24 11月 

EVENT REPORT!「しっくい塗りを体験しよう!」

Posted by CMTEL  |  2015/11/24 18:03

10月22日にCMTELにて漆喰ワークショップを開催しました。
漆喰の基本的な特性、道具の使い方、塗り方等をレクチャーしました。
02
●漆喰(しっくい)とは?
漆喰は石灰を原料とした壁塗り材です。二酸化炭素を吸収しながら硬化していく壁材で、古くから城郭(じょうかく)や民家などあらゆる建築物に使用されています。

今回はロハスウォールさんの「本格漆喰」を使用。こちらは100%天然素材でつくられているためケミカルレスです。接着性を高めるための化学樹脂は一切使わず、昔ながらの海藻のりを用いています。そのため、シックハウスの原因であるホルムアルデヒドを発散しません。人体にとても安全で、速乾性・防水性・調湿機能・抗菌防カビ・消臭効果・防火性にも優れています。

ワークショップでは、大容量の「タンクタイプ」(12kg)を使いました。
漆喰は石灰の粉末・海藻のり・水がペースト状に練られた状態で届くので、すぐに使用することができます。使いきれなかった漆喰は、袋の中の空気を抜いて口をしっかり閉めることで、1年以上経ってもまた使うことができます。漆喰ワークショップ25

漆喰を少量使いたい場合は「チューブタイプ」(800g)もあります。
こちらもペースト状の漆喰がチューブに入っています。コテに直接盛り付ければ、盛り板も不要です。準備も後片付けも少ないのでビギナー向けです。ペットボトルのように蓋がついているので、空気を抜いて蓋をすればこちらも1年以上保管が可能。持ち運びも便利で、画材のジェッソの様に気軽に使えるパッケージです。
DSC_1092

ロハスウォールさんでは、漆喰を購入することができます。カラーバリエーションもホワイトだけでなく、数種類の中から選べます。また、道具レンタルや壁塗りの講習会も開催しているので、興味のある方はぜひHPをご覧ください。

HPはこちらから→ロハスウォール

 

●「しっくい塗りを体験しよう!」ワークショップの様子
1)講義「漆喰とは?」
漆喰ワークショップ02

講義では講師の辻氏より漆喰の原材料や、硬化の仕組み、特長について詳しく学びました。
原材料である石灰石を、実際に触れてみます。ザラザラした質感で、キラキラとした結晶を含んだ石です。
漆喰ワークショップ01

2)道具の紹介
使用した道具は「コテ」と「盛り板」。両方とも左官職人が現場で使うものと同じものです。盛り板は裏側に持ち手が付いています。コテは中指と人差し指の間で中心の棒を挟み、柄を握ります。
漆喰ワークショップ26漆喰ワークショップ09

3)実習「板材に塗ってみよう」
漆喰ワークショップ08

漆喰を使用する際はまず、使用できる柔らかさにしなければなりません。
袋の中では漆喰と水が分離し、固くなっているため袋の上から足や手で揉みます。
漆喰ワークショップ03漆喰ワークショップ04

ある程度柔らかくなってきたら、次は柄杓(ひしゃく)を使ってよく混ぜます。
目安はパンケーキミックスの生地状です。塊がなくなれば使用できます。
漆喰ワークショップ05漆喰ワークショップ06

盛り板に漆喰をのせます。漆喰の端をコテですくい、盛り板をひっくり返しながらコテの腹にのせます。この盛り板さばき、辻氏がしているのを見ると簡単そうですが実際にやってみると難しいです。漆喰ワークショップ07漆喰ワークショップ11
コテにのせた漆喰を、まず下から上へ塗ります。
漆喰ワークショップ10
次に左右にならしていきます。
漆喰ワークショップ28
辻氏にコツを教わります。
漆喰ワークショップ41
コツを掴み、盛り板さばきにもだんだんと慣れてきました。皆さん集中して板材を塗っています。
漆喰ワークショップ12漆喰ワークショップ24
基本の塗り方は以上です。

 

