No 17 駒井 麻郎(株式会社 資生堂)

資生堂
プロフィール
2001年卒、資生堂入社。 ウーノ、アネッサなどのプロダクトデザインを手がける。
現在は、グローバルブランド SHISEIDO、クレ・ド・ポー ボーテのプロダクトデザインを担当 

インタビュー
聞き手:安次富 隆 

この度は4名の展示を企画してくださってありがとうございました! あらてめて4名を見ていると、4人とも全く個性が異なるものの、「自分はこうだ!」という強い信念がある点で共通しているように思います。 駒井くんの大学時代は、テニスを頑張っていたというイメージのほうが強いのですが(失礼。笑)、それでも卒業制作でデザインした自転車”clip”は、強く印象に残っています。当時、構造的にはオーバーだなぁと否定的に思っていたのですが、サスペンションのクロムメッキ仕上げのリングが、機能を明確に視覚化しているだけでなく、シンボリックな強さを放っていました。そのため今でも忘れられないデザインなのだと思います。


Q1:駒井くんがデザインで大切にしていることは何ですか?

私がデザインで大切にしていることは、プロトタイピングです。 デザイン開発のなるべく早い段階で、できるだけ多くのデザイン案のリアルなモックアップをつくって、手なじみや、使い勝手、もちろん見た目の印象などを検証するというプロセスを大切にしています。 初期の段階でこのプロセスを踏むと言うことが重要だと考えています。

Q2:今回の展示作品デザインについて解説してください。

資生堂
Ever Bloom

EverBloomはこの10月にヨーロッパ地域を中心に発売されるファインフレグランスです。一輪の花が至福の香りに昇華する、といったイメージから「Sublimation(昇華、純化、精製)」というクリエイティブコンセプトを立てました。このコンセプトから、角度によってボトルの形や色の雰囲気が大胆に変わるデザインを考えました。ボトルを正面から見たときは、普遍的な香水瓶のシルエットをしていますが、すべて曲線と曲面で構成されていて、角度を変えてみると一気に有機的な印象になるデザインです。かなり難しい形状でしたが、フランスのガラスメーカーと協力して実現することができました

資生堂
SYNACTIF
SYNACTIFはアジア、アメリカ、日本で展開しているクレ・ド・ポーボーテブランドの最高級スキンケアラインです。このラインは「BEAUTE NOIRE【NOIRE(仏:ブラック)】という世界観で商品から店頭、広告まで統一して表現しています。商品デザインではその黒の質感にこだわり、さらに香りの元となったバラ「ローズシナクティフ」を象徴するモーヴ色をボトル下部に配しています。キャップ天面には花びらの表情に通じる有機的な曲面を配し、ハイプレステージ化粧品にふさわしい満足感や高揚感を感じられるようなデザインを目指しました。

Q3:多摩美のプロダクトで学んで良かったと思うことは何ですか?

自分にとって「よいデザインとは何か?」を4年間真剣に考えることができたことです。

Q4:最後に在校生へのメッセージをお願いします。

自分が考える「理想のデザイン」を徹底的に追求してください。どんな環境に行ってもこの集中した4年間が血肉となり土台となります。そして自身が成長していく指針になることと思います。


その他の出展者紹介

資生堂
長谷 麻子
2002年卒、資生堂入社。
マキアージュ、リバイタルグラナス、IHADA などのプロダクトデザインを担当。
SHISEIDO THE GINZAやIHADAのグラフィックも担当。

資生堂
IHADA

資生堂
PHYTO AND ROSE

資生堂
平岡 好泰
2007年卒、資生堂入社。
マキアージュ、TSUBAKI、UNOのデザインを担当。

資生堂
TSUBAKI

資生堂
MAQUILLAGE

資生堂
村岡 明 
2010年卒、資生堂入社。

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BIO-PERFORMANCE

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