半期に一度の研究発表

暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか☀️

装飾デザイン調査設計に引き続き、ゼミの活動紹介となります。
今回は、大島徹也先生ご担当の「美術史設計」を見学させていただきました。

【美術史設計の主な活動】
美術史設計は、講義・個人研究発表・文献講読という3通りの方法で、丁寧に美術史を学んでいくゼミです。
例えば文献講読では、英語文献を全員で読み、その内容に関してディスカッションをしたり、関連する話題を取り上げるなどして、視野を広げながら、ゆっくりと時間をかけて理解を深めていきます。
1行ずつ立ち止まって考えるため、90分の授業で読み進めるのは10行…なんてこともあるそう!
1つの単語、1行の文章に、思いを巡らせ深く考えることで、見える世界を広げていきます。

その他、美術史設計では、ギャラリーや展覧会に足を運んで実際の作品を前に意見を交わす、特別活動も行われています。
スマートフォンを取り出せば簡単に画像検索が出来てしまう現代、実物の作品を自分の目で見て感じることは、さらに重要になってきています。
特に芸術作品は、その時々で見え方が変わっていくもの。今この時の自分でしか感じ得ないものを、ゼミという場を通して体感出来ることは、とても貴重なことだと思います。

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【個人研究発表】
この日は、前期・後期で1人1回ずつ行われる、個人研究発表の回でした。
ゼミ生は各自でテーマを決めて個人研究を進めており、ここで現時点での成果を報告します。

大島先生の進行のもと準備が進められ、発表が始まります。
テキパキササッと!というクールな雰囲気に、研究室スタッフもつられて緊張してしまいました…。

今回発表を行ったのは主に3年生でしたが、ゼミ初年度にも関わらず、内容が濃い!
美術史設計は特に、どの学生からも、テーマに対する「好き」「興味がある」という思いと同時に、それを「研究する」という覚悟を強く感じます。
発表をする側もそれを聴く側も、修士か博士かと思うぐらいしっかりした眼差しで格好良く、見ているこちらも気が引き締まりました🎓

プレゼン後の質疑応答はディスカッション形式で、発表者と質問者の1対1かつゼミ全体で意見を交わし合いながら、気になる点を掘り進めていきます。
質問や回答の中で出てきた単語を拾い上げ、それが他の分野と繋がっていくこともあり、思わぬ発見がありそうです。
何より、自分の発表に対して相手がここまで真剣に向き合ってくれることって、かなり嬉しいことですよね。

たっぷりの持ち時間を使って、積み重ねてきた自分の考えを丁寧に伝え、それに対するレスポンスもとても刺激的。
学生による発表を行う授業は他にも多数ありますが、ここまで本格的なものはなかなかレアなのではないでしょうか。

最後にチャイムが鳴って授業が終わると、一転してワイワイガヤガヤと、くだけた雰囲気に。
研究自体は個人戦ですが、ゼミでの活動や交流を通し、お互いを高め合っていく…先生と学生、あるいは学生同士の距離感が近すぎず遠すぎず、メリハリのあるところが、美術史設計の魅力のひとつです。

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【ゼミ紀要「美術史設計」】
ゼミ生の研究の内容は、美術史設計が発行している紀要で、論文という形で目にすることが出来ます。
本冊子は、毎年度末に発行しており、今年で4冊目となります。
紀要には、ゲストをお招きしての講演会や展覧会見学のような特別活動の記録なども掲載されており、読み応えはしっかり📖
主に芸術学棟で配布しておりますので、興味のある方は覗いてみてくださいね。

さらに、実際にゼミの様子が見たい!という方は見学も可能だそう。2年生の皆さんはぜひどうぞ!
じっくり研究と向き合いたい・思い切り論文を執筆したいという、コツコツ型の方には特にオススメです!✏️