各領域の概要 2020/07/31 現在
絵画専攻
日本画研究領域
自由な精神のもとに、新しい日本画表現の創造を目指します。
油画研究領域
時代に即応した美意識をもち、美の創造の確立を目指した個性的で自由闊達な造形運動を目標としています。
版画研究領域
複製技術時代における芸術表現の多様性とその可能性を踏まえながら、版画の 高度な専門的研究とともに、絵画、写真、アートブック、グラフィックアート などの他領域との横断的な研究を発展させることを通じて、新しい版画表現を 確立することを目標としています。
彫刻専攻
変動する世界情勢とともに多様化、拡張化の著しい造形表現のなかで、時代や 情報に翻弄されない「彫刻」の実現を目指すために、伝統と革新を対立項とせず、 過去に学びかつ同時代的で独自の視座を持った、次世代を担う表現者としての 自立を目指します。
工芸専攻
「工芸制作研究ⅠⅡ」の中では、それぞれの研究発表をもとに、多様な意見を交換し、制作の根幹を確固たるものにする事が望まれています。
年間に二回の講評会が予定されていますが、それだけが求められているのではなく、それは半年間の研究発表の場でしかありません。多くの試作研究を自分の計画に基づき進めたり、現実社会への色々な形での参加も試みてください。
二年次では修了の要件として、作品とともに制作レポートが求められています。
院二年間の成果を確実なものとするために、積極的な研究期間を過ごしてください。
デザイン専攻
グラフィックデザイン研究領域
変容する社会で機能する創造的な視覚コミュニケーション・デザインを研究し、 作品と論文にまとめます。コミュニケーション・デザインの可能性を社会との 関係の中で捉える「グラフィックデザイン研究」、「広告デザイン研究」、「イン タラクティブ・インフォメーション・デザイン研究」、「環境グラフィックス研究」、「タイポグラフィ研究」。視覚コミュニケーション表現の可能性を追求す る「イラストレーション研究」、「アニメーション研究」、「写真制作研究」。こ れらの研究分野からひとつを選択し、自己の研究テーマを立案します。
プロダクトデザイン研究領域
生活に不可欠なプロダクト製品を中心に、カテゴリー別スペシャリティやユー ザーエクスペリエンス、また文化慣習や社会背景等とのクロッシング視点から 高度な考察をしていきます。モノやコトを通して人々の生活環境を提案するた めのテーマ立案、作品制作、併せてテーマに絡めた学外活動や連携を推進します。
テキスタイルデザイン研究領域
繊維を中心とした研究領域で、歴史は古く、文化的にも深いこの領域は、単なる技術の習得や思考の修練だけに留まるのではなく、その両翼を駆使した研究を必要とします。また、日本は世界でも稀に見る多様な染織文化が存在し、現在でも多岐に渡り発展し続けています。このような生産環境の中で、各専門分野の教員がきめ細かな対応を心掛け、国内に限らず、世界のテキスタイルをリードする人材を育成します。
環境デザイン研究領域
学部の4年間で習得した環境デザインの基本をベースとして、各自が決めたテーマに沿って、さらに高度で専門的な知識を得て新しいデザイン手法を探求します。また、より深い調査・研究を通して環境デザインのありかたを考えます。常に柔軟な視野に立ち、各領域とのコラボレーションを積極的に進め、産官学共同を通した社会への貢献など、新しい環境デザインの可能性を模索します。
情報デザイン研究領域
「情報デザイン・プログラム」では、さまざまなメディアとインタラクション が私たちの社会をかたちづくっていることに着目します。「経験デザイン研究 グループ」は、情報と人間、社会との関わりを視野に入れながら、人々に経験 価値を提供するサービスデザインやエクスペリエンスデザイン、インターフェ イスデザインについて研究しています。「メディアデザイン研究グループ」は、 先端技術を利用した新しいデザインのあり方を考え、メディアを横断するコ ミュニケーションと社会支援のためのデザインのかたちを探ります。
「メディア芸術・プログラム」では、ポスト情報時代における新しい表現の可 能性を探求します。「サウンド&メディア・アート研究グループ」、「写真と映 像―記憶創造研究グループ」、「フューチャー・シネマとインスタレーション研 究グループ」の 3 つがおかれ、各研究グループの横断的な連携の中で作品制作 の質を向上させていきます。
いずれの研究プログラムも社会的に自立した作品の実現を主眼におくだけでな く、自らの制作を振り返り、表現と設計に関わる行為と思考のプロセスを論文 としてまとめます。
統合デザイン研究領域
世の中を構成する様々な問題を見極め、社会や生活の本質的な向上を目指して自己の研究テーマを設定し、論理、分析を行います。テーマの実現に対し、従来のデザイン区分を超え、様々な領域が途切れることなく一貫性を持つ統合されたデザインにより具体化へと導きます。デザインという美学をベースとし、社会や生活をより良い方向に導くための知恵を具体化できるブレーンを育成します。
演劇舞踊専攻
演劇舞踊研究領域
既成の価値観に捕われず新しい表現方法を模索し、社会に還元できる人材の育 成を目指しています。「演劇舞踊研究」のゼミナールの場で質疑応答を行い多 角的な視点を培いながら、「研究指導」で個別的な助言指導により自己の課題 を掘り下げて作品とその研究論文を完成させます。
→演劇舞踊専攻(演劇舞踊研究学科・劇場美術デザイン学科共通) 研究室オリジナルサイト
劇場美術デザイン研究領域
これからの舞台美術・映像美術を牽引する独創的なデザイナー及び、研究者の 育成を目指します。 創造的かつ批評的な視座で研究テーマを設定し、実作と論文に取り組みます。 グループディスカッション及び、個別の助言指導を通じて、思考を発展させて いきます。
→演劇舞踊専攻(演劇舞踊研究学科・劇場美術デザイン学科共通) 研究室オリジナルサイト
芸術学専攻
芸術学研究領域
芸術・文化の幅広い領域を、体系的に探究することを目的としています。 芸術の理論的・歴史的な研究のみならず、現代社会の中での実践的活動も重視しています。 諸芸術ジャンルや文化現象の研究者・評論家の育成とともに、芸術・文化と社会とのかかわりをさまざまな回路を通じて実現する、文化の担い手となる人材の育成を目指しています。