様々なコテと表現できる模様
今回使用したコテは3種類。これらを使って作ることのできる模様を紹介します。

剣先コテ
先が剣先のように尖っているのが特長のコテ。
剣先コテには長所が二つあります。一つは他のコテよりも壁に接する面積が最も大きく、1度でたくさん漆喰を塗ることができます。もう一つは、先が角になっているので、角(かど)をそのまま塗ることができます。表面をならし滑らかな面を作ることはもちろん、エッジを使ってシャープな模様を表現することも可能。
漆喰ワークショップ27漆喰ワークショップ30

扇型の模様を描くこともできます。
漆喰ワークショップ29

「ランダムパターンコテ」
ランダムで立体的な模様を簡単に描くことができるコテです。
予め漆喰を3mm以上に厚めに塗りつけておきます。その上からコテを直線的・曲線的に動かすことで、立体的な仕上げ模様を表現することが可能。レリーフ状の壁面と、光源がつくりだす影の変化を楽しめます。他のコテではこの仕上げ模様を出すことは難しく、このコテならではの表現です。
漆喰ワークショップ33漆喰ワークショップ15

「クシコテ」
「櫛引仕上げ(くしびきしあげ)」という仕上げ模様をつくる専用のコテ。櫛引仕上げとは、クシで引いたようにギザギザした凹凸をもつ模様のことをいいます。店舗の内装などでよく見かける仕上げ模様の代表的な表現方法の一つです。
漆喰ワークショップ34
コテのギザギザしたエッジを、壁に対して少し起こした状態で動かします。そうすると櫛引き模様のできあがりです。
漆喰ワークショップ36

「木コテ」
木コテは「乱流」「引きづり仕上げ」という仕上げ模様を作る時に使用します。底に丸みがついているので、滑るように模様を描くことができます。
漆喰ワークショップ18漆喰ワークショップ37

「ブラシ」
身近にある道具でも模様を描くことができます。身の回りにあるものでどんな模様を作ることができるのか実験してみたくなりました。使い方しだいで身近な日用品も壁塗りの道具に使えそうです。
漆喰ワークショップ16


●自由制作

各自が持参した素材に漆喰を組み合わせて、自由制作を行いました。制作の様子を一部紹介します。

「漆喰×ダンボール」
漆喰の水分をダンボールが吸い膨張するため、表面が波うちました。その凹凸が漆喰の表面越しにもうっすら浮き出てきました。水分の影響を受けやすい下地材の特徴を逆手にとると、思いもよらない模様が現れました。
漆喰ワークショップ42

「しっくい×ビーズ」
漆喰を塗った上からビーズを散布しています。ネオンカラーのビーズと漆喰との色の組み合わせがきれいですね。乾く前の漆喰は柔らかいので、表面に他の素材を埋め込む加工が可能です。
漆喰ワークショップ39

「漆喰×カゴバッグ」
カゴバッグをタンクタイプの漆喰に丸ごと浸しています。塗り終えた後のバッグは想像以上の重量でした。乾燥後が楽しみですね。
漆喰ワークショップ14

「漆喰×フィギュア」
コテではなく指を使い、厚みを調節しながら塗っていました。
漆喰ワークショップ21

普段触れることのない漆喰を体験することで、今後の制作にも活かせるのではないでしょうか。また、それぞれ違った素材を持参し、漆喰でどのような表現が可能かを楽しんで検証できたようでした。

CMTELには漆喰のサンプルが展示されています。今回のワークショップに参加出来なかった学生もサンプルを見にぜひCMTELにお越しください。

※今回のワークショップはロハスウォールさんにご協力いただきました。

30 7月 

2015年7月18日と19日に開催されたオープンキャンパスにて、メディアセンター2階エントランスホールでは「素材体験!CMTEL MATERIAL FACTORY」というイベントを行いました。このイベントは、デザインやアートの現場で使用される色々な素材を、見て、触れて、遊んで、体感する事ができるワークショップスペースです。「マテリアル展示」ブースと「実演+体験」ブース、ワークショップ「マテリアル・ネックレスを作ろう!」の3つのイベントを開催し、沢山の方々にご参加いただきました。
DSC_0092

