鶴岡真弓所長の著書『装飾デザインを読みとく30のストーリー』が5月16日から日本ヴォーク社より発行されました。
本書は『小原流 挿花』(小原流)に2013年1月号~12月号まで連載された「時空を超える装飾文様」、『ミセス』(文化出版局)2013年4月号~2014年3月号まで連載された「女神たちの装飾」、「手づくり手帖」(日本ヴォーク社)に2015年Vol.05初夏号~2017年Vol.13初夏号まで連載された「INAXライブミュージアムNEWS LETTER vol.6・装飾する魂」の原稿に加筆・修正を加え編集したものである。
書籍名:『装飾デザインを読みとく30のストーリー』
著者:鶴岡真弓
出版元:日本ヴォーク社
価格:2,800円(税別)
ISBN/商品コード:978-4-529-05762-2
URL:http://www.tezukuritown.com/shop/product_info.php?products_id=64675
【目次】
はじめに
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貴婦人と淑女の「薔薇」-フレンチ・ロココから日本のモダン・キモノへ
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「黄金の麦」とラマス祭-豊穣の文様と乙
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ウィリアム・モリスと文様の花園-中東・インド・中国との出会い
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成長とメタモルフォーゼ-ゲーテの「植物変容論」からルンゲ、グリムまで
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大自然の精霊「鹿」-北方ユーラシア世界の動物信仰
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ミツバチ文様を愛した皇帝-美の蜜源を求めて
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いのちを包む 布と装飾-ベビー服からウェディング・ドレスまで
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「夢二の女性」とアール・デコ-藍への愛
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「結び」と「組紐」のケルト文様
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生命の樹-ユーロ・アジア世界の樹木信仰
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天上の花 地上の星-阿修羅のジュエリーと宝相華
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蝶と蝶番-花の種蒔きの光のかたち
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「野ばら」の風とデザイン-ミュシャとマッキントッシュ
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真実を告げる鳥-若冲とポルトガルの鶏
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「青海奈美文様」異国からの宝船-吉祥の波の見方
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ザクロの生命力-エキゾティックな多産のシンボル
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「重陽の節句」と「菊」の精霊-不老長寿の花
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冬至と「太陽の蘇り」-闇から光へ
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「馬の女神」と豊穣のしるし-エポナからゴダイヴァへ
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「アラベスク文様」とレオナルドの天文学-天と地のコレスポンダンス
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クリムトの装飾-エミーリエとアデーレ
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ペイズリー文様-ショールの大流行と共に
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アテナ女神のフクロウ-知恵の鳥
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ギュスターヴ・モローとインドの宝飾-世紀末フランスの装飾と絵画
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ポッティチェッリと金銀細工-黄金と真珠のルネサンス
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ゴシック大聖堂の「葉飾り」-サント・シャペルのステンドグラスからあ「美しき女庭師」へ
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白鳥伝説-レダ、オデッド、羽衣の産む力
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暁の女神たち-アウロラとエオスの出現
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后妃テオドラと「連珠」の首飾り-東方を夢見たビザンティン帝国
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装飾する魂を求めて-あとがき
図版提供先一覧