IAAフィルムセレクション・レポート2017年5月

IAA上映会vol.2 「AKIRA/アキラ」報告レポート

2017年5月23日のIAA上映会では、国内は元より世界的にも大きな衝撃を与えた日本のMANGAとアニメの金字塔映画『 AKIRA / アキラ 』(1988年劇場公開された「AKIRA」上映後の2002年に音声を5.1chリミックスによりDTSデジタルサラウンドにて再収録されたもの)を上映いたしました。

上映に際して、参加者の方に会場でのアンケートに答えていただき、写真掲載の許可を得た上で、当日の模様をお伝えしたいと思います。

この日は快晴に恵まれ、地上からホール階段への長い列が開場17:45分の前から出来ており、入場時間を繰り上げて会場内にお入りいただきました。

上映当日の参加は、男子高校生から多摩美生・一般参加の方・職員など、総勢100名以上となりました。嬉しい誤算でしたが立ち見で観ていただく方も多く、ご不便をお掛けしたので、今後の目玉作品を上映する際には、もう少し大きいホールでの上映を検討していきたいと思っております。

さて次に、上映後にどんな感想を持ったのか、多摩美生が答える《映画「AKIRA」アンケート報告》を幾つかご紹介したいと思います。挙手で質問した際に、参加者の内、 約4割が既に映画を観たか知っていた方で、 残りの約6割が今回初めて観る方でした。

 

《映画「AKIRA」アンケート報告》

アンケート質問「本日の上映作品に関して、ご感想をお聞かせください。」に対しての返答が以下になります。

■美大生ならではの創作家的視点の感想コメント

音の作り込みがスゴかった。物が壊れる描写に並々ならぬ執着を感じた。
「粉々フェチ」には堪らない映像だった。

●初めて見ました。前知識なしで見たのですが、とても面白かったです。
まだ消化しきれてない部分が多いので、また見直したいと思います。

●最近のアニメなら、CGや音(声)を使ところを絵だけで作っている場面が多く、
衝撃を受けました

作画が凄すぎ…鳥肌が立ちました。音楽も素晴らしかったです。

●絵の繊細さと綺麗さが、今まで見た映画の中で1・2を争うくらいでした。
音の迫力もすごかったです。

人の声の効果音はゾクゾクしました。
人の動く際の細やかな動きも描かれていて、すごかったです。
無音とBGMとの差にひきこまれました。

今のCG技術よりも、はるかに圧倒される作品でした。

バイクのテールランプが線を引いて走る表現が恰好良かった。

世界観をこれだけ可視化できていて、本当に尊敬します。
光や煙の表現、かっこよくて創作意欲がわきました

 

■作品の上映された時代背景や世代間を超えて繋がる感想コメント

●これが「ナウシカ」と同時期の上映だと考えると、
当時は戦争風刺がすごかったんだなぁ。

●映像&音がメチャクチャかっこよかったです!(内容が少し難しかった)
小学生(低学年)の頃、お父さんに見せられたけど、まさかこんな内容だったとは…。

その時代の最先端の技術が凝縮されていて、見応えがあった。

●これが1988年の映画だと思えないくらい内容が未来的だった。

 

■作品の全体感想コメント

クセになる中毒性。BGMもSEもキャラクターも、頭から離れない、
なんだか忘れられない作品。

めっちゃ面白かったです…。映像から目が離せませんでした…。
エンドロールに入った瞬間に汗がどっと出てきて
それまでめっちゃ集中していたんだなって感じました。

●幼少期に観ていたら、確実に人格形成に影響を受けていた自信がある。
初めて見たのが、今でよかった。これは絶対趣味とか変わっちゃってた
BGMがすごくおもしろかった。

●アキラ君の一重可愛い

●面白かった。情報量が多くて疲れてしまったけど。

自分だったら、絶対みないような作品をみれたので、
すごく良い機会でした。

●本当にこの映画が革新的なものであるとわかる。

衝撃的だった。

以前から気になっていた作品なので、今回観ることができてよかったです。
思ってた以上に感動しました。

掲示板にあった時から、とても楽しみでした。「AKIRA」という名作を鑑賞できる機会があるなん
て嬉しいです。いつ観ても、いい作品ですね…。

何度見ても、意味がわかりませんが、それでも、
なぜか面白いというのはすごいと感じました。

初めて見たのですが、とてもよい作品だったのでDVDで見直したいです。

めっちゃよかったです!!
「AKIRA」を大きなホールで見れると思わなかったので、すごくテンションが上がりました…!
また、やって欲しいです!

 

以上のコメントをいただき、有り難うございます。

初回の劇場公開から29年を超えた今も、色褪せない輝きと力強さを放つ作品に、上映終わりには割れんばかりの拍手が会場を包みました。また、会場の座席が手狭になるほど、今回の上映会を心待ちにしてくださっていた方が多数いたとは、私たち運営サイドも当日まで予想しておりませんでしたが、楽しんでいただけたようで何よりです。

 

今後とも、IAA(芸術人類学研究所)にご関心を寄せていただき、上映会や公開研究会・シンポジウムなど、今年のイベントにも足をお運びくださると幸いです。どうぞ、よろしくお願いいたします。