マテリアル展示
様々な素材に触れたり、素材に関する技術を間近で見ることができるブースです。
DSC_0289
DSC_0290

それでは展示の内容をご紹介いたします。

SHINODA

DSC_0149
DSC_0444
1枚目の画像の向かって左側は3Dデータを元に切削(せっさく)加工をする工作機械「3D切削加工機」、右側は金属に文字等を彫り込むことができる「彫刻機」です。3D切削加工機とは、コンピュータ制御による切削が可能な機械です。3DCADソフトなどで設計したデータを切削機に送ると、材料からデータ通りの立体物を削り出します。加工が可能な素材は、ケミカルウッド・モデリングワックス・アクリル樹脂などです。
2枚目の画像は彫刻機の実演で、同時開催のワークショップで使用している金属パーツに写真のデータを彫ったものです。

sonix
DSC_0381
こちらは高い寸法精度と寸法安定性のある切削用合成木材「サイコウッド」です。サイコウッドとはABS樹脂をベースにした削れるプラスチックで、上記で触れた切削加工機などを用いた機械加工に最適な造形材料です。細かな形状の切削に向いており、主に精密なマスターモデルなどに使用されます。均一で高密度な材質なので、簡単な塗装をするだけで艶やかな表面仕上げが可能な点も特徴で、加工性や剛性別に3つの種類が用意されています。

minaro
DSC_0382
こちらは、デザインモデル・マスターモデル・試作用素材などに適している、ウレタンなどを主原料にした「ケミカルウッド」です。従来ケミカルウッドができる前までは、天然木が多く使われてきました。しかし天然木には木目があり、加工の方向を間違えると木目に沿って割れが生じてしまいます。そういった点をクリアしつつも、木材のような加工のしやすさを併せ持つ人工材料をケミカルウッドといいます。軽量かつ加工性・接着性・着色性が良く経年変化がほとんどないなどの特性があり、モデルづくり初心者にもおすすめできる使い勝手の良い造形材料です。手で削ることはもちろん可能ですが、械加工用素材としても使用できます。その他にも写真を削った「3Dフォトレリーフ」も展示しました。白地はわずか0.1mmしかないのでバックライトの光を透過しやすく、黒地は2mmの厚みがあるので光を透過しません。このように厚みの差で陰影を映し出しています。

MetalDIY
DSC_0222
DSC_0434
こちらの展示では「電解マーキング」の展示と実演を行いました。電解マーキングとは電解液を塗った金属に低電流を流すことで、塗った部分に腐食という化学変化を起こします。腐食の起きた部分は変色をおこすので、金属の表面に図案を施すことができる表面加工方法です。今回はマテリアル・ファクトリーのロゴマークを用いて、電解マーキングの体験も行いました。

実演+体験
職人の技術の実演や、道具を実際に使用する事のできる体験型のワークショップも行いました。
lohas
DSC_0415DSC_0049
こちらでは100%自然素材で作られた「漆喰(しっくい)」の壁塗り体験を行いました。漆喰とは、瓦や石材の接着や目地の充填、壁の上塗りなどに使われる、水酸化カルシウム(消石灰)を主成分とした建材です。調湿機能に優れており、難燃性、消臭効果がある点などが特徴です。
漆喰壁塗り体験では、「コテ」という漆喰を塗る道具と、誰でも簡単に扱える「チューブタイプ本格漆喰」を使った体験を行いました。コテ使いの微妙な変化でさまざなま模様を生み出せる壁塗りのコツや、道具の詳しい使い方を紹介しました。

ワークショップ「マテリアル・ネックレスを作ろう!」
展示している素材のパーツを組み合わせてネックレスをつくるワークショップです。パーツは全てマテリアル展示でご協力いただいている企業様からのご提供です。
DSC_0378DSC_0207

まずは受付でネックレスに使用する紐を選びます。7色の中から好きな色と太さを選びます。
DSC_0292

次に展示されているマテリアルの中から好きな素材を選びます。
DSC_0023

テーブルの上には、素材を加工する道具が用意されているので、
自由に素材を加工してオリジナルのネックレスのパーツを制作していきます。
DSC_0019DSC_0082DSC_0205

