24 5月 

6月の休館日のお知らせ

Posted by CMTEL  |  2017/05/24 16:04

こんにちは、6月の休館日をお知らせいたします。

土曜:3、10、17、24日
日曜:4、11、18、25日
その他:6日(火)、7日(水)、8日(木)はワークショップ開催と準備のため閉館いたします。

また、6月はワークショップの開催等にともない、一部開館時間の変更があります。
●2日(金):12:30~17:00(短縮開館)
●9日(金):12:30~17:00(短縮開館)

以上、6月も是非CMTELをご活用ください!

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6月7日(水)、6月8日(木)に開催される
ワークショップ「樹脂成型・多摩美リングを作ろう」についての詳細はこちら

11 5月 

今年度最初のワークショップは「樹脂成型」です。「興味はあるけど難しそう」「どんな材料・道具が必要か分からない」などなど、樹脂にハードルを感じている皆さん、CMTELで樹脂のベーシックにチャレンジしてみませんか?

ワークショップではデモンストレーション実習を通して、「樹脂の扱い方」から「注型(ちゅうけい)制作の基本」を樹脂のプロレクチャーします。また「シリコン型の制作方法」についての説明も行います。

実習では、多摩美のロゴをモチーフにした通称『Tamabi Ring』を制作。出来上がった指輪は、もちろんお持ち帰りいただけます。

今回のワークショップの内容は、フィギュア作り立体作品の複製アクセサリー作り透明樹脂制作に役立つ技法です。樹脂のことを知って制作に活かしましょう!(昨年度の様子はこちらをご覧ください。)


【ワークショップ概要】

●開催日時:2017年6月7日(水) 8日(木)
第1回/15:00〜16:00頃  第2回/16:30〜17:30頃 ※1日2回、2日間で計4回開催
●所要時間:約1時間
●参加方法:要申し込み定員になり次第募集締め切り
●募集対象:多摩美術大学全学生
●募集定員:各回定員30名/各回定員入れ替え制
●場  所:CMTEL(八王子キャンパス・メディアセンター2F)
●参加費・材料費:無料
●服  装:汚れてもいい作業着やエプロン
●講  師:日新レジン株式会社 様より 戸丸 氏  目黒 氏  山本 氏

【応募方法】
●八王子校舎の学生は、メディアセンター2F CMTELにて直接申し込み手続きをしてください。※来館の際には、学生証を持参してください。
●上野毛校舎の学生は、メールにて受け付けます。
cmtel@tamabi.ac.jpまで、以下9項目を明記し送信してください。件名「ワークショップ参加希望」、学科/学年/学籍番号/氏名/フリガナ/希望日/希望回/電話番号

以上、皆さんの参加をお待ちしてます。

※このワークショップは、サポート企業・日新レジン株式会社様にご協力いただいております。

28 4月 

5月休館日のお知らせ

Posted by CMTEL  |  2017/04/28 13:53

5月の休館日をお知らせします。
ゴールデンウィーク:2日(火)~7日(日)
土曜:13、20、27日
日曜:14、21、28日
その他:9日(火)※企画展示準備のため

下記の日程は、短縮時間での開館となります。
短縮開館:17日(水)13:00〜open
短縮開館:29日(月)10:30〜12:00、15:00〜17:00(12:00〜15:00は閉館)

以上、5月も是非CMTELをご活用ください!

17 4月 

こんにちは、CMTELです。今回はGW明けにCMTELで開催する企画展示のお知らせです。

昨年に続き今年も、UVインクジェットプリントを用いて印刷されたポスター作品展示を開催。今回の展示を通し、視覚にも触覚にも訴えかけることのできるUVインクジェットプリント表現の可能性を感じていただければと思います。期間限定の展示、ぜひ「見に」「触りに」お越しください!

●期 間:2017年5月10日(水)- 2017年  6月1日(木)
●開館時間:平日10:30−17:00
●場 所:八王子キャンパス メディアセンター2F CMTEL(23-204)
●作品数:7点
●協 力:株式会社ショウエイ様 平和紙業株式会社様
●作品デザイン:宮前陽氏、渡辺美里氏、杉田翔平氏、石井勇一氏、河野愛氏、佐藤裕氏

●UVインクジェットプリントとは:
インクが通常のインクジェットプリンターとは異なり、紫外線で硬化するUVインクを用いています。プリントと同時に紫外線を照射し、瞬時に素材にインクを定着させます。「インクの厚盛り」「白インクでの表現」「紙以外にも印刷」…などなど、この印刷技術ならではの技をぜひご覧ください。また小ロット印刷にも向いており、卒業制作個人制作でも活用できる印刷技術です。
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作品展示・技術紹介「UVインクジェットプリント表現の幅」は以下の企業様・デザイナー様にご協力いただき開催しております。(順不同)

