30 7月 

2015年7月18日と19日に開催されたオープンキャンパスにて、メディアセンター2階エントランスホールでは「素材体験!CMTEL MATERIAL FACTORY」というイベントを行いました。このイベントは、デザインやアートの現場で使用される色々な素材を、見て、触れて、遊んで、体感する事ができるワークショップスペースです。「マテリアル展示」ブースと「実演+体験」ブース、ワークショップ「マテリアル・ネックレスを作ろう!」の3つのイベントを開催し、沢山の方々にご参加いただきました。
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マテリアル展示
様々な素材に触れたり、素材に関する技術を間近で見ることができるブースです。
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それでは展示の内容をご紹介いたします。

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1枚目の画像の向かって左側は3Dデータを元に切削(せっさく)加工をする工作機械「3D切削加工機」、右側は金属に文字等を彫り込むことができる「彫刻機」です。3D切削加工機とは、コンピュータ制御による切削が可能な機械です。3DCADソフトなどで設計したデータを切削機に送ると、材料からデータ通りの立体物を削り出します。加工が可能な素材は、ケミカルウッド・モデリングワックス・アクリル樹脂などです。
2枚目の画像は彫刻機の実演で、同時開催のワークショップで使用している金属パーツに写真のデータを彫ったものです。

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こちらは高い寸法精度と寸法安定性のある切削用合成木材「サイコウッド」です。サイコウッドとはABS樹脂をベースにした削れるプラスチックで、上記で触れた切削加工機などを用いた機械加工に最適な造形材料です。細かな形状の切削に向いており、主に精密なマスターモデルなどに使用されます。均一で高密度な材質なので、簡単な塗装をするだけで艶やかな表面仕上げが可能な点も特徴で、加工性や剛性別に3つの種類が用意されています。

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こちらは、デザインモデル・マスターモデル・試作用素材などに適している、ウレタンなどを主原料にした「ケミカルウッド」です。従来ケミカルウッドができる前までは、天然木が多く使われてきました。しかし天然木には木目があり、加工の方向を間違えると木目に沿って割れが生じてしまいます。そういった点をクリアしつつも、木材のような加工のしやすさを併せ持つ人工材料をケミカルウッドといいます。軽量かつ加工性・接着性・着色性が良く経年変化がほとんどないなどの特性があり、モデルづくり初心者にもおすすめできる使い勝手の良い造形材料です。手で削ることはもちろん可能ですが、械加工用素材としても使用できます。その他にも写真を削った「3Dフォトレリーフ」も展示しました。白地はわずか0.1mmしかないのでバックライトの光を透過しやすく、黒地は2mmの厚みがあるので光を透過しません。このように厚みの差で陰影を映し出しています。

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こちらの展示では「電解マーキング」の展示と実演を行いました。電解マーキングとは電解液を塗った金属に低電流を流すことで、塗った部分に腐食という化学変化を起こします。腐食の起きた部分は変色をおこすので、金属の表面に図案を施すことができる表面加工方法です。今回はマテリアル・ファクトリーのロゴマークを用いて、電解マーキングの体験も行いました。

実演+体験
職人の技術の実演や、道具を実際に使用する事のできる体験型のワークショップも行いました。
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こちらでは100%自然素材で作られた「漆喰(しっくい)」の壁塗り体験を行いました。漆喰とは、瓦や石材の接着や目地の充填、壁の上塗りなどに使われる、水酸化カルシウム(消石灰)を主成分とした建材です。調湿機能に優れており、難燃性、消臭効果がある点などが特徴です。
漆喰壁塗り体験では、「コテ」という漆喰を塗る道具と、誰でも簡単に扱える「チューブタイプ本格漆喰」を使った体験を行いました。コテ使いの微妙な変化でさまざなま模様を生み出せる壁塗りのコツや、道具の詳しい使い方を紹介しました。

ワークショップ「マテリアル・ネックレスを作ろう!」
展示している素材のパーツを組み合わせてネックレスをつくるワークショップです。パーツは全てマテリアル展示でご協力いただいている企業様からのご提供です。
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まずは受付でネックレスに使用する紐を選びます。7色の中から好きな色と太さを選びます。
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次に展示されているマテリアルの中から好きな素材を選びます。
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テーブルの上には、素材を加工する道具が用意されているので、
自由に素材を加工してオリジナルのネックレスのパーツを制作していきます。
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研磨(けんま)ブースではやすりを使用して素材を削ることができます。
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加工ブースでは素材に穴を開けたり、文字を打刻することが出来ます。
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最後に加工を施したパーツを紐に通して完成です。
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皆さん普段あまり馴染みのない素材や加工が多く、創作意欲をかきたてられ熱中してくださった方々も多く見受けられました。
ものづくりのプロが現場で使用している素材の実物に、触れることができたとてもいい機会だったのではないかと思います。
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「CMTEL MATERIAL FACTORY」は以下のサポート企業の方々にご協力頂き開催しました。
株式会社シノダ
株式会社ソニックス
株式会社ミナロ
メタルDIY  株式会社関東精密
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29 7月 

2015年7月18日(土)、19日(日)のオープンキャンパスにてワークショップ「多摩美リングをつくろう!」を開催しました。2日間で合計300人以上の方にご来場頂き、大盛況となりました。

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このワークショップでは多摩美の校章が入ったリングを、材料となるウレタン樹脂とシリコン型を使って成型をします。樹脂の取り扱いが初めての方でも、簡単に樹脂成型を体験できるものとなっています。今回のワークショップも日新レジン株式会社さんにご協力頂き、開催しました。
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作業テーブルでは、樹脂の取り扱いを熟知した学生インストラクターがレクチャーを行います。
まずはエプロンと手袋をつけ、体験がスタートします。
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テーブル上には事前に計量された液体状の主剤と硬化剤の入ったカップが用意されています。また、主剤はあらかじめ多摩美のシンボルカラーの青色に着色されています。インストラクターのレクチャーのもと、主剤のカップに硬化剤を入れ攪拌(かくはん)します。
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今回使用した樹脂は硬化(こうか)開始時間が早いので攪拌時間は約20秒程です。攪拌し終わったら素早くシリコン型に流し込みます。
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流し込んだ後は15分程硬化時間をおきます。その間、参加者の皆さんからは学生生活に関する質問などを、在学中の学生インストラクターになげかけている光景もよく見られました。
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そしてシリコン型をゆっくり外すと流し込んだ樹脂がリングの形に固まっています。取り出したリングについている余分なところをニッパーなどで取り除けば完成です! 完成したリングは記念品としてお持ち帰りいただけます。
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今回ご協力頂いた日新レジン株式会社さんは数多くの樹脂を扱っており、今回使用した注型用ウレタン樹脂「ホビーキャスト」以外にも透明樹脂の「クリスタルレジンNeo」、スポンジの様な「発泡ウレタン」、グミのような触感の「グミーキャスト」や、低融点の合成金属「クラフトアロイ」等を取り扱っています。これらの注型用樹脂製品はホビーショップやホームセンター等で市販されており、どなたでも手軽に樹脂の作品を作ることができます。CMTELではこれらのサンプルや資料も展示していますので、制作の参考にチェックしてみて下さい!

また、今年のワークショップもお子様から大人の方まで幅広い年代の方々に体験して頂きました。
今回参加できなかった皆さんも、また来年ぜひ参加してみてくださいね!

クラフトレジンウェブサイト↓↓↓

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