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教員紹介 Faculty members

客員教授Visiting professor中村 好文Yoshifumi Nakamura

担当科目

  • デザイン

大学紛争が吹き荒れていたぼくの学生時代は、大学が閉鎖されてしまい、ぼくたち学生は1年半ほど宙ぶらりんの状態で過ごしていました。この時期に読んだ本でぼくは「才能とはひとつのことを愛し続ける能力のことだ」の寸言に出会いました。それは、鬱屈した暗い心の中に射し込んできた一条の光のようでした。自分の資質や才能についてはとんと自信はありませんでしたが「建築を愛し続けることにかけては、人に負けないぞ」という気持があったからです。そして、その言葉に励まされながら、これまで走り続けて来ました。建築を志す若者は才能のあるなしにかかわらず、この言葉を深く心に留めて頑張って欲しいと思います。

略歴

1948/千葉県生まれ 1972/武蔵野美術大学建築学科卒業 1972〜1974/宍道建築設計事務所勤務 1976/都立品川職業訓練所木工科 1976〜1980/吉村順三設計事務所勤務 1981/レミングハウス設立

研究業績

主な受賞

「三谷さんの家」/1987/第1回吉岡賞 「一連の住宅作品」/1993/第18回吉田五十八賞(特別賞)

主な作品

「三谷さんの家」「上総の家」「美術館 as it is」「扇が谷の住宅」「REI HUT」「伊丹十三記念館」「明月谷の住宅」「Luna House」「Hanem Hut」

主な著書

「住宅巡礼」「住宅読本」「意中の建築 上・下巻」(新潮社) 「住宅巡礼・ふたたび」「パン屋の手紙」(筑摩書房) 「普段着の住宅術」(王国社) 「中村好文 普通の住宅、普通の別荘」「中村好文 小屋から家へ」「中村好文 集いの建築、円いの空間」(TOTO出版) 「食う寝る遊ぶ 小屋暮らし」(PHP出版) 「建築家のすまいぶり」(エクスナレッジ) 「暮らしを旅する」(KKベストセラーズ) など

上「浅間山麓に建てたエネルギー時給自足の実験住宅 Lemm Hut」(2005)
下左「焼杉板で建物を包んだ 伊丹十三記念館」(2007) 下右「室内に屹立する壁を取り巻いて昇る鉄骨階段 上総の家U」(1993)

多摩美術大学 環境デザイン学科 Tama Art University Department of Environmental Design

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