03 4月 

こんにちは、CMTELです。2019年4月22日(月)水性樹脂JESMONITE®(ジェスモナイト )を使ったワークショップを開催します。
今回のワークショップでは、前半の「講義」で水性樹脂の知識を、後半の「実習」では樹脂と各自持参した素材を組み合わせたバッジを作成します。

【 水性樹脂JESMONITE®とは? 】
専用の粉末材と液体を混ぜることで固まる性質を持った、安全性の高い造形材料です。防毒マスクといった特別な装備が不要で、作業環境を選ばない、取り扱いの簡単な樹脂です。JESMONITE®の特徴はマットな質感。石膏や陶器のようにしっとりとしています。アクセサリー作りといった小型の制作物にはもちろん、映画のセットや店舗什器など大型の立体造形にも活用されています。

【 開催概要 】
●日 程:2019年4月22日(月)
●時 間:第1回(受付10:30-) 開始10:40 終了12:10
      第2回(受付14:30-) 開始14:40 終了16:10
●場 所:メディアセンター2階 CMTEL
●参加費:無料
●募集対象:全学生
●募集定員:各回12名/全2回
●所要時間:約1時間30分
●お持ち物:デコレーション用の素材(ツルツルした表面のもの、金属製などの重量のあるもの、水分・油分を多く含むもの以外。詳細はご応募の際にお伝えします。)
●服 装:汚れてもいい作業着やエプロン
●講 師:シィアンドビィ株式会社様(以下敬称略) 松本広子氏

【 応募方法 】
八王子キャンパスの学生:メディアセンター2F CMTELにて直接申し込み手続きをお願いします。
※来館の際には、学生証をご持参ください。(ご注意:4/3水曜日〜4/8月曜日15:00閉館となります)
上野毛キャンパスの学生メールにて受け付けます。cmtel@tamabi.ac.jpまで、以下7項目を明記しご送信ください。件名「ワークショップ参加希望」、学科・学年・氏名・フリガナ・参加を希望する回(第1回もしくは第2回)・電話番号

なお以上の詳細は、学内の掲示板にもCMTEL NEWS no.01として掲示しています。
樹脂に触れたことがある方も、初心者の方も、これをきっかけに水性樹脂にチャレンジしてみませんか?講師としてお招きする水性樹脂のプロから、直接レクチャーを受けることのできるチャンスです。ぜひご参加ください!

 

※このワークショップは、サポート企業・株式会社シィアンドビィにご協力いただいています。

26 3月 

4月休館日のお知らせ

Posted by CMTEL  |  2019/03/26 11:10

こんにちは、CMTELは新年度4月3日(水)※よりオープンします。
(※短縮開館のため10:30~15:00の開館)
なお9日(火)以降は平常通り10:30~17:00の開館時間となります。

それでは4月の休館日をお知らせします。
土曜:6、13、20、27日
日曜:7、14、21、28日
その他:19日(金)・22日(月)・23日(火)(22日開催ワークショップに伴う準備片付けのため)、30日(火・退位の日)

下記の日程は、通常とは異なる開館時間となります。
●短縮開館:3日(水)、4日(木)入学式 10:30~15:00
●短縮開館:5日(金)、8日(月) 9:30~15:00(メディアセンターツアー開催のため)

なお、4月29日(月・昭和の日)は授業調整日のため開館いたします。

以上、新年度もCMTELをたくさん活用してくださいね!

28 2月 

EVENT REPORT@「トレンドセミナー」

Posted by CMTEL  |  2019/02/28 15:21

こんにちは、CMTELです。今回は2019年1月9日に行われた、2020春夏シーズントレンドセミナーのイベントリポートです。

Edelkoort East 株式会社(TREND UNION)様より家安 香氏を講師としてお招きしセミナーを開催。実際にトレンドブックを閲覧しながらトレンド予測の必要性やその背景の説明を行いました。(以下敬称略)

●トレンドブックとは?
社会背景の分析やリサーチを行い、それに基づいて1年半から2年半先のトレンドを予測し作られたブックです。詩的なキーワード、カラー、ヴィジュアルで構成されており、デザインしたり構想を練るために役立つ情報が詰まっています。そしてファブリックサンプルも多数添付されており、実際に触れることができます。インスピレーションの源になる貴重なブックです。

