31 10月 

11月の休館日のお知らせ

Posted by CMTEL  |  2017/10/31 20:50

11月の休館日をお知らせします。

11月1日:創立記念日のため
11月2日〜11月7日:芸術祭期間のため
11月14日〜21日:イベント開催に伴う準備のため
土曜:4、11、18、25日
日曜:5、12、19、26日

なお、11月23日(木)は授業調整日のため開館いたします。

以上、11月も是非CMTELをご活用ください!

11 10月 

EVENT「無限の縫い(nui)アートへ」

Posted by CMTEL  |  2017/10/11 19:13

こんにちはCMTELです。
今回はCMTELを会場とした多摩美術大学芸術人類学研究所主催のイベントをお知らせします。


自由の代名詞であるかのような「アート」。作り手は「アート」を通して本当に自由な表現ができているのでしょうか。鹿児島にある「社会福祉法人太陽会しょうぶ学園」の作品は、生命力に満ちあふれ枠に捉われない表現で、見る者の心を「くぎづけ」にします。今回のイベントでは、しょうぶ学園の「ヌイ・プロジェクト」を中心とした作品を展示し、実際の作品が発する強いエネルギーを直に感じられる場になればと思っています。
また、「ヌイ・プロジェクト」だけでなく、多方面に活動を広げる「しょうぶ学園」の日々を追ったドキュメンタリー映画『幸せは日々の中に。』を上映します。第2回開催日には、本作品の映画プロデューサーのお二方を迎え、しょうぶ学園が実践している″背景の異なる人々が互いの能力を認め、共に創り生きていく「共創」のあり方″を、皆さんと思考する機会にしたいと考えています。


全2回のうち、第1回の前半「展示作品トーク」がCMTELにて行われます。なおイベント開催日を含む前後の期間(11月22日(水)〜12月15日(金))は、CMTELにてしょうぶ学園のヌイ・プロジェクトを中心とした作品を展示しています。この機会をどうぞお見逃しなく。

無限の縫い(nui)アートへ
ーしょうぶ学園×多摩美術大学・芸術人類学研究所からのアプローチー
主催 多摩美術大学芸術人類学研究所

【 第1回 開催概要 】
「無限創造
(ゲネシス)の始まり」(展示作品トーク&映画上映会)
●日程: 2017年11月24日(金)

−前半− 展示作品トーク

●時間:14:40-16:10
●会場: 多摩美術大学 八王子キャンパス メディアセンター2階 CMTEL
●スピーカー:鶴岡 真弓(芸術人類学研究所 所長 / ケルト芸術文化&ユーロ=アジア・デザイン研究家)
内容:しょうぶ学園の園生の方が生み出した作品を前に、芸術人類学研究所・鶴岡所長のトークを行います。
●対象: 学内、学外を問わずどなたでもご参加可能
●聴講可能人数: 40名 ※満員の場合は立ち見となる可能性もございますのでご了承ください。
●作品の展示期間: 11月22日(水)ー12月15日(金) 開館13:00-17:00
※上記期間中は、CMTELにて作品を展示しています。(閉館:土日祝)

−後半− 映画上映会
●時間: 16:20-17:50
●会場:多摩美術大学 八王子キャンパス レクチャールーム301
●上映作品:『幸福は日々の中に。』(しょうぶ学園ドキュメンタリー映画 /
監督:茂木綾子+ヴェルナー・ペンツェル / 製作:silent voice / 上映時間73分)
●対象:学内、学外を問わずどなたでもご参加可能(入場無料)
●座席数:80名 ※満員の場合は立ち見となる可能性もございますのでご了承ください。

 

【 第2回 開催概要 】
「映像から共創を考える」(映画上映会&ゲストトーク)
●日程:2017年12月8日(金)
●時間:14:40-17:50
●会場:多摩美術大学 八王子キャンパス レクチャーホールB
お越しの際は、公共交通機関をご利用いただきますようお願いいたします。

●上映作品:『幸福は日々の中に。』(しょうぶ学園ドキュメンタリー映画 /
監督:茂木綾子+ヴェルナー・ペンツェル / 製作:silent voice / 上映時間73分)
●対象:学内、学外を問わずどなたでもご参加可能(入場無料)
●座席数:200名 ※満員の場合は立ち見となる可能性もございますのでご了承ください。
●ゲストスピーカー:
芹沢 高志氏(本作品プロデューサー / 環境計画家 / P3 art and environment 統括ディレクター)
相澤 久美氏(本作品プロデューサー / 建築家 / 編集者 / NPO法人震災リゲイン代表理事)
●ホストスピーカー:
港 千尋(芸術人類学研究所 所員 / 写真家)

