当研究所が協賛し、当研究所所員/詩人 平出隆と特別研究員/移築家の大室佑介協力しております小田原文学館にて開催中の展覧会お知らせ。
今年で没後30年を迎える川崎長太郎の“歩いた路”をたどりながら、その生涯や創作活動を、直筆原稿などの貴重な資料からご紹介。
展覧会:没後30年特別展『川崎長太郎の歩いた路』
【会 期】10月10日(土)~11月29日(日)
【開館時間】午前9時~午後5時(入館受付は午後4時30分まで)
【会 場】小田原文学館(南町2-3-4)
【観 覧 料】一般250円、小・中学生100円
団体料金(1団体20名以上): 一般180円、小・中学生70円
小田原市福寿カードまたは障害者手帳提示のかたは無料。
【交 通】小田原駅東口より徒歩20分
箱根方面行バス H・T・J・Z・U線乗車「箱根口」バス停下車徒歩5分
【主 催】小田原市立図書館 (TEL:0465-24-1055)
【協 賛】多摩美術大学芸術人類学研究所
【協 力】平出隆・青木淳・齋藤秀昭・大室佑介
◆川崎長太郎とは
私小説家。明治34(1901)年、小田原に生まれる。小田原中学校中退後、家業の漁業を手伝いながら、詩や小説を執筆した。昭和13(1938)年、実家の物置小屋に住み、創作に専念。戦後発表した「抹香町」シリーズは人気となり、現在も多くの愛読者がいる。一方で市内散歩を日課とし、街の人々からは「長さん」「川長さん」と呼ばれ親しまれていた。昭和60(1985)年に亡くなり、今年が没後30年にあたる。
小田原出身の私小説家・川崎長太郎(明治34~昭和60年)は、15歳で県立小田原中学(現・県立小田原高校)へ入学すると、文学に魅了されて文士を目指すようになります。その後中学を中退しますが、家業の魚商の仕事をしつつ文学への志を持ち続けていました。
やがて長太郎は私小説を執筆しながら、小田原と東京を行き来する生活を送ります。昭和13(1938)年に永住の覚悟で小田原に引き揚げると、以後約20年に渡る実家の物置小屋での生活が始まります。
戦後の長太郎は、小田原の路地裏に生きる人々を題材にした小説をいくつも発表。これら“抹香町もの”が一大ブームとなり、川崎長太郎の名が広く知られる一方、市内散歩を日課とする彼は街の人々から「長さん」「川長さん」と呼ばれ親しまれました。
本展では、今年で没後30年を迎える川崎長太郎の“歩いた路”をたどりながら、その生涯や創作活動を、直筆原稿などの貴重な資料からご紹介します。
■詳細はこちらへ: http://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/facilities/library/liblaryevent/p18783-chotaro.html