TREND UNION(トレンドユニオン)とは?
Lidewij Edelkoort
リドヴィッジ・エデルコートを中心として、本拠地のパリでトレンドに関する情報発信を行っています。キーワード、カラー、テクスチャーなどトレンドを知る上で大切な情報をブックにまとめ発行。また、世界各地で年2回セミナーも開催しています。TREND UNIONは、人間が本来もつクリエイティビティーを信じ、その「自然の欲求」が向かう先を繊細かつ大胆に捉えている全10種類のトレンドブックを年2回発行しています。

セミナーの様子

1.講義
「トレンドはファッション業界のもの?」
トレンドとは一般的には、次にどんな服や色が流行るかということだったり、とりわけファッション業界のこととして捉えられがちな言葉ですが、TREND UNIONの発信する「トレンド」は違います。TREND UNIONが発信しているのは、純粋に「人(mind/心理欲求)を研究」した結果を核にした未来予測の情報を「トレンド」としています。



トレンド予測は天気予報にも似ている」

トレンド予測のプロセスの解説をするにあたり、会場のスクリーンに登場したのは気象予報図。いうまでもなく、高気圧・低気圧・前線、これから天気がどうなるか予想をするためのものです。高気圧が張り出して前線を押し出すと晴れるエリアが広がるように、それぞれの気象現象は離れたりくっついたり打ち消しあったりと、互いに影響し合い変化します。

天気図(気象庁ホームページより)

実はTREND UNIONの予測もこれと全く同じなのだそうです。現在ある事実を配置し、それぞれの事実が持っている勢力の強度を見ていきます。現在ある事実とは、規模の大小にかかわらず、人々の間で共通して起きている事象をいいます。

例えば「パンケーキが流行っている」「チーズ入りホットドッグをSNSでよく見る」、今起きている「現象」の一つです。ではこの二つの現象の間にある関係性は…?なぜそういうものを人々は求めるのか、現象を単体で認識するだけでは不十分で、現象同士の共通点や意味を考えることが重要です。
身近な食べ物の例をあげましたが、そういったミクロな視点はもちろん、世界の政治経済といったマクロな視点でどんな現象が起きているのかまでを広く見つめ、正しく現象を配置していきます。TREND UNIONで、これをいち早く見つけてくるのはディレクターたち。これがトレンド予測の起点になっていきます。

そしてこの現象同士はそれぞれのパワーバランスによって、長く勢力を維持したり衰退し新しい現象にとって代わられたりと構図を変えていきます。それぞれの勢力の強弱をどう見極めるのかもポイントになりそうですね。


「トレンドの成り立ち」
TREND UNIONでトレンド情報をまとめるにあたって実践している4ステップを今回特別に教えていただきました。図解のプリントも配布、みなさんたくさん書き込んで持ち帰っていました。

① analization of moment
ディレクターやアナリストのアンテナに引っかかった「現在の世の中のムード」、「人々の中で共通しておきている現象」などを集めます。

②mind tendency
その状況がもたらす人のmindの変化を分析。

③translation to action
mindの変化を反映するマーケットのアクションを予測。どういう価値観が求められるか、クリエイティブ層がデザイン・ビジネス展開しやすいキーワードに言葉化する。

④season theme and color
マーケットや商品、地域の多様性をベースに毎回16テーマ分程の小テーマ発表。キーワード・テーマを視覚化するビジュアルを専門職のアイコングラフィストが選定。それをブックにまとめ発行します。

ちなみにブックに使われている写真は、6〜7割は既存の写真(フォトグラファーが撮ったものや雑誌などのもの)です。全て撮り下ろしにしないのは、全て作ると作り物になってしまうから。これからの天気を知るための天気予報図は、現在の事実(高気圧・低気圧の位置や勢力)を元にしています。これと同じように、今世の中に存在する膨大なビジュアルの中から、次の未来を予感させる新しい芽になるような写真をピックアップします。そして残りの数割はオリジナルの撮り下ろしです。ピックアップした写真だけでは伝えきれない行間を補い、写真同士を繋ぐことでより強いメッセージを見る人に与えます。


「2020年春夏のテーマ Folklore(民俗学)
テーマを象徴する16のキーワードを挙げながら、家安氏よりテーマについての解説を行いました。

今、政治をはじめ世界には排他的な主張やムードが漂っています。そして、性・宗教・文化などにおいて「多様性」という言葉が頻繁に叫ばれる時代でもあります。

人類の多様性を認めるにはまず「私たち人類のルーツが同一だということを知る必要があるということ」、そして美しい未来を作る第一歩となるのは、「世界各地の文化には世界でたったひとつのものは存在せず、遠く離れた国同士であってもその文化には共通性があるということを知ること」だという大きなテーマが込められたシーズンでした。

