福助株式会社の技術協力による実践的授業の実施

2017年、多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻3年生STUDIO2の授業では、福助株式会社(以下;福助)の伝統的な商品の「足袋」に関する技術協力により産学官共同研究として、各学生がさまざまな創作活動を展開しました。

【授業の内容】

テーマ「座礼立礼/足元から考えるホテルの着衣」は、世界の成長産業となっている観光分野に着目し、テキスタイルに歴史や文化を通じて現代的なデザインを吹き込む3年のしめくくりともなる重要な課題です。学生はテキスタイルとホテルを結びつけることでグローバルな視点を広げ、マーケティングを意識したデザインを考えます。ホテル側のご協力のもと、足袋を含めた着衣と客室インテリアに関係するアイテムを製作し、スタイリングしました。手描き染めした布が福助に送られ、工場にて丁寧に裁断縫製された「本物のサンプリング」を経験し、客室現場で撮影するなど社会のリアリティーが含まれた本演習を通じ、学生は4年次へ進みます。