中尾拓哉
Nakao Takuya
非常勤講師
略歴
1981年 東京都生まれ
2015年 多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(芸術)。
美術評論家。近現代芸術に関する評論を執筆。特に、マルセル・デュシャンが没頭したチェスをテーマに、生活(あるいは非芸術)と制作の結びつきについて探求している。
著書
『マルセル・デュシャンとチェス』(平凡社、2017年)
編著書
『スポーツ/アート』(森話社、2020年)
『SUPER OPEN STUDIO──制作と生活の集合体』(SUPER OPEN STUDIO 2023 実行委員会、2024年)
共著書
「セザンヌに映り込む」(『ストローブ=ユイレーーシネマの絶対に向けて』森話社、2018年)
「手の連なりーージョルジュ・ブラックの触覚に向かって」(『引込線2017』引込線実行委員会、2018年)
「イヴ・クラインの柔道」(『スポーツ/アート』森話社、2020年)
「戦争か、ゲームかーー9つのフラグメンテーション、あるいはコーパス」(『政治の展覧会:世界大戦と前衛芸術』引込線/放射線パブリケーションズ、2020年)
「リヒターと1960年代のマルセル・デュシャンの再評価」(『ゲルハルト・リヒター』青幻舎、2022年)
「超具体的な現実から共約不可能性を考える」(『障害の家と自由な身体──リハビリとアートを巡る7つの対話』晶文社、2023年)
監訳書
『デュシャン 人と作品』(マシュー・アフロン著、フィラデルフィア美術館、2018年)
主な論文
「50年あるいは100年後の鑑賞者ーー日本・マルセル・デュシャン論再考」(『美術手帖』美術出版社、2019年2月号)
「もう遊ばないーー消えたジャコメッティのゲームボード」(『ART LIBRARY』No. 21、公益社団法人 日本彫刻会、2020年)
「アート・イン・ザ・ゲームーーゲームアート前史」(『美術手帖』美術出版社、2020年8月号)
「ポール・セザンヌの『カード遊びをする人々』についての試論ーー近現代芸術に潜在するゲーム」(『多摩美術大学研究紀要』35号、多摩美術大学、2021年)
「眩暈と絵画──ジャクソン・ポロックの表現に遊戯性をみる試み」(『多摩美術研究』11号、多摩美術大学、2022年)
「豊嶋康子の方法序説──フレームとシステム 」(『豊嶋康子 発生法──天地左右の裏表』書肆九十九、2024年)
キュレーション
「Shibuya Hikarie Contemporary Art Eye Vol.15 3人のキュレーション『美術の未来』」(小山登美夫監修、渋谷ヒカリエ CUBE 1, 2, 3、東京、2021年)
「メディウムとディメンション:Liminal」(柿の木荘、東京、2022年)
「T-HOUSE New Balance presents art installation ANOTHER DIAGRAM curated by TAKUYA NAKAO」(T-HOUSE New Balance、東京、2023年)
「メディウムとディメンション:Apparition」(青山目黒、東京、2023年)
受賞歴
「造形、その消失においてーーマルセル・デュシャンのチェスをたよりに」(『美術手帖』通巻1000号記念第15回芸術評論募集佳作入選、2014年)