【活動報告】学生制作の立体模型を南島原市へ寄贈

 

Photo by Yusuke Tsuchida

 

 

2022年6月に多摩美術大学アートテーク・ギャラリーで開催した企画展「UNZEN ——「平成の島原大変」:砂守勝巳と満行豊人をめぐって」で制作・展示した「定点」周辺立体模型を、南島原市(長崎県)に寄贈しました(2022年12月1日)。

 


 

雲仙・普賢岳噴火災害の歴史を伝える重要な場所のひとつである「定点」。1991年に起きた雲仙・普賢岳の大火砕流の際にできるだけ好条件で噴火の様子を撮影しようと取材のために陣取られていた場所です。6月3日の大火砕流によってこの定点は飲み込まれ、多くの犠牲者を出しました。現在は慰霊の地として白い「三角すい」が立てられており、毎年6月3日には遺族らが花束を手向ける祈りの場所にもなっています。

本模型は、UNZEN展において「定点」周辺の地形と雲仙・普賢岳からの距離をわかりやすく伝えるために、美術学部の学生8名が制作したものです。噴火災害の記憶を継承するための資料として、このたび南島原市へ寄贈しました。

噴火災害資料などを展示している深江埋蔵文化財・噴火災害資料館にて常設展示されています。

 

学生による模型制作(左)
深江埋蔵文化財・噴火災害資料館に展示された模型(右)

 

 

【関連リンク】

展示「UNZEN——「平成の島原大変」:砂守勝巳と満行豊人をめぐって」

深江埋蔵文化財・噴火災害資料館