【しょうぶ学園】
鹿児島市に1973年に知的障害者支援施設として開設。利用者の感性溢れる姿勢に「与えられる」側から「創りだす」側になることを目標に、85年から「工房しょうぶ」と称し、木工、陶芸、染織などのクラフト工芸活動を中心に利用者の個性を発揮できる環境に転換。その後、絵画や音楽などの芸術表現活動が広がり、展覧会などで障がいがある人たちの才能のすばらしさを伝えている。06年には人と環境「衣食住+コミュニケーション」をテーマにものづくりと環境と就労を融合させ、パン工房、パスタカフェやギャラリー、地域住民が利用できる地域交流スペースなどを整備し、開かれた施設づくりに取り組んでいる。
しょうぶ学園「nui project」リンク http://www.shobu.jp/nui.html


【アクセス】

橋本駅から
JR橋本駅・京王橋本駅北口ロータリー6番バス乗り場より、神奈川中央交通バス「多摩美術大学行」約8分
時刻表はこちらから
八王子駅から
JR八王子駅南口ロータリー5番バス乗り場より、京王バス「多摩美術大学行」約20分
時刻表はこちらから


【問い合わせ先】

芸術人類学研究所
〒192-0394 東京都八王子市鑓水2-1723
多摩美術大学八王子キャンパス メディアセンター4F
Email:iaa_info@tamabi.ac.jp
サイト URL:http://www.tamabi.ac.jp/iaa/

28 9月 

10月の休館日のお知らせ

Posted by CMTEL  |  2017/09/28 11:56

10月の休館日をお知らせいたします。

土曜:7、14、21、28日
日曜:1、8、15、22、29日

また、下記日程は都合により一時閉館(11:30~12:30)いたします。
2日(月)、3日(火)、12日(木)、18日(水)、25日(水)
●5日(木)6日(金)はミニワークショップの開催準備のため。

なお、10月9日(月)体育の日は授業調整日(平常授業)のため、開館いたします。

以上、10月も是非CMTELをご活用ください!

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10月5日(木)10月6日(金)に開催されるミニワークショップ「UVレジンと素材で『アクセサリーバッジ』を作ろう!」についての詳細はこちら

15 9月 

「UVレジン」という素材、ご存じの方も多いのではないでしょうか?今回のミニワークショップでは、透明なUVレジンといろいろな素材を組み合わせたアクセサリーバッジを制作します。素材はCMTELでも準備しますが、自分で持ち込むことも可能です。募集定員が少ないため、気になる方は早めの申し込みをおすすめします!

●UVレジンとは
UVレジンとは紫外線に反応し化学変化を起こして固まる性質をもった樹脂です。身近で使われている例としてはジェルネイルがあげられます。樹脂特有のにおいもほとんどなく、紫外線を照射するUVライトを使えば5分ほどで制作ができます。また綿密な計量や攪拌(かくはん)のプロセスがないため失敗も少なく、初心者でも気軽に楽しめます。アクセサリー作りだけでなく、表面加工にも使用できる素材です。

【開催概要】
●日時:2017年10月5日(木)6日(金)
第1回/10:40〜11:20 第2回13:00〜13:40 第3回/14:00〜14:40 ※1日3回、2日間で計6回開催
●所要時間:約40分
●参加方法:要申し込み(定員になり次第募集締切)
●場所:八王子キャンパス メディアセンター2階 CMTEL
●募集対象:多摩美術大学全学生
●募集定員:各回6名/1日3回、計36名
●参加費・材料費:無料
●制作点数:1点
●服装:汚れてもいい作業着やエプロン
●持参するもの:封入したい素材(水分を含むもの、スポンジ状のものは不向き)

【応募方法】
●八王子キャンパスの学生:メディアセンター2F CMTELまで直接申し込みに来てください。
※来館の際には、学生証を持参してください。
●上野毛キャンパスの学生:メールにて受け付けます。cmtel@tamabi.ac.jpまで、以下9項目を明記し送信してください。
件名「ワークショップ参加希望」、学科・学年・学籍番号・氏名・フリガナ・希望日、希望回、電話番号

なお以上の詳細は、学内の掲示板にもCMTEL NEWS no.6として掲示しています。ぜひこの機会にUVレジンを体験してみてください。皆さんの参加をお待ちしてます!

