椹木所員が責任編集を手掛けた19巻「拡張する戦後美術」など、当研究所に『日本美術全集』が1巻から20巻まで揃いました。
《責任編集者の巻頭言》
各巻の責任編集の研究者が、扱う時代、作品をはじめ、構成意図から、通底するテーマや今の時代に発刊する意義までを“熱く”書き下ろし。ご一読ください。
・椹木野衣 所員による19巻の巻頭言は、下記URLの「責任編集者の巻頭言」ボタンをクリックしてください。
http://www.shogakukan.co.jp/pr/nichibi/detail/detail_17.html#kanto17
日本の心が紡いできた比類なき「美」。それは過去から現在、未来へと続く「美」。
『日本美術全集 19 拡張する戦後美術』
〈 書籍の内容 /小学館サイトより〉
マンガも特撮も「人」も、すべてが美術だ!
1945(昭和20)年から、1995(平成7)年までに制作・発表された美術、200点強を取り上げる。責任編集を務めるのは、近年、美術評論/批評家としてリーダー的役割を担う椹木野衣氏。「現代美術や、印刷および複製技術の進展と普及によって飛躍的に流布した写真、デザインに加え、純粋な美術としてとらえられてこなかったマンガや特撮美術も、わが国ならではの戦後美術を代表する表現として、進んで取り上げた」(「はじめに」より抜粋)。たとえば、いまや現代美術の代名詞ともいえる村上隆、本巻の象徴的作家である岡本太郎、そして2014~15年に大回顧展が全国を巡回し話題を呼んだ成田亨による怪獣デザイン画。マンガ分野では手塚治虫・酒井七馬『新寳島』、つげ義春『ねじ式』、藤子・F・不二雄『ドラえもん』、ちばてつや・高森朝雄『あしたのジョー』、赤塚不二夫『天才バカボン』、永井豪『デビルマン』、大友克洋『AKIRA』、宮崎駿『風の谷のナウシカ』などの原画や初版出版物をカラーページで取り上げた。また椹木氏の近年のテーマである「アウトサイダー・アート」からは山下清、出口王仁三郎、三松正夫、田中一村などが登場する。
発売日 : 2015年8月25日
判型/頁: B4判/312頁
責任編集:椹木野衣(多摩美術大学教授)
ISBN: 9784096011195
store:http://www.shogakukan.co.jp/books/volume/29843