古代と現代を結ぶ神楽の魅力
東京藝術学舎主催の講座「古代と現代を結ぶ神楽の魅力」11月に開催。
講師に当芸術人類学研究所特別研究員の三上敏視氏。
宮崎県には、200を超える「神楽」が分布します。その骨格は、神話に記される古代国家生成の物語ですが、随所に「土地神の祭祀」が織り込まれて展開されます。山神・水神・火の神・狩猟神・田の神・女神・道化神。国家創生神話のヒーローたちとともに登場する仮面神の諸相を読み解くことで、土地の歴史と記憶、自然と協調して生きる村の生活文化、芸能の初源の姿を明らかにしてゆきます。
※本講座は、宮崎県との共催講座です。
宮崎県webサイト「神話の源流へ。」
http://www.kanko-miyazaki.jp/shinwanofurusato/
<講座概要>
- 開催場所 : 東京藝術学舎 外苑キャンパス
- 開講日 : 2014/11/15(土)、2014/11/16(日)
- 基本時間割 : 1日目10:00~17:20、2日目10:00~15:40
- 定員 : 60 名
- 講師 : 高見乾司・梅原賢一郎・三上敏視
- 受講料 : 16,000円
講座お申し込みの詳細は東京藝術学舎の公式ホームページをご覧ください。
https://ssl.smart-academy.net/gakusha/tokyo/course/detail/1431035/
<講師紹介>
高見乾司(九州民俗仮面美術館館長)
【プロフィール】
大分県日田市生まれ。1986年~2001年大分県湯布院町で「由布院空想の森美術館」を設立、運営。2001年より宮崎県西都市へ移住し「森の空想ミュージアム/九州民俗仮面美術館」を設立・運営。神楽と仮面の研究を続けている。著書「精霊神の原郷へ」(鉱脈社)など。
梅原賢一郎(京都造形芸術大学教授)
【プロフィール】
1953年京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了後、滋賀県立大学教授などを経て現職。芸術や宗教について身体を軸に思索する。著書に『カミの現象学― 身体から見た日本文化論』(角川叢書/2003年)、『感覚のレッスン』(角川学芸出版/2009年)、『肉彩』(思潮社/2012年)等。
三上敏視(音楽家、神楽研究家、多摩美術大学非常勤講師、多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員)
【プロフィール】
1953年愛知県生まれ。日本のルーツ音楽として神楽探訪を続け、『神楽と出会う本』(アルテス・パブリッシング/2009年)を出版。音楽家としてはモダンルーツ音楽を中心に多様な音楽を制作。「神楽ビデオジョッキー」の活動も行なう。多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。