鶴岡真弓所長の著書『ケルトの想像力―歴史・神話・芸術―』が青土社より2月23日から発行されました。
【帯文】
ヨーロッパの「古層文化」を築き、現代まで息づくケルトの強力な想像力。自然の精霊に耳を傾ける神話伝説、世界の美書『ケルズの書』の装飾、少数の力で世界を魅了し躍動させる発想。その螺旋的に循環する生命観に圧倒されない者はいない。汲み尽くせぬ「創造の源泉」の謎に、第一人者が挑む。ケルトの全てがここにある。
書籍名:『ケルトの想像力―歴史・神話・芸術―』
著者:鶴岡真弓
出版元:青土社
価格:3600円(税別)
ISBN/商品コード:978-4-7917-7029-8
歴史、神話、芸術、英雄、女神、季節祭、コミック…魂のリヴァイヴァルまで。
ヨーロッパの「古層文化」を築き、現代まで息づいて、異質なもの同士を融合させ、少数の力で世界を魅了し躍動させてきたケルトの強力な「親和力としての想像力」。
その螺旋的循環の生命観に圧倒されない者はいない。「ケルト」の「歴史・神話・芸術」の3本の柱をとおして、【「ヨーロッパ」を根源から読み直す】ための画期的な論考とヴィジュアルの書。
大陸「ガリア」の先史から、揺れる現在のEU問題までをみつめ、教科書に書かれてこなかった西洋史・世界史の深淵を、ケルトから読み解く10章で展開。
ローマと闘ったガリアの【歴史】。大陸から島までを貫くアーサー王などの英雄・女神妖精たちの【神話・伝説】。ドルイドと巨石モニュメントの【宗教】。神秘の装飾に満ちる世界の美書『ケルズの書』の【美術】。
ハロウィーンの起源から始まる【季節祭】暦の自然信仰の由来。そして現代ではフランスの国民的コミック『アステリクス』の人気の秘密。トールキンを魅了した【ドラゴンクエスト】のリヴァイヴァル。ケルト系子孫のモリスやフランク・ロイドライトの【デザイン】から、現代ケルト【映画・音楽・ダンス】まで――。豊富な図版、写真とともに、読み切りの多彩なコラムの数々が、読者を旅へも誘う。
汲めども尽きぬ「想像と創造の源泉」に、第一人者が挑む。書かれなかった「ケルトの全貌」がここにある。(青土社ウェブサイトより引用)
URL:http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3099
【目次】
序章 ヨーロッパの根源を問い直す――ケルト文明とはなにか
ローマより古い、ヨーロッパの基層「ケルト文明」
第1章 『ガリア戦記』を越えて――古代フランスのケルト
第2章 ケルトの自然信仰――暦の知恵
第3章 動物という神々――生きとし生けるものの精霊
第4章 語りつがれてきた「ドルイド」――古代ギリシアから近代の「高貴なる野蛮人」まで
第5章 英雄と剣の生命循環――神話・伝説の深層
第6章 『ケルズの書』とケルト修道院――装飾と霊性のミクロコスモス
第7章 ケルト文化圏伝統 旅・音楽・映画・デザイン
1.アイルランド
2.スコットランド
3.ウェールズ
4.コンウォール
5.マン島
6.ブルターニュ
第8章 ケルト・リヴァイヴァル――「北方」の発見
終章 国民国家の表象