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Feb 12, 2009

ジンガロ BATTUTA 公演 + 対談掲載予告

先日、現在木場公園特設ステージで開催中の「騎馬サーカスZINGARO」 BATTUTA(バトゥータ)公演を拝見してきました。

ジンガロについては、以前BLOGでご紹介したとおり、 白水社から出版されている雑誌『ふらんす』に、 中沢所長はじめ、IAAの執筆陣三人が寄稿しています。

さて今回の公演は、人間が誕生し、成長し、結婚し、出産し、死を迎えるまでの生活が、 すべて疾走する馬のリズムとともに上演されています。その表現の母胎となっているのが、 ジンガロの出発点ともいえる東欧の移動民たちの文化。トランシルヴァニア地方の、目の覚める ようなホーンや弦楽器の調べに合わせて、まさに人馬一体の祝祭劇がくりひろげられます。

この公演にあわせて、なんとジンガロを主宰するバルタバス氏と、中沢新一IAA所長との 対談もおこなわれました。さすが「現代のシャーマン」とも呼ばれるバルタバス氏。 公演会場のテントでも独特の野生的オーラを漲らせ、中沢所長との話も盛り上がりました。

中沢所長は少年時代から東欧の文化に傾倒し、やがて大学院ではポール・ブーイサックの 『サーカス―アクロバットと動物芸の記号論』を翻訳して世に問うています。 サーカス芸術の背後にあるユーラシア精神史の探究を経て、チベット高原に伝わる伝統にたどり着いた 中沢所長の思想は、ユーラシアの騎馬文化を探究し、やがてチベットの「風の馬(ルンタ)」から 東欧の祝祭劇に回帰したバルタバス氏の個人史とも、深いところでつながっているようです。

この対談の模様は3月に発売される集英社の雑誌『すばる』(4月号)に掲載される予定です。 どうぞお楽しみに!

→ジンガロの”BATTUTA”公演は3月26日まで。 アントワーヌ・プーペル氏のジンガロ写真展も、 東京で開催されています。どちらも、ぜひ足をお運びください。

ポスト @ 2009/02/12 20:40 | お知らせ,イベント報告

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