研磨(けんま)ブースではやすりを使用して素材を削ることができます。
DSC_0328
DSC_0124

加工ブースでは素材に穴を開けたり、文字を打刻することが出来ます。
DSC_0142
DSC_0425

最後に加工を施したパーツを紐に通して完成です。
DSC_0409
DSC_0058DSC_0373

皆さん普段あまり馴染みのない素材や加工が多く、創作意欲をかきたてられ熱中してくださった方々も多く見受けられました。
ものづくりのプロが現場で使用している素材の実物に、触れることができたとてもいい機会だったのではないかと思います。
DSC_0150DSC_0148
DSC_0293DSC_0306DSC_0395

「CMTEL MATERIAL FACTORY」は以下のサポート企業の方々にご協力頂き開催しました。
株式会社シノダ
株式会社ソニックス
株式会社ミナロ
メタルDIY  株式会社関東精密
LOHAS WALL

 

29 7月 

2015年7月18日(土)、19日(日)のオープンキャンパスにてワークショップ「多摩美リングをつくろう!」を開催しました。2日間で合計300人以上の方にご来場頂き、大盛況となりました。

スクリーンショット(2013-08-01 14.03.40) Image252_RE

このワークショップでは多摩美の校章が入ったリングを、材料となるウレタン樹脂とシリコン型を使って成型をします。樹脂の取り扱いが初めての方でも、簡単に樹脂成型を体験できるものとなっています。今回のワークショップも日新レジン株式会社さんにご協力頂き、開催しました。
DSC_0235

作業テーブルでは、樹脂の取り扱いを熟知した学生インストラクターがレクチャーを行います。
まずはエプロンと手袋をつけ、体験がスタートします。
DSC_0229

テーブル上には事前に計量された液体状の主剤と硬化剤の入ったカップが用意されています。また、主剤はあらかじめ多摩美のシンボルカラーの青色に着色されています。インストラクターのレクチャーのもと、主剤のカップに硬化剤を入れ攪拌(かくはん)します。
DSC_0263

今回使用した樹脂は硬化(こうか)開始時間が早いので攪拌時間は約20秒程です。攪拌し終わったら素早くシリコン型に流し込みます。
DSC_0234

流し込んだ後は15分程硬化時間をおきます。その間、参加者の皆さんからは学生生活に関する質問などを、在学中の学生インストラクターになげかけている光景もよく見られました。
DSC_0287

そしてシリコン型をゆっくり外すと流し込んだ樹脂がリングの形に固まっています。取り出したリングについている余分なところをニッパーなどで取り除けば完成です! 完成したリングは記念品としてお持ち帰りいただけます。
名称未設定-1
072314248
DSC_0436

今回ご協力頂いた日新レジン株式会社さんは数多くの樹脂を扱っており、今回使用した注型用ウレタン樹脂「ホビーキャスト」以外にも透明樹脂の「クリスタルレジンNeo」、スポンジの様な「発泡ウレタン」、グミのような触感の「グミーキャスト」や、低融点の合成金属「クラフトアロイ」等を取り扱っています。これらの注型用樹脂製品はホビーショップやホームセンター等で市販されており、どなたでも手軽に樹脂の作品を作ることができます。CMTELではこれらのサンプルや資料も展示していますので、制作の参考にチェックしてみて下さい!

また、今年のワークショップもお子様から大人の方まで幅広い年代の方々に体験して頂きました。
今回参加できなかった皆さんも、また来年ぜひ参加してみてくださいね!

クラフトレジンウェブサイト↓↓↓

logo

25 6月 

こんにちは。
CMTELでは6月17日(水)、18日(木)で樹脂成型による多摩美リング制作のワークショップを行いました。

HP掲載用イメージ

このワークショップは1回定員30名の予約制で参加者を募集し、2日間に計6回開催しました。
毎年恒例のこのワークショップでは、学生に「樹脂の基本的な特徴や扱い方を学ぶこと」「樹脂を身近な素材として知り、制作に活かすこと」を目的としています。

