IAAフィルムセレクション 2016年vol.1
〜今年の研究所上映会では「あたらしい世界と出会い、自分たちの指針へ」と称して、環境問題やエネルギー問題、各地域に根ざす営みの継続と終焉などをテーマとした映画を、年間に5本とりあげて上映会を開いていきます〜
6月のIAA上映会では下記の作品を上映いたします。
■上映作品名: 『Leviathan/リヴァイアサン』
人類が初めて体感する海洋ドキュメンタリー
■日 時 : 2016年6月21日(火)18:10より
■上映場所 : 多摩美八王子・メディアセンター4階 芸術人類学研究所(IAA)
■入場無料 : 学生・教職員・一般の方どなたでも ご自由にご覧いただけます!
ハーヴァード大学 感覚民族誌学ラボ 傑作選より、人類と現代の漁業に関わる生態系の関係を問い直す圧倒的な迫力映像をお届けします!
本作は、ニューベッドフォード――かつて世界の捕鯨の中心であり、文豪ハーマン・メルヴィルの『白鯨』をインスパイアしたあの港町から、我々は巨大な底引網漁船アテーナ号とともに絶海へむかう。危険で過酷な漁は数週間にわたり、船は漆黒の海を航く。そこでは昼と夜、美と恐怖、生と死とが不気味に溶けあい、やがて我々の時空の感覚を狂わせていく。
監督のルーシァン・キャステーヌ=テイラーとヴェレナ・パラヴェルは映像作家であり、ハーバード大学「感覚民族誌学研究所」の人類学者でもある。二人はこれまで誰も試みたことのないやりかたで人間、海、機械装置、海洋生物といった現代商業漁業にかかわるすべてを鮮烈に、生々しく活写していく。カメラは網の中でもがく魚たちや、上空を飛び交うカモメの目線となり、虚空を舞い、海中へとダイブする。泡立つ波音、クレーンの軋み、波に揉まれた船体があげるうめき。圧倒的な映像と音響の奔流。『リヴァイアサン』は、そのに我々を放りこむ。もはやこれは黙示録の体験である。
ー『リヴァイアサン』映画公式サイトよりー
※ハーヴァード大学 感覚民族誌学ラボ (SENSORY ETHNOGRAPHY LAB)傑作選・・・美学と民族誌学との革新的な連携を推進する実験的なラボが、そのフィールドワークから生み出した、これまでにないドキュメンタリー作品群です。
ーDVD帯文よりー
この機会にぜひ!!
監督:ヴェレナ・パラヴェル、ルーシァン・キャステーヌ=テイラー
2012年ロカルノ国際映画祭 国際映画批評家連盟賞
2013年ベルリン国際映画祭 正式招待
公開:2012年アメリカ、フランス、イギリス
上映時間:87分(本編)デジタル/原題:Leviathan