こんにちは。
今回は「スタンピングリーフ」をご紹介します。
現在展示中の印刷サンプルは『吉田金糸店』さんにご協力いただいています。
「スタンピングリーフ」とは?
吉田金糸店さんから発売されている、箔の転写が自分で簡単にできるフィルムのことです。カラーバリエーションも24色と豊富です。通常の箔押しは特殊印刷と呼ばれ、印刷屋に外注をする必要があります。また専用の金型を作成する必要があるため時間もコストもかかります。一方スタンピングリーフは原稿と家庭用アイロンさえあれば、かなり手軽に箔押し風の表面加工をすることができます。ただし原稿の印刷をする際に大切な注意点がいくつかありますので、以下で詳しく説明していきます。
●スタンピングリーフの仕組み
スタンピングリーフは熱によって印刷物のトナーとスタンピングリーフの裏面(白色)の接着剤が反応し、金箔が紙に張り付く仕組みとなっています。ただし反応するのはレーザープリンターかトナー式コピー機(オイルレストナー)で出力したものに限られます。インクジェットプリンターのインクには反応しないので注意が必要です。
●スタンピングリーフの使い方
必要な道具は下記の5つです。
・スタンピングリーフ
・原稿
・家庭用アイロン
・下敷きとなるようなノートや電話帳など
・乾いた布
次にスタンピングリーフを原稿に圧着する方法について説明します。
1.箔をのせたい図案をスミ(黒のベタぬり)にした、モノクロの原稿を制作します。今回はCMTELの文字に箔をのせたいので、以下の様なデータを作ります。
2.繰り返しの説明になりますが、印刷は必ずレーザープリンター又はオイルレストナーを使用したコピー機で行います。インクジェットプリンター・乾熱・インクリボン電話FAX付きコピー・オイル入りトナーで印刷したものは使用できません。以上のことに気をつけて印刷をすれば原稿の出来上がりです。
3.原稿の図案を覆うようにスタンピングリーフの表(色がついている面)を上にして重ねます。
この場合は金色の面を上にします。原稿の下には、ノートや電話帳など固いものを敷いて台にします。アイロン台では柔らかすぎるため、下敷きには不向きです。(下の画像は解説用にスタンピングリーフを原稿の図案からずらしていますが、実際に行う際は図案の全面をスタンピングリーフで覆ってください。)
4.アイロンの温度を約140°〜150°に設定します。設定温度が高・中・低のみの場合は低から始めてください。温度が高いと、シワが入ったり変色するので注意が必要です。アイロンが温まったら、アイロンをしっかり押え前に滑らせます。3〜4回繰り返し当てます。
5.スタンピングリーフをゆっくりとはがすと、金箔の転写された図案が出来上がります。余分についた金箔は布で軽く拭き取ります。以上で完成です。
●箔押し可能な素材
紙以外にも木材や革に使用することが可能です。その際には別途必要な材料があります。詳細は以下のURLでご覧ください。
URL: http://www.yoshida-leaf.com/tukai.html
木材の加工例
革の加工例
このように手軽に箔押しする事が可能なので、ポートフォリオや名刺、パッケージの制作等に利用できそうですね。CMTELではスタンピングリーフの加工方法をさらに分かりやすく説明したDVDもご覧いただけます。
気になった方は是非CMTELへお越しください。