来たるべき美術:自然災害の哲学ー新しい「地水火風」

椹木野衣

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 「来たるべき美術」部門では、21世紀の新しい自然と文化との関係について、自然がもつ豊かさだけでなく、「地」震、大「水」、「火」山、台「風」というふうに、「地水火風」の<脅威=負>の側面から再考察する。理論的にはプレソクラテスのギリシア哲学(パルメニデス、ヘラクレイトス、エンペドクレスなど)をめぐる「日本列島」の地学的な固有性に沿った読み直しを含めている。
以上のような関心から本部門では、日本列島で過去より大規模な自然災害を繰り返してきた小地域に注目し、そうした被害の記憶や実情と文化のこれからについて、旧来の学問大系には収まらない21世紀の新しい観点から実地にもとづいて調査していく。
具体的には、現時点で人的交流のある地域から南北に沿って次の5地域を対象とする。

  1. 昭和新山(北海道、噴火〜造山)
  2. 気仙沼(宮城県、津波〜海嘯)
  3. いわき湯本(福島県、炭鉱〜原発)
  4. 角海浜(新潟県、浸食〜干拓)
  5. 別府(大分県、温泉〜噴火)


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