21c文化論「発掘―〈天地人〉を繋ぐもの―」から

多摩美術大学にて行われる特別講義のレポートです。

「21世紀文化論・第2回講座」にて、講師に坂野俊哉氏(考古学者/形質現象学研究者)をお迎えし、鶴岡所長がホスト役で、特別講義が行われました。

考古学の現場とは、どういうものか。
遺跡の断面図や地質から何を読み解いているのか。

など、坂野先生の穏やかな語り口から、貴重なお写真が繰り広げられ、会場のあちらこちらで、講演のお話しとお写真に釘付けになる学生達の模様がありました。

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中でも、発掘調査に立ち会った者だけが目にすることが出来る土器の鮮やかな赤色は、博物館や美術館などに収蔵される場合は、もう既に空気に触れて色が褪色してしまうとのお話しが印象的でした。

最後に出された課題は、「西暦5055年 多摩美術大学遺跡の発掘現場、考古学者であるあなたは、何を発見し、どのような世界を復元するのか」という、それまでの90分の講演をふまえての、聴講した学生がどう応えるかが楽しみなものとなりました。

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2015年度 21世紀文化論 第2回講座

「発掘―〈天地人〉を繋ぐもの―」
講師:坂野俊哉氏(考古学者/形質現象学研究者)

日時:5月30日(土)13時開場/13時半開演
会場:多摩美術大学八王子キャンパス レクチャーホールBホール
入場無料・事前予約無し(満員の場合には入場をお断りする場合がございます。)
お問合せ:多摩美術大学 芸術学科研究室 (TEL:042-679-5627)

多摩美術大学・芸術学科&芸術人類学研究所 共催