FACULTY > 青木 香代子
学生時代には専門に捉われず、ぜひ広い世界に目を向け、そこから謙虚に学んでほしいと思います。建築史を学ぶことは、設計課題に取り組むうえで、必ずしも直接役に立つことではないかもしれません。しかし、歴史の中で建築や都市は社会・文化・精神的な背景と深く結びついて成立してきました。先人たちがどのように時代に対峙し、それがどのような作品や様式、あるいは運動となって現れてきたかを知ることは、これからの時代の建築やデザインをより深く理解し、そこにある問題に立ち向かう上で役立つはずです。
神奈川県生まれ 2003/東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了 2000〜2002/2004〜2006/ヴェネツィア建築大学建築史学科留学(イタリア政府給費留学生、ロータリー財団国際親善奨学金留学生) 2010/東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了、博士号取得 2010〜/東京藝術大学大学院研究員を経て、現在日本女子大学研究員、建築史学会会員、地中海学会事務局委員、日本建築学会都市史小委員会若手奨励委員会委員
「劇場の歴史」日伊協会編「イタリア文化事典」(丸善/2011) 「16世紀後半ヴェネツィア社会の特質からみたテアトロ・ミキエルとテアトロ・トロンにおける上演について」(第650号941-946頁)(日本建築学会計画系論文集/2010.4) 「サン・カッシアーノ地区の特質からみたテアトロ・ミキエルとテアトロ・トロンの機能と実態について」(第621号209-213頁)(日本建築学会計画系論文集/2007.11) 「16世紀後半ヴェネツィアにおけるサン・カッシアーノ地区の劇場建設と上演について」(第617号195-199頁)(日本建築学会計画系論文集/2007.7) 「都市の衰亡とモニュメント ヴェネツィアの危機とサン・マルコ広場への建築的介入」(「危機の都市史 災害・人口減少と都市・建築」吉川弘文館/2019) ほか