2.トレンドを具現化したオーディオビジュアルの上映
今回のセミナーではトレンドのイメージを感覚的に表したオーディオヴィジュアル(音と映像)の上映を行いました。セミナーの会場のみで上映されるムービーでは、美しい写真に合わせて流れる音楽は歌詞もその場面に合ったものを選曲しているのだそう。


3.ブックの閲覧
セミナーでは普段CMTELには無いジャンルを含む計7冊のブックが閲覧可能でした(2019-20秋冬シーズン、最新の2020春夏シーズン)。オーディオヴィジュアルとリンクしているGENERAL TREND、プロダクトやインテリアのヴィジュアルが豊富なLIFESTYLEなど、幅広いジャンルのブックを取り揃えました。


4.質疑応答
講義の終了後、時間の許す限り家安氏に質問をする学生もいました。


今回の参加を逃してしまったという方、2019年度のセミナーにぜひご参加ください。(開催日程は決定次第このブログ・Twitterにてお知らせします)

またCMTELでは常時下記のブック(日本語訳の解説ブックつき)が閲覧できます。豊富な写真と添付してあるファブリックを、ぜひ見に・触りにお越しください。
2017年春夏号 GENERAL TREND
2017-2018年秋冬号 GENERAL TREND
2018年春夏号 ACTIVE WEAR
2018-2019年秋冬号 ACTIVE WEAR
2019年春夏号 GENERAL TREND
2019-2020年秋冬号 GENERAL TREND
2020年春夏号 GENERAL TREND

※今回のセミナーはEdelkoort East 株式会社にご協力いただきました。

31 1月 

こんにちは、CMTELです。今回は、2018年11月26日(月)に開催した「マテリアル説明会」のイベントレポートです。

今回は、ステンレスメッシュを製造しているアサダメッシュ株式会社様(以下敬称略)をお招きしました。極細のステンレス繊維で織られたメッシュは、オーガンジーの様に薄く柔らかくしなやかで、従来の金属のイメージを覆すような存在感です。光との相性も良く、メッシュ越しに光源を見るとプリズムが起こるのも特徴。本来の用途は、フィルターやふるいですが、インスピレーションを刺激する興味深いマテリアルです。

会場ではステンレスメッシュを使った照明「QUARTZ LAMP」や、種類豊富なメッシュを展示。メーカーのご担当者だからこそ知る、製造のプロセスや専門的知識を直接伺える貴重な機会となりました。

【開催概要】

●日 時:2018年11月26日(月)16:20~17:20
●場 所:八王子校舎 メディアセンター2F CMTEL
●ご協力:アサダメッシュ株式会社 林氏 熊田氏
●対 象:多摩美術大学 全学部学科学生

【説明会の様子】
ステンレスとは?
「ステンレス」とは、Stainless Steel(錆びない・錆びにくい鋼)という意味。鉄を主成分(50%以上)とし、クロムを10.5%以上含む錆びにくい合金。耐食性・耐熱性・加工性・強度に優れています。

アサダメッシュ株式会社では、極細の金属線を用いた様々な細かさの織物を製造しています。その中でももっとも細かいものは「977メッシュ」。世界で一番細かいメッシュとされています。(メッシュ数は細かくなればなるほど数字が大きくなります。茶こしが30メッシュなので、いかに細かいかがわかりますね)

977メッシュがどの位の細かさかというと、1cmの幅の中に髪の毛の1/6の太さのステンレスの糸が384本入っているということになります。とてもミクロなスケールで精巧に織られたメッシュですね。ちなみに、これほど細い繊維を織るにはやはり手間も時間もかかります。製品の中には、24時間かけて織っても50cmしか織れないようなメッシュ(1×1mあたりの価格約60万円程度)もあるのだそう…。

ステンレスメッシュの用途
主に3つの用途で使われています。

①スクリーン印刷
Tシャツや紙への印刷で用いられるシルクスクリーン※と同じ仕組みを用いて、電子部品(積層セラミックコンデンサー)や太陽電池、タッチパネルの印刷にステンレスメッシュが使われています(ステンレスメッシュ自体が部品になるわけではなく、部品を作る印刷の資材として)。

電子部品においては、導電性のインクをプリントし、電子回路などを作ることがあるのですが、プリントが少しでもにじんでしまうと製品にはなりません。また、ステンレスの繊維は伸びないので、印刷精度が高いのも電子部品の印刷に用いられる大きな理由の一つです。
※シルクスクリーンとは…印刷技法の一種。メッシュ状の版に孔(あな)をつくり、孔の部分にのみインクを通してプリントをする方法。