まず初めに樹脂の特性や扱い方の講義を受けます。DSC_0853
DSC_0855

次にの実演では、樹脂の計量から完成までの一連のプロセスを見て、流れを把握します。
DSC_0968
DSC_0864

今回扱うウレタン樹脂の特徴の1つとして、湿気や水分の影響を受けやすいという点があります。
水分が混ざってしまった樹脂は正常に硬化せず、気泡がでて汚くなってしまいます。このように正常に硬化しないことを“硬化不良(こうかふりょう)”といいます。
実演では、実際に硬化不良を起こした樹脂を学生に見てもらいました。
DSC_0859  DSC_0867
以下の画像の左側は正常に硬化したもの、一方右側は故意に水を加え混ぜたものです。発泡が激しく、気泡ができています。このようにウレタン樹脂は水分に対してとてもデリケートな素材なので、撹拌に使用する容器にはプラスチック製のものをお勧めします。
紙コップを使用する方もいますが、紙コップは湿気を含みやすく硬化不良の原因になりかねません。こういった細やかな配慮の積み重ねが、正常な硬化物を作るためのコツです。
cast

最後にスタッフのもといよいよ実習を行います。
DSC_0978

●樹脂成型の流れ

1)型の準備
今回CMTELが用意したシリコン型は2つに分割できる“割型(わりがた)”という形状をしています。
シリコン型の内側にゴミやカスが付いていないか確認し、離型剤となるスプレーを散布します。ゴミが付着している場合は、ゴミを取り除いてから離型剤を散布します。
DSC_0872

スプレーの散布後、ガムテープを型の周りに巻きます。そうすることで型がしっかり固定され、樹脂を流し込んだ際に漏れ出てしまうことを防ぐことができます。これでシリコン型の準備は完了です。
DSC_0928

2)計量
次に、樹脂を扱う上でとても重要な分量の計量を行います。
今回使用するのは2種類の樹脂(A剤・B剤)を混合すると硬化する2液性というタイプの樹脂です。混合する比率は樹脂によって異なりますが、今回の混合比は1:1なので、2種類共に同じ分量を厳密に計っていきます。
硬化剤を多く入れれば硬化のスピードが促進される訳ではありません。硬化剤が多すぎるとかえって硬化不良の原因となりますので、混合比は必ず守り計量しましょう。
DSC_0983
DSC_0985

3)撹拌(かくはん)
ここからは時間を意識しながらの作業となります。A剤の中にB剤を入れ撹拌棒で約20秒かき混ぜます。2つの樹脂を混ぜ合わせた瞬間から、硬化が始まるまでの時間は約90秒です。混ぜ方のコツは、撹拌棒の先端を紙コップの底にあて、部分的にかき混ぜるのではなく、ムラがないように大きくのの字を書くように素早く混ぜ合わせていきます。この際に割り箸などを使用すると、割り箸が湿気を含んでいる可能性もあるので硬化不良の原因になります。ここでもプラスチック製の撹拌棒を使用することをお勧めします。
DSC_0884

4)注入
撹拌が終わったらシリコン型に素早く注ぎ入れていきます。20秒を過ぎても注がないままにしていると硬化が始まり、型に注ぎ終わる前に硬化してしまったり、気泡が多く入ってしまうこともありますのでスピーディーに作業を行います。
名称未設定-1

注型が完了しました。後は15分程硬化を待ちます。
DSC_0934

硬化が始まると色が白っぽくなってきます。
DSC_0889

硬化を待っている間にスタッフへ樹脂の質疑応答タイムが始まります。
DSC_0887

実際に樹脂を使った作品を用いながら、その作品の制作プロセス等を丁寧に解説します。
DSC_0991

4)脱型(だっけい)
硬化が完了したら、型から樹脂を取り出します。
DSC_0997

5)完成
リング以外の余分な部分をニッパーで切りおとし、切断面をやすりで整えて完成です。DSC_0900

今回のワークショップは、学生にとって樹脂の特性や扱い方を体感しながら学ぶことのできた機会となったようです。毎年恒例のこのワークショップは来年度も開催しますので、興味のある学生は是非一度ご参加ください。

今回ご協力いただいた日新レジン株式会社様では、今回使用したウレタン樹脂以外にも透明な封入用樹脂や、グミのように柔らかい樹脂、また樹脂専用の着色剤なども取り扱っております。
様々なサンプルをCMTELにも展示していますので、是非一度お越しになりご覧ください。

※このワークショップは、サポート企業・日新レジン株式会社様にご協力頂きました。
Šî–{ CMYK↓クラフトレジンHP
logo

14 1月 

12月10日水曜日、CMTELでカッティングマシンの使い方を学ぶミニワークショップを開催しました!
CraftROBO ミニワークショップ
今回のワークショップでは、Craft ROBO Proというカッティングマシンの使い方を紹介し、体験してもらいました。こちらがそのマシンです。
Craft ROBO Pro

