中村桂子 著『中村桂子コレクション いのち愛づる生命誌 第3巻 かわる—生命誌からみた人間社会』(藤原書店、2020年9月刊)の月報に、鶴岡真弓 所長の「生命の「森羅」と「渦巻文様」」が掲載されています。
「人間は生きものであり、自然の一部である」
あたりまえのことですが、現在の社会がこれをあたりまえとしているかと考えるとそうなっていないので、考え続け、語り続けずにはいられません。
「人間は生きものである」ということは、生まれてから死ぬまでのひととき、ひとときを思いきり生き、そこに意味を見出していくということです。その全体が私なのであって、それぞれのときにそのときでなければできないこと、そのときだからこそ大切なことがあるという視点で社会をつくり、一人ひとりの生活を支えるものにしたいと強く思うのです。
ここには、科学者、技術者も含めてあらゆる専門家が生活者であり、人間は自然の一部として存在する。そんな願いをこめています。(本文より)
[解説]鷲田清一
[月報]稲本正/大原謙一郎/鶴岡真弓/土井善晴
タイトル:中村桂子コレクション いのち愛づる生命誌 第3巻かわる—生命誌からみた人間社会著者 :中村桂子出版社 :藤原書店刊行日 :2020年9月29日※発売日は地域・書店によって前後する場合があります頁数 :312ページISBN :978-4865782806http://www.fujiwara-shoten-store.jp/SHOP/9784865782806.html
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