来るべき美術:自然災害の哲学──新しい「地水火風」

椹木野衣

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20世紀が戦争の世紀であったとしたら、21世紀は災害の世紀になるかもしれない。

地殻変動、気候変動、核災害、新型ウイルスによるパンデミック──

地球規模で私たちが直面する新しくて古い人類学的災禍を前にして、芸術はいかにして可能か。

今後も未曾有の事態が起きうることを前提に、災害多発地帯である日本列島を基軸に、人の心はこれらの試練にどう向き合うか。従来通りの外の世界への調査活動だけでなく、内面世界への探求も芸術人類学研究所の主な活動領域として見据え、新たに浮かび上がる遊星的次元=四大元素(地、水、火、風)の表現・領野を切り開く。

Art Anthropology 16号《来るべき美術:自然災害の哲学──新しい「地水火風」》

世界がマスクの表裏で反転する/椹木野衣

 


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