Posted by CMTEL | 2012/12/20 17:42
CMTELでは、9月19日(水)、10月10日(水)、11月14日(水)の全3回にわたるワークショップ、
「3Dプリントを始めよう!」を開催しました。
このワークショップは、PBL科目「Fab School Tamabi」とCMTELの共同開催で行われました。
このワークショップは3Dプリントの基礎知識から実際にプリントされる素材の知識、3Dモデリングソフトの利用方法、3Dデータの作り方や応用方法などのレクチャーと実習を行うプログラムです。
「基礎的な技術・知識のレクチャー」「3Dデータ制作・発注の実践」 「仕上げ・加工技術の紹介」の、全3回を通してワークショップを行いました。
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第1回「初級編」では3Dプリントの基礎を講義して頂きました。
株式会社インクス・小澤氏を講師に迎え、3Dプリントはどういうものか、どんな素材でプリントできるかなどを教えて頂きました。
株式会社インクスさんにお持ち頂いた様々な3Dプリントサンプルにみなさん興味津々です。
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第2回「実践編」では3Dデータの作り方やプリントする際の注意点など、実践的、具体的な内容の講義を行いました。
3Dプリントでは、「形をつくる行程」と「出力できるデータに整える行程」がありどちらも同じくらい大切な作業です。第2回では株式会社インクスさんよりデータ制作のプロ・中村氏にお越し頂き、作ってきたデータが出力可能な状態かどうかなど細かいチェックをして頂きました。
また、久保田教授からはMGXという3Dプリントプロダクト専門ブランドなどを紹介して頂きました。
3Dならではの複雑な造形が特徴的です。CMTELではMGXのランプシェードを展示してます。
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第3回「仕上げ編」では3Dプリントモデルのフィニッシュワーク(仕上げ)についての講義を行いました。
仕上げ編は、CMTELスタッフが講義を行い、CMTELに展示中の仕上げに関するサンプルを実際に見てもらいながら様々な技術、方法について講義しました。
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たくさんの表面加工サンプルを用意しました。インクスさんからもメッキ加工サンプルや木彫加工のサンプルを提供して頂きました。3Dプリントモデルにこのような後加工をすることで制作意図に合わせた作品を作ることもできます。また、塗装の方法や静電植毛加工など幅広い加工・装飾の種類を知ることで、
制作の幅を広げられると思います。
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講義後半では、3Dプリントサンプルを実際に削る実習を行いました。出力した状態では積層段差というものがあり表面がザラついています。ヤスリをかけていくとすべすべになり、素材にあった仕上げを行うことでピカピカにもなります。(透明なものなど特に効果的! )
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みなさん必死に作業していますね。この講義では株式会社インクス・小澤氏にもお越し頂き、どのように磨いていくとキレイなモデルができるかを教えて頂きました。曲面や平面に合わせたガイドをつくり、それににあわせて削ったり、モデルを削りすぎないよう意識しながら作業を進めるのがポイントです。
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今回のワークショップはインクスさんのご協力により、全3回にわたる充実したワークショップとなりました。3Dプリントという新しい技術や、モデルづくりのノウハウ、様々な装飾などに触れることでみなさんの制作の幅が広がったのではないでしょうか。CMTELでは今回のワークショップで紹介したインクスさんの3Dサンプルや、表面加工のサンプルなどを展示しておりますので是非お越し下さい。
このワークショップは、サポート企業・株式会社インクス、インターカルチャー様にご協力頂きました。