書籍『この女(ひと)を見よ』安藤礼二・江刺昭子 編著

安藤礼二所員の書籍紹介です。

書籍『この女(ひと)を見よ──本荘幽蘭と隠された近代日本』 安藤礼二・江刺昭子 編著

発売日 : 2015年7月23日

ISBN:978-4-906791-47-7 C0023
定価 : 本体2,300円(税別)

出版:ぷねうま舎

この女を見よ

明治後半から昭和・戦前にかけて、破天荒な生と思想の軌跡を残した一人の女性がいた。救世軍から神道へ、そして禅と日蓮宗へ、新聞記者から女講談師、そして女優へ、その足跡は西日本一円から沖縄、大陸・南洋にまでおよぶ。このケタはずれな精神と行動力がやってきた場所、そこには宗門改革運動からアジア主義・農本主義まで、戦後におおいをかけられてしまった思想のエネルギーに満ちた胎動があった。発掘されたある女性像、そこから日本近代の隠された可能性とパワーが見えてくる。
(ぷねうま舎・書籍案内より)

 

著者紹介:安藤礼二
1967年東京生まれ。文芸批評家、 多摩美術大学美術学部芸術学科准教授著書に、『神々の闘争 折口信夫論』(2004、 群像新人文学賞, 芸術選奨新人賞受賞)、 『光の曼陀羅──日本文学論』(2008、 大江健三郎賞、 伊藤整文学賞受賞)、 『霊獣──死者の書 完結篇』(2009)、 『祝祭の書物──表現のゼロをめぐって』(2012)、『折口信夫』(2014)ほか多数。

著者紹介:江刺昭子

1942年生まれ。 早稲田大学教育学部国語国文科卒。 64年から70年まで、文化出版局にて『ミセス』ほかの雑誌編集に携わり、 のちノンフィクションライター、女性史研究者に。72年、 『草饐──評伝大田洋子』で第12回田村俊子賞受賞。著書に、 『女のくせに──草分けの女性新聞記者たち』(85)、 『透谷の妻──石阪美那子の生涯』(95)、 『『ミセス』の時代──おしゃれと(教養)と今井田勲』(2014)ほか多数。