セミナー『装飾の美術文明史~ グロテスク装飾』
(朝日カルチャーセンター新宿教室 美術講義)
講師 鶴岡真弓(芸術人類学研究所所長)
2013年9月21日(土)13:00-15:00 有料
今回はルネサンスとマニエリスム芸術の側面を担った「グロテスク」装飾についてお話します。
15世紀末に洞窟(グロッタ)ような廃墟から、壁に幻想的で風変りな装飾が描かれた古代ローマ建築が発見されたことがきっかけでグロテスクと呼ばれるようになったこの装飾表現は、絵画・建築など諸芸術に影響が及び広く流行しました。そして後のフランスのロココ装飾へとつながります。 本来は互いに異質な自然や存在(人間と獣など)を組み合わせ、空想の動物、奇怪な自然などを表し、「おかしさ」「おそろしさ」という両義性を備えるグロテスクの表現は、足や羽などの部位は「自然主義的」描写であるのに対し、全体は「反自然主義的」であるという特徴を際立たせています。その驚異の歴史を詳しく考察しましょう。」
(古来より人間は神々への祈りや自然に対する畏敬の念を「装飾文様」に託しました。 ユーラシア大陸西端の「ケルト渦巻」から「イスラームのアラベスク」、「ヨーロッパ近代のアールヌーヴォー」、 「極東・日本から発信されたジャポニズム」まで、細部にやどる「装飾の世界」をシリーズで旅する講座です。)(リーフレットより)
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