株式会社ショウエイ
 logo_cs6

平和紙業株式会社
heiwa
宮前陽氏

渡辺美里氏

杉田翔平氏

石井勇一氏

河野愛氏

佐藤裕氏

17 4月 

EVENT REPORT!「トレンドセミナー」

Posted by CMTEL  |  2017/04/17 15:56

こんにちは、CMTELです。今回は2016年11月29日に行われたトレンドセミナーのイベントリポートです。

Edelkoort East 株式会社(TREND UNION)様より家安 香氏を講師としてお招きし、前期に引き続き後期もセミナーを開催。実際にトレンドブックを閲覧しながらトレンド予測の必要性やその背景の説明を行いました。(以下敬称略)

●トレンドブックとは?
社会背景の分析やリサーチを行い、それに基づいて1年半から2年半先のトレンドを予測し作られたブックです。詩的なキーワード、カラー、ヴィジュアルで構成されており、デザインしたり構想を練るために必要かつ役立つ情報が詰まっています。そしてファブリックサンプルも多数添付されており、実際に触れることができます。全てのページがインスピレーションの源になる貴重なブックです。


TREND UNION(トレンドユニオン)とは?
Lidewij Edelkoort
リドヴィッジ・エデルコートを中心として、本拠地のパリでトレンドに関する情報発信を行っています。キーワード、カラー、テクスチャーなどトレンドを知る上で大切な情報をブックにまとめ発行。また、世界各地で年2回セミナーも開催しています。TREND UNIONは、人間が本来もつクリエイティビティーを信じ、その「自然の欲求」が向かう先を繊細かつ大胆に捉えている全10種類のトレンドブックを年2回発行しています。


セミナーの様子
1.講義
「トレンド流行」
一般的に「トレンド」という言葉は「流行」という意味で、“次のトレンドカラーは◯◯色”や“スカートの丈は短め”といったファッション分野の言葉としてよく使われます。しかしTREND UNIONは、ファッションに限った断片的な流行情報を扱っているわけではありません。

なぜ◯◯色を求めるようになるのか・短いスカートを履きたくなるのかという、これから起きる人々の心(欲求)の変化を過去・現在を元に予測しています。つまり未来予測がTREND UNIONの商品なのです。そしてその予測に基づいて選んだカラーや素材等の情報を発信しています。

「人の心(欲求)を変化させるもの
未来予測のための研究対象となる人の心は、周りの状況から影響を受けます。例として、ここでは「周りの状況」=「経済状況」として考えてみましょう。

現在も世界中で続く不安定な経済状況。経済状況を改善するため、小さな子どもがいる家庭でも共働きをする夫婦が一般的になってきました。母親も仕事で外へ出ていく機会が増えると、必然的に父親が子どもを預かり一緒に過ごす時間が増えます。するとそれまで外でバリバリ働くことが主で、見た目も硬派でいなければならなかった父親に変化が起こります。

第1の変化が現れるのはです。子どもは緊張感を感じる父親よりも、優し抱きしめてくれるような父親が大好きです。子どもの喜ぶ優しい父親でいるうちに、子どもが父親にある気付きをもたらします。それは“男性も優しくていい”ということです。

こうして優しい男性像を肯定された父親には、第2の変化がおきます。その一例として様相(見た目)が挙げられます。子どもの柔らかで繊細な肌に触れることが日常となった男性の選ぶ服は、どの様な素材・色・形になるでしょうか?きっと以前と比べて選ぶ基準が異なるはずです。

例えば、生地には優しくソフトな肌触りや汚れても洗えばすぐに乾く衛生的な機能を、また服自体の形状には子どもと出かける時のことを考え、荷物で手が塞がらないようポケットの数や大きさを気にするかもしれません。そしてこの変化は服装だけではなく、肌の質感、食べ物、移動の手段など様々な分野に及びます。

今回は経済状況を例に挙げましたが、その他にも人の心に影響を与えるのは世界情勢・消費者動向など。これらが複合的に作用し、欲求を形作ります。

このように「人がどのように変化するか」を感じとることができれば、それをきっかけにしてデザインをはじめることができます。ファッションやプロダクトのデザインはもちろん、食品の企画開発や新しい交通手段の提案など、おのずとデザインができあがっていくのです。そのためTREND UNIONのクライアントの業界は幅広く、製造業以外にも食品加工や金融、航空業界など様々です。意外にもアパレル系のクライアントは全体の3割ほどだそうです。


「ブックを作るTREND UNIONのメンバー」
ヘッドのエデルコート氏は主体となって未来予測の研究をしている中心人物です。彼女をはじめとしてディレクターアイコングラフィストキュレーターを含む多国籍なメンバーでチームを組み、ブックを作り上げています。

ディレクターはエデルコート氏と同様に、未来予測の研究を行います。アイコングラフィストとはメンバーが持ち寄った予測を聞き、その言葉をビジュアル(写真)に転換する特殊な作業を担当する人物です。キュレーター新しいアーティストデザイナーの作品をピックアップし、次のデザインのあり方を発表します。


