24 7月 

EVENT REPORT @ OPEN CAMPUS 2013

Posted by CMTEL  |  2013/07/24 15:23

2013年7月20日・21日にオープンキャンパス2013が開催されました。
CMTELでは施設公開、展示、ワークショップなど様々なイベントを行い、多くの方々に来場して頂きました。
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メディアセンター2階エントランスホールでは「素材体験!CMTEL MATERIAL FACTORY」というイベントを開催しました。デザイン&アートの現場で使用されている素材や技術の展示と、漆喰壁塗り体験やクレイモデリング体験、また、様々な素材を使ったネックレスを作るワークショップ等を行いました。
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また、CMTELの施設内では、施設公開と多摩美リングを制作するワークショップを開催しました。
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展示や体験、ワークショップは全てCMTELサポート企業様にご協力いただき、とても充実した内容となりました。そして、2日間を通してCMTELイベントへの来場・参加者数は約1000名を超え、イベントは大盛況のうちに終了いたしました。

各イベントの詳しいリポートをまた後日更新いたしますので、ぜひご覧ください!

28 5月 

EVENT REPORT @ 「TECHTILE 触感研究」授業

Posted by CMTEL  |  2013/05/28 12:48

CMTELでは、5月17日(金)にTECHTILE プロジェクトの授業を行いました。

このワークショップは、情報デザイン科情報デザインコース、永原教授の授業、触感研究「TECHTILE」(テクタイル)の一環としてCMTELで行われました。
授業内容は、触感を表現する言葉や文章(ザラザラ、ツルツルなど)を集め、その言葉や文章から連想する触感の素材を探すというもので、CMTELにある様々な素材を使って授業が行われました。

触感研究「TECHTILE」プロジェクトの詳しい内容につきましてはこちらからご覧下さい。

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写真のように、言葉や文章をならべ、その表現に近い触感のものを探します。
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選んだ素材の触感と、言葉のイメージに共感が得られるか、全員で確かめながら話し合っていきます。
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このような素材が選ばれました。
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さらに、写真(上)のテクタイルツールキットという振動を伝える装置を使って、自分たちの選んだ素材の触感が、ツールキットを通すとどのように伝わるか検証していきます。
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この装置は、振動を拾うマイクと、実際に振動するモジュールがあり、離れた場所へ触感を伝えることができるツールです。一度データに変換されるため、ツールキットさえあれば遠く離れた場所(例えば海外など)にも触感を伝えることができます。さらにweb上にはすでに様々な触感のデータが記録されているので、ツールキットを使ってその触感を再生することも可能です。(触感のデータやツールキットの詳しい説明はこちら

実際にCMTELスタッフも、ビー玉を入れたカップの触感を試しましたが、とてもリアリティーがあって不思議な感覚でした!
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触感研究「TECHTILE」は、先端技術を基盤として触感を意識した価値づくりを目指す活動です。
触感をテーマに、モノの質感や印象を、アート/デザイン/科学/工学の分野が一緒になって研究する点も特徴的で、YCAM(山口情報芸術センター)や、SFC(慶応義塾大学環境情報学部)筧研究室も共同で研究制作をしています。
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今回は素材に触れながら授業を行う、ワークショップというかたちでCMTELを利用して頂きました。
CMTELではこのように授業利用も受け付けておりますので、是非いろいろな方法でご活用ください。

22 5月 

CMTELでは5月15日(水)、16日(木)の二日間にワークショップ
「樹脂成型・多摩美リングを作ろう」を開催しました。

このワークショップは1回につき、定員25名の2日間で合計5回行われました。

今回行ったのは樹脂の基本的な知識を学生たちに知ってもらい、
実際に素材に触れてもらうためのワークショップです。
樹脂の扱い方等のレクチャーを行い、各自多摩美リングを制作しました。

まずは樹脂の基本的な説明と扱い方の講義から始まります。
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DSC_0521-2樹脂が実際に硬化していく様子をデモンストレーションしたり、様々な樹脂の種類も展示されました。

講義終了後は実践です!各自インストラクターのもと、樹脂成型を行います。DSC_0666-2
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まずはシリコン型に離型剤を吹きかけ、固定するところから。
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次に硬化剤を計量、攪拌、そしてリングの元となる樹脂液をシリコン型に注入していきます。
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待つこと約15分、、、取り出し、余分な部分を切り取れば完成です!出来上がったリングは持ち帰れます。
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このワークショップは毎年恒例で開催しているので興味があれば是非参加してみて下さい。
樹脂に関しての質問、興味等があれば、CMTELスタッフまでお気軽にお問い合わせ下さい。

※このワークショップは、サポート企業・日新レジン株式会社様にご協力頂きました。
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20 12月 

CMTELでは、9月19日(水)、10月10日(水)、11月14日(水)の全3回にわたるワークショップ、
「3Dプリントを始めよう!」を開催しました。
このワークショップは、PBL科目「Fab School Tamabi」とCMTELの共同開催で行われました。

このワークショップは3Dプリントの基礎知識から実際にプリントされる素材の知識、3Dモデリングソフトの利用方法、3Dデータの作り方や応用方法などのレクチャーと実習を行うプログラムです。
「基礎的な技術・知識のレクチャー」「3Dデータ制作・発注の実践」 「仕上げ・加工技術の紹介」の、全3回を通してワークショップを行いました。

