鶴岡真弓所長の新刊
『ケルト 再生の思想――ハロウィンからの生命循環』が
ちくま新書より10月10日から発売になりました。
【表紙帯文より】
・・・・「サウィン/ハロウィン」のテーゼである「死からの再生」「闇から光へ」の観念を軸に、ケルトの人々、いやおそらく「大自然」の下に生かされている人間一般が、一年を生き抜く知恵としてもった「四つの季節祭」に典型的に示されている、「循環的生命観」を、筆者は解き明かそうとした。・・・・
書籍名:『ケルト 再生の思想――ハロウィンからの生命循環』
著者:鶴岡真弓
出版元:筑摩書房
価格:840円(税別)
内容:近年、急速に広まったイヴェント「ハロウィン」。その起源は、ヨーロッパの古層、ケルト文明の祭「サウィン(万霊節)」にたどりつく。ケルト暦では、10月31日が1年の終わりで始まり。厳しい冬の訪れとともに、世界は闇に閉ざされ、死者がよみがえると信じられてきた……。四つの季節祭と神話伝説を手がかりに、ケルト文明の循環的な生命思想を解きあかす。古代・中世ヨーロッパの精霊を現代へよみがえらせる芸術人類学的な試み。図版多数。
URL:http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480069986/
【目次】
プロローグ 「ハロウィン」の起源
――ケルト伝統の季節祭「サウィン」
第1章「サウィン」と「ハロウィン」冬の祭日
――死者を供養する「生命再生」の祭
第2章「インボルク」春の祭日
――聖ブリギッドの「緑の牧場」と「赤い火」
第3章「ベルティネ」夏の祭日
――「五月祭の起源」と闇から蘇る森
第4章「ルーナサ」秋の祭日
――穀物の「母神」と「収穫祭」
第5章『ケルズの書』
――四つの季節祭を映し出す「生命循環」のアート
エピローグ
――「生命循環」をケルトの祭暦から読み解く知恵