉3つめは、

トークセッションです。

第1回目は「無限創造(ゲネシス)の始まり」

と題して11/24日(金)に開催いたしました。
ケルト芸術文化研究家である所長の鶴岡真弓がトーカーを務め、しょうぶ学園の作品から触発された形や色から始まり、トークは縦横無尽に世界を駆け巡りました。

第2回目は「映像から共創を考える」

と題して12/8日(金)に開催いたしました。
上映作品のプロデューサーであるsilent voiceの芹沢高志氏と相澤久美氏のお二方をゲストにお招きし、ホスト役は港 千尋所員が務め「映像から共創を考える」をテーマに、映画作品をつくる側の姿勢や過程、鹿児島の「しょうぶ学園」がもつ「人の居場所づくりや空間の在り方」、「ノーマライゼーション」などに話が及びました。

 

 

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 ■その他 

これまでの準備編

 

 

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