14 9月 

こんにちは。2017年7月15日(土)、16日(日)のオープンキャンパスにて「マテリアルワークショップ~アクセサリーバッジをつくろう!~」を開催しました。2日間で合計282名の方にご参加いただき、すべての回が満員となりました。

このワークショップは、透明樹脂(UVレジン)といろいろな素材を組み合わせ、アクセサリーバッジをつくる体験ができるというものでした。

UVレジンとは紫外線を当てることにより固まる樹脂のことで、身近で使われている例としてはジェルネイルがあげられます。樹脂特有の臭いもほとんどなく、紫外線を照射するUVライトを使えば5分ほどで制作ができます。扱いやすい上に失敗も少ないので、初めて樹脂を扱う方でも気軽に楽しめます。

当日は、樹脂の取り扱いに長けた学生インストラクターが各作業テーブルについてレクチャーを行いました。
では実際どのようなワークショップを行なっていたのか、ご紹介します!

.素材を選ぶ
台の上に並べられた素材の中から好きなパーツを選びます。

アルファベットや動物の形をしたパスタや、

透明なカラーセロファンをカッティングマシンでカットしたもの。

3Dプリンターでプリントした造形物とその端材。トウモロコシのデンプンから作られたポリ乳酸というプラスチックを使ってできています。

こちらは、ワックスコードを短くカットしたもの。

この他にも、CMTELならではの特殊な素材もありました。その中から珍しい素材をいくつかご紹介します。

「スチレンビーズ」(協力 積水化成品工業株式会社様)
画像左側は、発泡スチロールの原材料”原料ビーズ”(ポリスチレンの粒)です。およそ0.4mmほどのビーズの中には発泡材のガスが含まれています。蒸気をあて加熱させることで50倍以上に膨らみます。向かって右側は原料ビーズを予備発泡させた“発泡ビーズ”です。

さらに発泡ビーズを金属の型に入れ、もう一度蒸気をあて成形することで膨らんだビーズ同士が熱でくっつきます。そうして普段見慣れている生鮮食料品用の保冷梱包材緩衝材が作られるのです。

今回は原料ビーズ、発泡ビーズの両方を揃えました。原料ビーズの段階ではビビットな色半透明ですが、発泡ビーズになると乳白色・不透明色になります。触り心地も発泡前は硬いですが、発泡後はビーズ内のガスが膨らみスポンジ状になるため柔らかく弾力をもちます。日常生活では見ることのできない、身の回りの物の元の姿に驚きです。


「メッシュ」
(協力 株式会社NBCメッシュテック様)
網戸やふるいなどでなじみ深いメッシュですが、実は家電製品や自動車内のフィルター音響機器のスピーカー部材など日常生活のあらゆるところで幅広く使われています。

今回は4種類のメッシュをレーザー加工機でカットしたパーツを準備しました。

画像一番左の編み目が三角形になっているメッシュはコンクリートの補強材として利用されています。繊細なイメージのあるメッシュが建材の一部として活用されていることに驚きました。一般的には目にすることのできない貴重なメッシュです。

縦横だけでなく三軸方向に織っているのは、三方向に対して強度を保たせる機能のための造形です。元々メッシュの織り目がもつ構造の美しさは、柄という観点においても魅力的です。

他にも、暗い所で光る蓄光(ちっこう)繊維を織り込んだものや、蛍光ピンクのメッシュは靴や鞄の試作品に使われているもの、撥水加工されているものなど種類が豊富です。


「ケミカルウッド」
(協力 株式会社ミナロ様)
加工性や環境性に優れた、言葉通り人工の木材です。木のように木目がなく繊維の方向を気にせず加工ができ、色で硬度が分かれているので用途に合わせて選ぶこともできます。また、着色性にも富んでいるので模型フィギュアの製作でも多く使われています。ものづくりの可能性をひろげる使い勝手のよい素材です。多摩美生もよくお世話になっています。


