東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所にて2024年1月5日(金)・6日(土)に開催されるイベント「アカデミックリサーチと芸術の未来」のシンポジウムに港千尋所長が登壇します。
(東京外国語大学 公式ページより)
シンポジウム「アカデミックリサーチと芸術の未来」
Symposium “Futures of Academic Research and Art”
映像人類学/マルチモーダル人類学,アートベースドリサーチなどが切り開いてきた学術的テクストに限定されない知の領域は,学問の裾野を広げると同時に,知のあり方を根本的に問い直す重要な役割を担ってきました。近年では,その方法は映像だけではなく,現代アートの手法を使った作品やインタラクティブなサイト制作,VR映像の展示など,様々な方法に広がっており,新たな思考の地平を開いています。一方で,新しい領域では方法論や思考を交換するプラットフォームが確立していなかったり,アカデミアにおける批評の場が少なかったりなど、様々な制度的な課題もあります。そうした背景から,このシンポジウムでは,学問組織の中で,学問と芸術との協働の地平を切り開いてきた方々に,その経験をシェアいただきながら,今後の展開とヴィジョンについて議論します。それにより,包括的で新しい知のあり方を示し得るような,より発展的な組織やプラットフォームをデザインする理想的,現実的な可能性について考えます。
日時:2024年1月6日(土)13:00–18:00
会場:東京外国語大学AA研3階大会議室(303)、オンライン会議室 ※ハイブリッド形式
使用言語:英語
参加費:無料 *事前登録が必要です。
プログラム:
・13:00 挨拶
・13:10 趣旨説明
・13:20 発表1
川瀬慈(国立民族学博物館・准教授)
“TRAJECTORIA – Expanding the Range Limitations of Scholarship in Audiovisual Practice”
・13:50 発表2
毛利嘉孝(東京藝術大学・教授)
“Art, Research and ‘Investigative Aesthetics’: Arts-Based Research in the Digital Media Age”
・14:20 発表 3
デボラ・トーマス(ペンシルヴァニア大学実験的民族誌センター所長・R. Jean Brownlee教授)
“Multi-Modal Ethnography at the University of Pennsylvania – Merging Creative Arts and Scholarship”
・14:50 休憩(15分)
15:05 発表 4
小川さやか(立命館大学・教授)
“Multimodal Anthropology Using Serious Games: Toward a Collaboration of Business, Education, and Anthropology”
・15:35 発表5
岡原 正幸(慶応大学・名誉教授)
“Art-based research Activities in Japan”
・16:05 発表6
港千尋(多摩美術大学アートとデザインの人類学研究所所長・教授)
“A Large-scale Arts Festival in Taiwan: Experiences and Endeavors”
・16:35 休憩(15分)
・16:50 総合討論
・17:50 クロージング
司会:村津蘭(東京外国語大学)
討論モデレーター:ふくだぺろ(立命館大学)
*イベント詳細・参加方法は東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所ウェブサイトをご覧ください。