入学試験 Admissions

環境デザインの入学試験(実技)は「ものと空間の関係」を意識した造形ができるかどうかが重要です。
また実物ができる前に、その空間をイメージして人に伝える事が求められます。
鉛筆デッサンの試験では空間を創造するための基礎的な能力や適性を判断します。
そしてそれは環境デザインの仕事へ続く第一歩でもあります。

2017年度入学試験 募集人数・ 科目 ・ 配点

一般方式 募集人員30名
鉛筆デッサン(5時間) 300点
国語(100点)/英語(100点)

センターT方式 募集人員20名
鉛筆デッサン(5時間) 200点
6教科29科目から2教科2科目を選択 各100点

センターU方式 募集人員15名
数T・ 数A 200点
6教科27科目から2教科2科目を選択 各100点

推薦U方式 募集人員15名
小論文、空間デザイン、プレゼンテーション面接
上記科目等に出身高等学校の調査書等を勘案し、総合的に選考します。

鉛筆デッサン(5時間) 2017年度試験問題

問題

床に木製の箱(およその外形寸法:幅60p奥行30p高さ30p)が3個置かれている。
この箱6個以上を使って、立体構成した状態を想定し、鉛筆デッサンしなさい。

条件

  1. 背景(教室内観)、人物、イーゼルは描かないこと。
  2. 置かれている箱の向きと位置は、変えても積み重ねても良い。
  3. 立体構成は、床に置かれた状態で描くこと。
  4. 箱は、切ったり加工したりしないこと。

実技問題採点のポイント

環境デザインの対象となるのは、身の周りの小さなスケールから、都市的な大きなスケールまでさまざまです。単体の「もの」だけでなく、もの同士や、ものと場所との関係で「空間」を造ることが環境デザインです。「空間」を意識した造形表現が必要となるため、空間的な表現能力をみる出題となっています。
環境デザインの領域では、スケッチや図面といった「想定表現」が重要になってきますので、その基本的な表現力をみるため、実物のモチーフを目の前にした「立体構成の想定デッサン」としています。
昨年まで空間の背景として、教室内観を描くことにしていましたが、今年は「教室内観は描かない」として、より作者の立体構成力を評価する出題としています。
また採点のポイントとしては問題文に「床に木製の箱(およその外形寸法:幅60p奥行30p高さ30p)が3個置かれている」とモチーフの大きさが示されており、この箱を6個以上使った想定デッサンですが、ここに示されている寸法の縦横の関係を考え、立体構成の基準として把握しているかを最初に評価します。
次に、箱自体にも内側と外側という空間がありますが、それらを複数使った箱同士の関係=「空間」が意図されているがポイントとなります。構図や目線の高さによって、空間的な高さと、奥行表現がされていることが重要です。
そして立体構成が置かれている「床の存在」と「光と影の表現」そこから見えてくる木箱の「素材感」が最終的な評価ポイントになっています。

推薦入試 2017年度試験問題

空間デザイン(5時間)

問題

立体構成:与えられたモチーフ(立方体)を台紙(B3ボード)に自由に構成しなさい。
作品説明:用紙(A3ボード)に、自由に立体構成作品についての説明をしなさい。

条件

  1. 立体構成の台紙(B3ボード)は横位置とする。
  2. 立体構成のモチーフ(立方体)を切ったり、ちぎったり、加工しないで、全て使うこと。
  3. 立体構成のモチーフ(立方体)どうしを全て接着し、台紙にも接着剤で固定すること。
  4. 作品説明は鉛筆(黒)を使用すること。
  5. 作品説明に使う文字や記号、イラストなど表現方法は自由。

小論文(1.5時間)

問題

あなたが「環境デザイン」を学びたい理由を述べなさい。(400字以上〜800字以内)

推薦入試出題のねらい・採点のポイント

推薦入試の空間デザインの試験は、空間を創造する力を見るもので、工作をする上で技術的に特別な練習を重ねないと作ることができない出題ではありません。出題条件に対して何を考えて、どのような効果を意図したのか、そしてその意図が作品にしっかり表現されているかが重要です。
与えられた立方体のモチーフを積み木のように構成する立体作品と、それをどのような発想から空間デザインしたのか?イラストや記号などを使った作品解説も一緒に作成します。そして、それらをプレゼンテーションすることが面接試験となり、作品の独創性も期待していますが、制作意図を的確に第三者に伝える意欲と、自己アピール能力を評価しました。環境デザインへの熱意と興味を聞かせて欲しいと思っていましたが、予想以上に、のびのびと表現できている受験生が多かったという印象です。

2017年度 特別入学試験

実技試験 鉛筆デッサン(3時間)

問題

与えられたハガキ大のケント紙(2枚)と片面ダンボール(1枚)を用いて自由に立体構成し、台紙(A4ボード)の上に置いた状態を、鉛筆デッサンしなさい。

条件

  1. ケント紙と片面ダンボールの加工は、折る、曲げる、丸めるだけとする。切ったり、ちぎったり、貼りつけたりできない。
  2. 与えられたケント紙3枚のうち1枚と、片面ダンボール2枚のうち1枚は試作用。
  3. 台紙(A4ボード)を加工することはできない。
  4. 机や背景は描かないこと。
  5. デッサン(B3ボード)は縦位置、横位置は自由とする。

特別入試出題のねらい・採点のポイント、面接試験のポイント

特別入試の空間デザインの試験は、空間を創造する構成力とデッサン力を見るもので、技術的に特別な練習を重ねないとできない出題ではありません。出題条件に対して何を考え、どのような効果を意図したのか、そしてその意図がデッサンにしっかり表現されているかが重要です。
与えられたハガキ大のダンボール紙とケント紙によって構成する立体作品は、それぞれの素材特性を理解した構成がされているかがポイントとなります。作品の独創性もさることながら、与えられた素材を生かした構成となっていることが大切です。そして制作意図を伝える基礎的なデッサン力をみます。それらは分析力、観察力と、その表現力といってよいでしょう。完成した作品を通して、環境デザインに対する空間的な資質と、さらには創作意欲(熱意)が伝わってくることが期待されます。
面接試験では最初に、空間デザイン試験で描かれたデッサンについて、どのようなことを考えたのか、画面に表れていないことも含めて、制作意図を端的に説明していただきます。
その後、面接の大半は「多摩美の環境デザインを選んだ理由」「そこで学びたいと思っていること」「将来の目標」など、いくつかの質問を通して、空間的な資質と、創作意欲を感じられるかを判断します。その際は熱意と情熱をもって、状況に合わせた「自分の言葉」で話をすることも大切なことだと考えています。
※外国人留学生は入学後に必要な、日本語での会話力と理解力を有していることを求められます。

多摩美術大学 環境デザイン学科 Tama Art University Department of Environmental Design

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