FACULTY > 須永 修通
建築設計では、相変わらず意匠偏重の傾向が、学生諸君はもちろん、教える側にも存在している。しかしながら、近年、地球環境への配慮は不可欠である。建築学会は地球環境憲章を掲げ、作品選奨・選集などの審査でも環境への配慮を考慮している。また、公共建築では環境共生への配慮を義務づけ、その効果を定量化して示すことが求められている。「快適で美しい建築・都市を自然エネルギーのみで創る」ことがこの問題への回答である。すなわち、環境への配慮と意匠デザインをどのように融合するか、融合できるか、が建築に携わる者に求められている。
1977/東京都立大学工学部建築工学科卒業 1981/東京都立大学工学部助手 1990/シドニー大学客員研究員 1993/東京都立大学助教授 2006〜2020/首都大学東京都市環境科学研究科 建築学域教授 2010/中国西北工業大学客員教授・博士(工学) 2013/中国浙江理工大学客員教授 一級建築士 専門分野:建築環境学。なかでも「バイオクライマティックデザイン(建築的手法と自然エネルギー活用による快適建築デザイン手法)」および「人体の快適性」。最近のテーマは、住宅の高断熱化の効果・普及、既存建築の環境改善手法・デザイン、断熱内戸の開発、住宅居住者の省エネ意識・行動など 学会活動:〜2010/日本建築学会バイオクリマティックデザイン小委員会主査 2013〜2015/建築学会熱環境運営委員会主査 2018〜/日本太陽エネルギー学会会長など
「設計のための建築環境学〜みつける・つくるバイオクライマティックデザイン〜」(監修)@序文AバイオクライマティックデザインとはB窓の断熱他(彰国社/2011) 「建築環境工学用教材(環境編)」@パッシブデザイン他(彰国社/2011) 「ハウジング フィジックス デザイン スタディーズ」4-2曽我部邸のパッシブデザイン(INAX出版/2008) 「Bioclimatic Housing」ーInnovative Designs for Warm Climatesー @Overview AChap.6 Tokyo: A warm Temperate Climate BChap.9 Design,Elements and Strategies / Integrated Design Principles(Earthscan/2008) 「巨大都市建築ストックの賦活・更新技術育成」作品集@In Box Project #01ーS邸改修工事ーA蒲田GオフィスビルのコンバージョンBSKD Project(首都大学東京 建築学域21世紀COEプロジェクト/2007) 「学校建築を活かすー学校の再生・改修マニュアルー」第4章 学校建築の環境性能向上(首都大学東京 建築学域21世紀COEプロジェクト/2007) 「建築設計資料集成総合編」室環境と設備:パッシブデザイン(丸善/2001) 「太陽エネルギー利用技術」5章建築と居住環境(監修)5.3日射遮蔽・採光と照明5.5パッシブソーラーヒーティング(オーム社/2006) 「新太陽エネルギーハンドブック」(第I編8.2室内気候)(日本太陽エネルギー学会/2000) 「パッシブ建築設計手法事典」壁の断熱・蓄熱(彰国社/2000)
グッドデザイン賞「天井除湿放射冷暖房システム 天空」/2015