番外編「UVレジンと相性の良くなかった素材」
ワークショップに使用する素材の準備・検証をしていく中で、上手くいかない素材がありました。せっかくなので、ここで余談としてその例もご紹介します。
一つ目は、水分を含むもの。植物や食べ物など、水分をもつ素材は硬化する際、気泡ができたり表面に凹凸ができてしまうことも。下の画像は押し花を封入した試作品です。わずかに残っていた水分が原因だと思われます。

二つ目は、UVレジン液を吸い込んでしまうもの。例をあげると、スポンジフェルト状の布です。浸み込んでしまうと素材の内部に紫外線が届かないため固まりません。UVライトを20分照射してもベタつきが残りました。

今後UVレジンを使う際は、良ければ参考にして素材を選んでみてくださいね。

.シリコンの型にパーツを並べる
ここからは作業用テーブルへ移動し、学生トレーナーの元いよいよ作業スタート。

今回型に使ったのは、直径3cm、厚さ5mmの正円の型です。完成時の表面底側・上側どちらになるのか考えながら、選んだパーツを自由にレイアウトします。皆さん真剣になって爪楊枝やピンセットを使って慎重に並べていました。


.UVレジンを流す
並べ終わったら、UVレジンを流していきます。UVレジンは厚くなりすぎると紫外線が中までよく通らず、表面にベタつきが残ったり固まらない原因になるので8分目を目安に。注ぎ終わったら、パーツ同士の隙間に入ってしまった空気を爪楊枝で除いたり位置の微調整を行います。綺麗な完成を目指して思わず熱の入ってしまうところです。


.UVライトをあてて固める
今回使用したUVレジンは太陽光や蛍光灯に含まれる紫外線の量ではすぐに固まりません。専用の機材であるUVライトで固めていきます。UVライトが青く光っている時が紫外線の出ている時です。

まず庫内に型を並べます。それから、表側から2分、シリコン型ごとひっくり返し裏側から2分計4分紫外線をあてていきます。天地を変えるのは紫外線をまんべんなく照射するためです。

固まるまでの待ち時間は、多摩美の話、素材の話、UVレジンの話……様々な話で盛り上がりました。


.型から取り出す
つい先程まで液状だったUVレジンが…カチカチに固まりました!UVレジンは固まる時に高温の熱を発生します。十分冷まして型から取り出しましょう。

 

.ピンをつける
最後に、UVレジンを接着剤代わりにピンバッジ用の金属パーツをつけていきます。そして、再度UVライトを2分あてて固まるのを待ちます。

 

.完成です!!!

ここで完成品をいくつかご紹介!
原料ビーズ発泡ビーズを使用した作品です。左側の作品は原料ビーズの透明感が生きています。右側は発泡ビーズを用いた作品で、乳白色の柔らかい色合いがかわいいです。

UVレジンの硬化時に発する熱で、よく見ると部分的にビーズが膨らみ色も白っぽくなっています。硬化前と後で起こるビーズの表情の変化を観察する参加者もいました。

こちらはメッシュを使った作品。言うまでもなくメッシュは空気を通すので、UVレジンを注いだ時に入ってしまう気泡の泡抜けが良かったです。また、UVライトを当てて硬化させる時にも、紫外線がメッシュの穴を通過するため硬化の防げになりません。UVレジンとの相性は抜群です。

ケミカルウッドを用いた作品です。硬さの違う3種類のケミカルウッドだけで作られたシンプルなバッジです。

オレンジ色のケミカルウッドは、彫刻刀やカッター簡単に削ることができます

それから、3Dプリンタ造形端材を大胆に使ったものです。立体的であえて思い切り飛び出させるのもおもしろいですね。

左はワックスコードに一手間を加えてリボン結びにしたものを封入しています。中央はケミカルウッドワックスコードを使い花のように見立てています。素材の組み合わせが面白いです。右は3Dプリンタの端材を短く切り使用しています。多数ある端材の中から選んだ色の組み合わせにセンスを感じます。

 

今年のワークショップでも、お子様から大人の方、学生や受験生、たくさんの方が体験に来てくださいました。聞いたことはあるけれど使ったことはなかった材料や初めて見た素材に、実際に触れて、つくってみて、ものづくりの楽しさを感じていただけたようです。今回参加できなかった皆さんも、ぜひ来年参加してみてください!