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去る7月23日、三重県鳥羽市にて、「漂泊の詩人 伊良子清白の家」開館セレモニーが行われました。
テープカットにのぞむ平出隆所員(右から二人め)
セレモニー参列者に展示説明をする平出隆所員(中央奥) 志摩半島の形態を模して芝生が植えられ、そのまわりに白砂利を敷き詰めて大海原を表現しています。
庭の一角には、詩碑が据えられました。 刻まれているのは、清白唯一の詩集である『孔雀船』所載の「島」です。
島
黒潮の流れて奔る 沖中に漂ふ島は
眠りたる巨人ならずや 頭のみ波に出して
峨々として岩重れば 目や鼻や顔何ぞ奇なる
裸々として樹を被らず 聳えたる頂高し
鳥啼くも魚群れ飛ぶも 雨降るも日の出入るも
青空も大海原も 春と夏秋と冬とも
眠りたる巨人は知らず 幾千年頑たり崿たり
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去る7月23日、三重県鳥羽市にて、「漂泊の詩人 伊良子清白の家」開館セレモニーが行われました。
テープカットにのぞむ平出隆所員(右から二人め)
セレモニー参列者に展示説明をする平出隆所員(中央奥) 志摩半島の形態を模して芝生が植えられ、そのまわりに白砂利を敷き詰めて大海原を表現しています。
庭の一角には、詩碑が据えられました。 刻まれているのは、清白唯一の詩集である『孔雀船』所載の「島」です。
島
黒潮の流れて奔る 沖中に漂ふ島は
眠りたる巨人ならずや 頭のみ波に出して
峨々として岩重れば 目や鼻や顔何ぞ奇なる
裸々として樹を被らず 聳えたる頂高し
鳥啼くも魚群れ飛ぶも 雨降るも日の出入るも
青空も大海原も 春と夏秋と冬とも
眠りたる巨人は知らず 幾千年頑たり崿たり