Craft ROBO Pro (クラフトロボ・プロ)とは?
はさみやナイフを使わずに、紙やフィルムを自由に切ることができるカッティングマシンです。
デジタルデータ(イラストレータデータ等)を使ってカットしますので、複雑なカットでも簡単に切ることができます。※使用例:ステッカー制作、ペーパークラフト、カード制作など

 ★マシン詳細はこちらから→ Craft ROBO ホームページ

綺麗な円や複雑な曲線をフリーハンドで切り抜くのは大変だな…同じ形をいくつも切るのは大変だな…誰もがそんなことを思いながら、はさみやカッターを使ったことがあると思います。このCraft ROBOは、イラストレータで作ったデータをもとに、それらを簡単に行ってくれるマシンなのです。

通常は個人に向けてその都度行っているレクチャーを、今回はより詳しくカッティングマシンの使い方を知り、
制作に活かしてもらうために、ミニワークショップとして行いました。

*   *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   *

まずは基本の操作説明。刃やボタン操作、データ上での注意点を説明していきました。たくさんの情報があるので、メモを取るのはとても大切ですね。
miniWS_クラフトロボ

miniWS_クラフトロボ


途中、失敗例を含め、用意したいくつかの素材のカットサンプルも見てもらいました。工夫次第で、ちょっと厚めのケント紙や、塩化ビニルのシートなども切ることができます。
miniWS_クラフトロボ

しかし、身近に手に入るイラストボードや黄ボール紙は難しく、うまく切れないことも分かりました。miniWS_クラフトロボ
実際に使うときには、それぞれ工夫をこらして、いろんなカッティングに挑戦してみてもらいたいと思います。

百聞は一見に如かず、ということで、実習に移ります。
まずはそれぞれ基本操作をおさらいしながら、実際に紙を切ってもらいます。今回はこんなボックスのデータを用意して、カットしてもらいました。

miniWS_クラフトロボ

動作をひとつひとつ確認しながら、はじめてのカッティングマシンの操作。
miniWS_クラフトロボ

miniWS_クラフトロボ

miniWS_クラフトロボ
簡単そうに見えて、覚えることがたくさんありました。クラフトロボは、使えば使うほどコツがつかめてくる、
奥の深いマシンです。実際の制作に限らず、ぜひ練習しに来てくださいね。

 

実習を終えて今度は応用編の説明です。
1つ目に、素材を切りたい位置にあわせてカットする方法をお伝えしました。それがトンボを使用したカッティング方法です。あらかじめ4つの角に設置したトンボを、クラフトロボが光センサーで読み取ります。miniWS_クラフトロボ

miniWS_クラフトロボ

素材によってはトンボをうまく読み取らない場合があります。そんなときに使える工夫の一例も紹介しました。
miniWS_クラフトロボ


そして2つ目。クラフトロボは、ロール状のカッティングシートも切ることができます。

わざわざ台紙の大きさにカットしなくても、ロールを選択することが可能です。miniWS_クラフトロボ
カッティングシートで長いデータを切りたいときや、一気にたくさん切りたいとき、2m以上にも対応しているので、ぜひ制作に活用してみてください。


応用編が終わったあとは、皆さんに自由にクラフトロボを使用してもらいました。
持参した紙を切る人や、どれくらい小さな文字が切れるのか実験する姿もありました。miniWS_クラフトロボ

miniWS_クラフトロボ

これを機会に、いろんな工夫をこらしてどんどん制作に活用していってもらえると嬉しいです。

Craft ROBO は、CMTELに常時展示していますが、見るだけではなく、
データと材料があれば、自由に使用する
ことができます。

また、レクチャーの予約も随時CMTELにて受け付けていますので、
今回ワークショップに参加出来なかった方も、ぜひご利用ください!

Craft ROBOについては、こちらでも紹介しています。参考にしてみてください。
___________________________________________________

※Craft ROBOは、サポート企業・グラフテック株式会社 様にご協力いただいて展示しております。 

Gロゴ