②ふるい
様々な粉のふるい分けにもメッシュは使われています。インクが粉状になっている「トナー式」と呼ばれるレーザープリンターのインクも、ふるいにかけられ、粒子の細かさを均一にするプロセスを経て製品となります。

③フィルターでの濾過(ろか)
船舶や車両の中のフィルターとしてステンレスメッシュが使われています。製造後のこまめなフィルター交換が難しい工業製品において、ステンレスメッシュの高い耐食性・強度が有用とされています。

ステンレスメッシュの特徴
・均一に穴が開いている
・水、光、空気が通る(=音が通る)
・耐食性がある
・強度がある
・不燃
・溶接が可能(荒いメッシュの場合)
・導電性がある

これに加えて、アサダメッシュ株式会社製品の特徴は以下の通りです。
・軽い
・薄い
・箔のような光沢がある
・オーガンジーのように柔らかい

ステンレスメッシュのメリット・デメリット
メリット

①縫うことができる
ステンレス繊維を薄いシート状に広げ、その上からミシンステッチをかけてシートの形状をキープしています。これ以外にも舞台衣装の素材として、ステンレスメッシュが採用されたことがあるそうです。

②折り紙のように折り目を作ることができる
手で簡単に折り目もつけられます。

③ハサミなどで簡単にカットができる
薄いコピー用紙を切る程度の握力で、簡単にカットが可能です。

④メッシュ越しに光源を見るとプリズムが起きる
ナイロンやポリエチレンなどのメッシュでは起きないのですが、ステンレスのメッシュを通して光を見ると、光が虹色に拡散します。説明会の中では、光源をメッシュ越しに覗く実験も行われました。プリズムの起きている状況が写真では捉えられないのでここには載せていません、気になる方はCMTELでぜひご覧くださいね。

デメリット
①鋭利なものが刺さると裂ける
テンションをかければ、端から手でも裂くことができます。あえて手で裂くことを前提にしたパッケージなど、紙やフィルムの代わりに使用すると面白い作品ができそうです。

②一度跡がついたら取れない(シワになりやすい)
手で伸ばしてもフラットには戻りませんが、くしゃくしゃのメッシュに入ったハイライトも魅力的です。

③何度も折り曲げたりすると金属疲労を起こす

④裁ち落としした部分の繊維が刺さりやすい
繊維自体の太さが大きくなってくると、端に出た繊維が多少チクチクします。

サンプルに触れながらのQ&Aタイム
プロジェクターを使って、メッシュに光を当てる実験を始める参加者も。

メッシュに光を当ててみると、映像は投影されつつ、メッシュの裏側にある物にも透けて二重に映し出されました。光を通すメッシュならではの面白い現象が見られました。また、ステンレスメッシュは水に強いため、屋外の投影での雨の心配がありません。

ブースに展示された様々な細かさのメッシュを手で触って見る学生たち。普段CMTELには置いていないものもご用意いただきました。

ステンレスメッシュをシェードとして用いたQUARTZ LAMP。写真では伝わりづらいのですが、中の光源が乱反射することで複雑な視覚効果を生みます。

今回の説明会でインスピレーションを受け、素材への探究心が刺激された学生もいたようです。学生たちの制作にどのような新たなアイデアが湧き出るかとても楽しみです。

アサダメッシュ株式会社のステンレスメッシュはCMTELにて展示をしており、実際に素材に触ることもできます。今回参加できなかった方もぜひCMTELに足をお運びください。

※今回のイベントは、下記企業様にご協力いただきました。
アサダメッシュ株式会社

30 1月 

2月・3月の休館日のお知らせ

Posted by CMTEL  |  2019/01/30 11:06

CMTELは2018年度の利用期間を終了し、2019年1月22日より休館しております。

1月~4月初旬の休館についてお知らせ致します。
休館:1月22日(火)~4月2日(火)

下記日程は、臨時・短縮開館となります。
開館日:3月23日(土)   10:00~15:00   学位授与式のため

1月29日(火)~2月21日(木)は入試のため入構禁止期間となり、大学内への入構はできません。
休館中のお問い合わせは、HPのCONTACT(お問い合わせ)よりお願いいたします。

新年度は、4月3日(水)より通常開館予定です。
以上、4月以降も是非CMTELをご活用ください。