第7回「土地と力」シンポジウム「時間と空間の交点—芸術人類学のめざすもの」

このシンポジウムは終了しました。ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。
 

 

人間は、時間と空間を認識することではじめて人間となった。そして、時間と空間が一つに交わるところに、種族の記憶の表現であり個人の記憶の表現でもある芸術作品を残してきた。自然との相互作用のなかで、自然に対して果てしのない畏怖と敬意を抱きながらも、そこにもう一つ別の世界の可能性を切り拓いてきた。

芸術の発生を広大な人類史のなかに位置づけ、さらには現代の芸術のもつ可能性までをも俯瞰する。生命と環境、場所と記憶、理論と実践……。芸術人類学研究所がこれまで開催してきた「土地と力」をめぐるシンポジウムの一つの総括として、芸術人類学が実現を目指してきたもの、さらにはその未来までをも徹底的に論じ合う。

 

 

 

 

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2019年度 多摩美術大学 芸術人類学研究所+芸術学科21世紀文化論 共催

第7回「土地と力」シンポジウム

時間と空間の交点芸術人類学のめざすもの


◉開催概要

 

日 時  2019年11月16日(土)開演:14:00(開場13:30)

会 場  多摩美術大学 八王子キャンパス・レクチャーホールB

 

発 表  鶴岡真弓 所長(芸術文明史家)

  平出 隆 所員(詩人・作家)

  港 千尋 所員(写真家・映像人類学者)

  安藤礼二 所員(文芸評論家)

  椹木野衣 所員(美術批評家)

コメンテーター  金子 遊(批評家・映像作家)

 

定 員  先着200名(事前申し込み不要。直接会場へお越しください。)

※一般の方は先着順でご入場いただき、満席の場合は立ち見となります。

参加費  無料

 


◉プログラム

 

14:00~ 

開会の言葉

 

●前半部(14:10〜15:35)

・主旨説明

・発表① 港 千尋 | 木の教え樹木がもたらす社会的記憶とその変容について

・発表② 安藤礼二 | 山と海を超える「まれびと」たち

・発表③ 平出 隆 | Air Languageの発見

・前半トークセッション

 

休憩(10分)

 

●後半部(15:45〜16:55)

・発表④ 椹木野衣 | 失調する時間と空間 〜1991年・雲仙普賢岳噴火災害

・発表⑤ 鶴岡真弓 | ユーロ=アジア世界の「天の時間」と「地の時間」分節から循環へ

・コメント | 金子 遊

・後半トークセッション

 

閉会の言葉

17:05(予定)

 

※プログラムや発表タイトルは、都合により変更する場合がありますのでご了承ください。

 


◉登壇者プロフィール

 

鶴岡真弓|Mayumi Tsuruoka

芸術文明史家。多摩美術大学芸術人類学研究所所長、教授。ケルト芸術文化・ユーロ=アジア民族デザイン交流史を軸に、西はアイルランド、東はシベリア・日本列島に至る「生命デザイン」を追跡中。主著に『ケルト/装飾的思考』『ケルト美術』『装飾する魂』『京都異国遺産』『ケルトの歴史』(共著)『ケルト 再生の思想—ハロウィンからの生命循環』『ケルトの想像力—歴史・神話・芸術—』『装飾デザインを読みとく30のストーリー』『ケルトの魂』など多数。

 

平出隆|Takashi Hiraide

詩人、作家。多摩美術大学図書館長、教授、芸術人類学研究所所員。その詩は散文との重層領分に及び、『胡桃の戦意のために』『ベルリンの瞬間』『私のティーアガルテン行』など多数。国際的ベストセラー小説『猫の客』は、22ヶ国語に翻訳。昨年度開催の「言語と美術—平出隆と美術家たち」展(DIC川村記念美術館)では《via wwalnuts 叢書》や《ppripo》などの実験的刊行物も展示。

 

港千尋|Chihiro Minato

写真家、映像人類学者。多摩美術大学教授、芸術人類学研究所所員。芸術の発生、記憶の予兆、イメージと政治などをテーマに、制作と研究を続けている。著書に『記憶—創造と想起の力』『洞窟へ—心とイメージのアルケオロジー』『芸術回帰論』『ヴォイドへの旅』『書物の変』など多数。最新刊に『風景論—変貌する地球と日本の記憶』『インフラグラム—映像文明の新世紀』。

 

安藤礼二|Reiji Ando

文芸評論家。多摩美術大学教授、芸術人類学研究所所員。大学時代は考古学と人類学を専攻。出版社の編集者を経て、文芸評論家として活動。主著に『神々の闘争 折口信夫論』『光の曼荼羅 日本文学論』『折口信夫』『大拙』『列島祝祭論』『迷宮と宇宙』『近代論 危機の時代のアルシーヴ』、編訳書に井筒俊彦『言語と呪術』など多数。

 

椹木野衣|Noi Sawaragi

美術批評家。多摩美術大学教授、芸術人類学研究所所員。1991年に最初の評論集『シミュレーショニズム』を刊行、他に『日本・現代・美術』『「爆心地」の芸術』『反アート入門』『後美術論』『震美術論』など多数。最新刊に『感性は感動しない』。福島県の帰還困難区域で開催中の「見に行くことができない展覧会」、“Don’t Follow the Wind”では実行委員も務める。

 

金子遊|Yu Kaneko

批評家、映像作家。多摩美術大学准教授。著書に『映像の境域』でサントリー学芸賞〈芸術・文学部門〉受賞。他の著書に『辺境のフォークロア』『異境の文学』『ドキュメンタリー映画術』『混血列島論』『悦楽のクリティシズム』がある。共編著に『クリス・マルケル』『アピチャッポン・ウィーラセタクン』、共訳書にティム・インゴルド著『メイキング』、アルフォンソ・リンギス著『暴力と輝き』など。

 


交通アクセス

http://www.tamabi.ac.jp/access/

 

お問い合わせ先

多摩美術大学 芸術人類学研究所
〒192-0394 東京都八王子市鑓水 2-1723 メディアセンター4F

TEL:042-679-5697 Email:iaa_info@tamabi.ac.jp
URL:https://www.tamabi.ac.jp/iaa/

 

昨年の第6回シンポジウム「物質と生命」の開催レポート▶︎▶︎▶︎こちら