港千尋 所長 がインターナショナルキュレーターを務める台湾最大規模のアートイベント「ロマンチック台三線芸術祭(浪漫台三線藝術季)」が 6月24日(土)から開幕。港所長は kugenumaとしても参加しています。
(プレスリリースより)
客家委員会が主催し台湾の客家(ハッカ)文化を発信する「ロマンチック台三線芸術祭」が、今年6月に二度目の開催を迎えます。
6月24日から8月27日まで、台北、桃園、新竹、苗栗、台中の5県市で展開。全長150キロメートル、台湾のほぼ半分にまたがるアートの祭典です。
今回は「彩りが多く美しい」という意味の客家語「ファラビボ(Falabidbog)」を合言葉に、アート・デザイン・食文化という異なる分野をクロスオーバー。客家に対する多彩な想像力を羽ばたかせ、多文化共生のエネルギーをもって、新しい“ハッカ道”を拓いていきます。
国内外のアーティスト50名、デザイングループ21組による90を超えるアート作品を楽しめるほか、45以上地域のレストラン、30以上の新・客家グルメ、60の定番ロード・トリップと100以上のアクティビティもあり、台湾において最もディープなアート旅行を堪能できます。
「ファラビボ(Falabidbog)」アート、デザイン、食文化を通じて客家文化を知る旅
台湾を縦断する台三線(台湾省道三号線)は、台湾で三番目に長い省道(日本でいう国道)です。台三線のうち北部から中部には、台湾で2番目に大きなエスニックグループである客家(ハッカ)人が多く住んでおり、客家人、閩南(ミンナン)人、台湾の先住民や日本人などさまざまな民族の衝突・融合の歴史があります。
客家委員会の楊長鎮・主任委員(閣僚)によりますと、今回のテーマ「Falabidbog(ファラビボ)」は「彩りが多く美しい」という意味の客家語です。かつて客家の人々は荒れ地を開拓し、華やかで過度な装飾を避け、倹約を重視し実用的な暮らしをしていました。
そのため「Falabidbog(ファラビボ)」は「派手」という意味も感じられる表現でした。
長年にわたる台湾の先住民、閩南、日本などとの文化交流を通し客家文化もより豊かなものとなったことで、「Falabidbog(ファラビボ)」も新しい解釈と意味を持つようになっています。
「ロマンチック台三線芸術祭」は、台北、桃園、新竹、苗栗、台中の5つの県市、17の客家の町をまたぎ、全長150キロメートルに及ぶ台湾最大規模の回遊型アートフェスティバルです。今回は、7カ国から計50人のアーティストと21組のデザインチームを招き、台三線沿いをはじめ、客家文化園区、産業史跡、客家の寺院、洋館・歴史建造物、コンビニエンスストアなどに、90を超えるアート作品を展示します。
同時に、地域の客家飲食店45軒と台三線沿いのファミリーマートが30の新・客家グルメを提供。
また、今年も日本に縁のあるアーティストが参加し、日本文化の視点から客家文化について語ります。
参加予定アーティスト(敬称略)
岡部昌生、西田秀己、久保寛子、kugenuma、Julio Goya、ロドリゲス=伊豆見・彩など
会期|2023年6月24日(土)〜8月27日(日)
展示エリア|台北、桃園、新竹、苗栗、台中
主催|客家委員会
総合プロデュース|客家公共伝播基金会、左脳創意
プランニングチーム|
エヴァ・リン(アーティスト・ディレクター)
港千尋(インターナショナル・キュレーター)
シン・フォン(共同キュレーター)
ティン・ゾウ(共同キュレーター)
*本イベントの詳細は以下の公式ウェブサイトをご覧ください。