第1回「初級編」では3Dプリントの基礎を講義して頂きました。

photo-2株式会社インクス・小澤氏を講師に迎え、3Dプリントはどういうものか、どんな素材でプリントできるかなどを教えて頂きました。

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photo-14株式会社インクスさんにお持ち頂いた様々な3Dプリントサンプルにみなさん興味津々です。

第2回「実践編」では3Dデータの作り方やプリントする際の注意点など、実践的、具体的な内容の講義を行いました。

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3Dプリントでは、「形をつくる行程」と「出力できるデータに整える行程」がありどちらも同じくらい大切な作業です。第2回では株式会社インクスさんよりデータ制作のプロ・中村氏にお越し頂き、作ってきたデータが出力可能な状態かどうかなど細かいチェックをして頂きました。

また、久保田教授からはMGXという3Dプリントプロダクト専門ブランドなどを紹介して頂きました。
3Dならではの複雑な造形が特徴的です。CMTELではMGXのランプシェードを展示してます。

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第3回「仕上げ編」では3Dプリントモデルのフィニッシュワーク(仕上げ)についての講義を行いました。

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仕上げ編は、CMTELスタッフが講義を行い、CMTELに展示中の仕上げに関するサンプルを実際に見てもらいながら様々な技術、方法について講義しました。

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たくさんの表面加工サンプルを用意しました。インクスさんからもメッキ加工サンプルや木彫加工のサンプルを提供して頂きました。3Dプリントモデルにこのような後加工をすることで制作意図に合わせた作品を作ることもできます。また、塗装の方法や静電植毛加工など幅広い加工・装飾の種類を知ることで、
制作の幅を広げられると思います。

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講義後半では、3Dプリントサンプルを実際に削る実習を行いました。出力した状態では積層段差というものがあり表面がザラついています。ヤスリをかけていくとすべすべになり、素材にあった仕上げを行うことでピカピカにもなります。(透明なものなど特に効果的! )

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みなさん必死に作業していますね。この講義では株式会社インクス・小澤氏にもお越し頂き、どのように磨いていくとキレイなモデルができるかを教えて頂きました。曲面や平面に合わせたガイドをつくり、それににあわせて削ったり、モデルを削りすぎないよう意識しながら作業を進めるのがポイントです。

今回のワークショップはインクスさんのご協力により、全3回にわたる充実したワークショップとなりました。3Dプリントという新しい技術や、モデルづくりのノウハウ、様々な装飾などに触れることでみなさんの制作の幅が広がったのではないでしょうか。CMTELでは今回のワークショップで紹介したインクスさんの3Dサンプルや、表面加工のサンプルなどを展示しておりますので是非お越し下さい。

このワークショップは、サポート企業・株式会社インクス、インターカルチャー様にご協力頂きました。

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09 11月 

10月23日(火)と30日(火)の2日間にワークショップ、「いろいろな樹脂を成型しよう!」を開催しました。

このワークショップは基本的な樹脂の知識に加え、透明樹脂、発泡樹脂、軟質樹脂の3種類の樹脂を知ってもらい、実演、講義、実習を通して様々な樹脂に触れるプログラムです。

今回使用した樹脂は以下の通りです。
クリスタルレジン…透明なエポキシ樹脂
発泡ウレタンソフトF…発泡性のあるポリウレタン樹脂
グミーキャストハード…軟質ポリウレタン樹脂
クラフトアロイ…低融点の合成金属 

ワークショップ詳細はこちら

まずは透明樹脂 クリスタルレジンの説明、扱い方から。
DSC_0287 つづいて実習です。透明な樹脂の中に各自持ってきた物を閉じ込める「封入」という作業を行います。
封入するものは、水分を含まない乾燥したものを使います。
DSC_0303さまざまな物が封入されました。ボタン、貝殻、フィギュア、電球などなど。。
R0014346今回は封入物を浮かさず、固定するためと硬化時に出る反応熱によって起きる対流の跡や黄変を防ぐため、3回に分けて流し込みました。実際に固まるのは24時間後。楽しみですね!
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電熱器やコンロにて150℃で溶解するクラフトアロイという合成金属の紹介と実演も行われました。
クラフトアロイは低融点なのでシリコン型にも流し込むことができる便利な素材です。
その他にもシリコン型の成型についての紹介や説明も行われました。
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発泡ウレタンソフトFはスポンジのような樹脂で、すぐに膨らんでしまうのでスピード重視です。
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20秒間程すばやく混ぜ、10秒以内にドーナツのシリコン型に注入します。
注入後、すぐにもこもこと膨らみ始めて、発泡するのがわかります。
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できあがりはこちら。さわると弾力があり、ふわふわです。
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グミーキャストはグミの様な触感です。ソフトとハードの2種類がありますが、
今回は硬めのハードを使用しました。
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よくかき混ぜた後、クマのシリコン型に注入。実際に固まるのは6時間後。
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今回は日新レジンさんのご協力により3種類の樹脂成型という充実したワークショップとなりました。あらゆる樹脂に触れることでみなさんの制作のアイデアにもつながったのではないでしょうか。参加できなかった皆さんも是非またの機会をお待ちしております!

※このワークショップは、サポート企業・日新レジン株式会社様にご協力頂きました。

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