セミナー「装飾の美術文明史ー「アラベスク」とオリエンタリズム」

セミナー『装飾の美術文明史—「アラベスク」とオリエンタリズム』

(朝日カルチャーセンター新宿教室 美術講義)

講師 鶴岡真弓(芸術人類学研究所所長)

2014年3月1日(土)15:30-17:30 有料

 

「アラベスク」という呼び名はヨーロッパの人々が編み出した言葉です。元々「アラビア風」を意味し、文様美術ではイスラーム美術に特徴的な蔓草風の文様や 幾何学文様です。近代、特に19世紀には植民地支配の対象となった「東方世界(オリエント)」の美的象徴となっていきました。建築、金属工芸、織物、刺 繍、絨毯、絵画などに広く伝われて流行し、政治的にも利用されていきました。東洋のアラベスクという印象的な装飾/文様は、西洋芸術にどのように関わった のか、近代ヨーロッパの欲望を満たす「イメージ」と「メディア」としてどのようのはたらいたのかを、時代背景と共に深く考察していきます。
古来よ り人間は神々への祈りや自然に対する畏敬の念を「装飾文様」に託しました。ユーラシア大陸西端の「ケルトの渦巻」から、「イスラームのアラベスク」、 「ヨーロッパ近代のアールヌーヴォー」、「極東・日本から発信されたジャポニスム」まで、細部にやどる「装飾の世界」をシリーズで旅する講座です。 (講師・記)

 

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