20 12月  

こんにちは!CMTELでは11月26日(火)にワークショップ「しっくいを体験しよう!」を開催しました!
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今回のワークショップでは漆喰の基本的な特性、道具の使い方、塗り方、応用方法などをレクチャーしました。

漆喰とは?
漆喰は消石灰を主成分とした壁塗り材です。二酸化炭素を吸収しながら硬化していくため、長い年月をかけて硬化していきます。防水性、調湿機能にすぐれており、古くから城郭や民家などあらゆる建築物に使用されています。
今回は有限会社 辻建材さんの「本格漆喰」を使用させて頂きました。こちらの漆喰は100%自然素材でつくられており、バインダーに合成樹脂などは一切使わず、昔ながらの海藻のりなどを使用しています。

まず辻建材 辻氏による漆喰の講義から始まります。漆喰の基本特性、道具の使い方や塗り方、施工例を講義して頂きました。
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今回使用した「本格漆喰」は粉末状ではなく、あらかじめペースト状に練られています。足で揉んだり、柄杓でかき混ぜたりと練り返しをするだけですぐに使用できます。今回は箱詰めの「タンクタイプ」を使用していますが、「チューブタイプ」を使用する場合も漆喰をよく揉んでから使用します。とろみのついた液状になり、柔らかさが均一になったら使用開始です。また、漆喰は二酸化炭素と反応し硬化するので密閉状態であれば1、2年は保存可能だそうです。

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講義終了後は辻氏による壁塗りのデモンストレーションを行いました。
使用する道具は漆喰を乗せる盛り板と漆喰を塗るコテです。
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塗り方を大まかにステップ分けすると以下のようになります。
①自分より奥側の漆喰を盛り板をひっくり返しながらコテですくいとる。
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②下から上方向へと塗る。
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③ある程度塗り終わったら左右に動かし弧を描くようにならしていく。131127WS017

デモンストレーション後は参加者全員で塗り方の練習を行いました。
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基本的な塗り方の練習終了後は応用編の説明を行いました。漆喰を応用して制作した作品の説明や木材に塗布した際に現れるアクや焼けの処理の仕方など、制作していく上でヒントになる講義です。
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説明終了後はまた各自テーブル、あるいはイーゼルにて実習を行いました。今回の実習内容は参加者が持参した漆喰を塗りたいもの、コラージュしたいものを使用しました。
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参加者の皆さんは実際に壁面に塗る為の技術を学んだり、絵画作品の下地として使用したり、陶芸作品に塗ったりなど、様々な方法で活用していました!

このように、壁塗り材としてだけでなく、アイデア次第であらゆる可能性のある素材ですのでぜひ活用してみて下さい!今回参加できなかったみなさんもまたの機会にお待ちしております。

※今回のワークショップは有限会社 辻建材様にご協力頂きました。

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