「トレンド情報の集め方」

目に見えない情報を扱うトレンド予測はどのようにして導き出されるのでしょうか。

トレンドは人の心(欲求)が生み出すもので、流れをもちます。未来を予測するためには過去・現在を把握しなければなりません。そのためTREND UNIONの情報収集は、今起きていることをサンプリングするところから始まります。

街をぶらぶらする人、本や写真を見る人、アート作品を見る人など、情報収集の方法はメンバーによって様々。中には拾ってきたものを集める人もいるのだそうです。しかしそれらの方法に共通するのは、人をじっくり観察するということ。“前髪が短い人が増えた”や“ドラマの設定が変わってきた”など、人々の様子で共通して起きている現象や変化をキャッチします。

次に集めた情報を皆でシェアすると、共通点が見えてくるといいます。似た事柄をグルーピングし、カテゴリーごとに分類・分析していきます。そしてカテゴリーに対して仮の定義を考えます。“男性が女性化するきざしかも?”“新しいものに興味がなくなっているとしたら?”といったように。それからその定義を答えとして断定しないまま、飛行衛星のように宙に浮かせた状態でしばらく過ごします。

しばらくすると裏付ける関連事象がだんだん集まってくる定義もあれば、そうでないものもあるといいます。裏付けがとれないカテゴリーは仮定が間違っている可能性があるので、もう一度考え直します。この試行錯誤を繰り返してトレンド情報を形作っていきます。

この方法で情報収集が可能なのかとよく聞かれるそうなのですが、実際に行っているそうです。確かに個人の感じることと世界規模の大きなトレンドでは、スケールの違いに大きくかけ離れたギャップを感じるかもしれません。しかし世界はでできています。個人の欲求の変化は小さくても類似する変化が束になれば、大きなうねりとなり世界のトレンドに発展しえます。一人一人がトレンドを生み出す当事者なのです。トレンド予測にはミクロな視点とマクロな視点の両方をもつことが必要です。


「制作のアイデア探しにも有効」

普段の制作のアイデア探しやリサーチにもこの方法は活用できます。一番身近な自分を調査・研究対象にして、日常のごくごく小さな変化を探します。

“読む雑誌が変わった”や“前まで聴いていた曲を聴かなくなった”というような、何となく気分で片付けてしまいそうな心の変化に敏感になってみましょう。心の変化には必ず理由があります。その理由を“なぜ?”と突き詰めるのです。

さらに心の変化に仮の定義をつけて周りの人を観察します。その定義が合っていれば裏付けが集まり始めます。この定義は制作する時の大きな材料となります。自分の変化した心が結果として“別の雑誌や曲”を求めたのだとしたら、この心に似た心をもった人が欲しくなるキッチンツールは?パッケージデザインは?…というように自分の製作の分野に展開させていきます。すると問題提起と同時にメッセージ性のある作品になります。変化とその理由を知ろうとする力は、世の中の動き未来を読み解く洞察力に繋がっていきます。

髪型・ドラマの設定・その日買った飲み物・選んだ交通手段、それぞれ一見関連性のないようなできごとでも共通する情報を発しています。その情報が、自分の制作ではどんな意味になるのか変換する。そうしてアイデアを膨らませることも可能でしょう。


2.トレンドを具現化したオーディオビジュアルの上映
今回のセミナーではトレンドのイメージを感覚的に表したオーディオヴィジュアル(音と映像)の上映を行いました。セミナーの会場のみで上映されるムービーでは、美しい写真に合わせて流れる音楽は歌詞もその場面に合ったものを選曲しているのだそう。


3.ブックの閲覧
セミナーでは普段CMTELには無いジャンルを含む計13冊のブックが閲覧可能。オーディオヴィジュアルとリンクしているGENERAL TREND、建築と人についてのARCHITECTUREやプロダクトやインテリアのヴィジュアルが豊富なLIFESTYLEなど、幅広いジャンルのブックを取り揃えました。ブックのシーズンは2018春夏とセミナー開催時の2016-17秋冬。今と未来を見比べることができました。

ビジュアルや豊富なファブリックサンプルにじっくり見入る学生の姿も。
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4.質疑応答
講義の最後に家安氏と学生による質疑応答が行われました。彼らはプロダクトやテキスタイル、グラフィックや工芸などそれぞれに別の専攻をしている学生達です。彼らからは普段制作を通して考えていることや将来のことなど様々な意見、質問が寄せられました。

 

多摩美でのセミナーは(今回を含めて)1年で2回開催されました!セミナーを楽しんでくれた方や今回参加を逃してしまったという方、2017 年度開催予定のセミナーに是非ご参加ください。(開催日程は決定次第このブログ・Twitterにてお知らせします)

またCMTELでは3月に入荷したばかりの最新号ACTIVEWEAR 2018-19秋冬を閲覧できます。その他、バックナンバー3冊も常時展示中。豊富な写真とファブリックを、ぜひ見に・触りにお越しください。また、トレンド情報について詳しい内容の書かれた日本語訳の解説ブックも付いています。

※今回のセミナーはEdelkoort East 株式会社様にご協力いただきました。