25 12月 

1月の休館日のお知らせ

Posted by CMTEL  |  2018/12/25 11:38

1月の休館日をお知らせ致します。
土曜:5、12、19、26日
日曜:6、13、20、27日
祝日:14日(月)
冬季休業期間:〜6日(日) ※7日(月)より通常開館いたします。
その他:後期授業終了のため、年度内の開館は1月21日(月)まで ※1月22日(火)以降は休館となります。

下記の日程は、短縮時間での開館となります。
9日(水)10:30-13:00 ※午後のトレンドセミナー開催準備のため
15日(火)〜21日(月)10:30-15:00

●ご注意:1月29日(火)〜2月20日(水)は入学試験にともない入構禁止となり、見学はできません。

以上、1月も是非CMTELをご活用ください!

– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –

1月9日(水)に開催する、「トレンドユニオン トレンドセミナー」についての詳細はこちら

19 12月 

こんにちは、CMTELです。9月26日(水)に、マテリアルメーカーにお越しいただいての「マテリアル説明会」を開催しました。

今回は、スエード調人工皮革Ultrasuede®を製造している東レ株式会社(敬称略)をお招きしました。製品に関して詳細はこちらから(CMTELの過去のブログ記事

なおこの説明会は、卒業制作に取り組む生産デザイン学科の4年生・院2年生に対して、卒業制作への素材提供を前提とした取り組みの一環として開催しました。今回のブログ「前半」では、主に説明会の様子をレポート。3月以降には、実際の卒業制作作品を交えた「後半」をレポート予定です。


【開催概要】

●日 時:2018年9月26日(水)16:10開場 16:20~17:50
●場 所:八王子校舎 デザイン棟2F(7-213)プロダクトデザイン講義室A
●ご協力:東レ株式会社
●対 象:多摩美術大学 生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻・テキスタイルデザイン専攻の4年生・院2年生で卒業制作にてUltrasuede®を使う可能性がある学生、もしくは使用を検討したい学生
●ご注意:作業着での入室・飲食物の持ち込みはできません。
●申し込み方法:プロダクトデザイン研究室もしくはCMTELどちらかの記名表にご記入ください

【説明会の様子】
会社紹介とUltrasuede®製品説明
集まったのは、卒業制作にのぞむ学生12名(+お話だけでも聞きたいというプロダクトの他学年の学生も)。Ultrasuede®の特徴や歴史・製品への採用事例を、講義形式でご紹介いただきました。

靴やカバン、スツールの座面など、たくさんの加工サンプルが揃いました。

インテリア用に加工されたファブリックのハンガーサンプル、縫製された衣類も。

質疑応答
中には、実際に試作品を持参し見せながら相談をする学生や、担当者とお話しする中で自身の制作へのヒントを探る学生もいました。

【説明会後の流れ】
●1.試作用Ultrasuede®をCMTELヘリクエストする(10月初旬)
図面を描き、必要な「数量」「厚み」をリクエストします。説明会に参加した学生のうち、5名がリクエストをしました。色々なスケッチが集まりました、どんな作品が生まれるのか楽しみです。

●2.試作用Ultrasuede®が届く(10月中旬)
約10日間が試作期間。レーザー加工機でのカットや、細く切ったUltrasuede®をファブリック状に織る実験、ミシンで縫い合わせた時の厚みの検証など、多様な試みをそれぞれが行います。また、他の素材との組み合わせや、色の検証を行いました。

●3.本制作用Ultrasuede®をCMTELヘリクエストする(10月下旬)
2.の検証結果を踏まえて、「数量」「厚み」「色」を指定します。最終的に参加者は4名(テキスタイル専攻4年1名、プロダクト専攻4年3名)となりました。

●4.本制作用Ultrasuede®が届く(11月初旬)
ここから講評会までの期間で本制作を行います。衣類や、カバン、玩具、家具など、制作するアイテムは様々です。みなさん頑張ってください!

 

これ以降のレポート「後半」3月以降にUP予定です。実際に学生の作品を交えたレポートになる予定ですので、続きをどうぞお楽しみに。

 

※今回のイベントは、下記企業様にご協力いただきました。
東レ株式会社

14 12月 

こんにちは。2018年7月14日(土)、15日(日)のオープンキャンパスにて「マテリアルワークショップ~アクセサリーバッジをつくろう!~」を開催しました。2日間で合計227名の方にご参加いただきました。

このワークショップは、下の画像左の水溶性樹脂造形材料ジェスモナイト(AC100)といろいろな素材を組み合わせ、アクセサリーバッジをつくるというものでした。今回のブログでは当日の様子に加え、後半ではジェスモナイトと異素材をデコレーションする時のポイント2つをご紹介します。

ジェスモナイトとは有機溶剤など有害な物質を含まない、身体と環境にやさしい水性樹脂のこと。下のような特徴があります。

①安全性と作業性の良さ
(有機溶剤を含まないので防毒マスクは不要。匂いもアクリル絵具程度で硬化(こうか)※は15分程度と短い。水性のため道具は水洗い可能。)
②発色性、質感の高さ
(写真右に写っている蛍光着色剤の発色はかなり高く、ごく少量で着色可能。質感は石膏や陶器のようにマット。)
③軽量で頑丈
④成形のバリエーションが豊富
(注型(ちゅうけい)※、塗布、盛り・削り、やすり、スプレーガンでの噴射が可能)

使用例としては、彫刻・アート作品・考古学モデル・映画撮影セット・アクセサリー・家具・内装・建築など幅広いクリエイティブの場で使用されています。詳細はこちらからどうぞ。

※硬化とは…柔らかい物質が何らかの化学的作用によって硬くなっていくこと。
※注型とは…型に材料(樹脂等)を流し込み固化させた後、型を外して製品を作る方法。

当日は、樹脂の取り扱いに長けた学生インストラクターが各作業テーブルについてレクチャーを行いました。
では実際どのようなワークショップを行なっていたのか、ご紹介します!

.素材を選ぶ
台の上に並べられた素材の中から好きなパーツを選びます。

アルファベットや動物の形をしたパスタや、

CMTELにある3Dプリンターでプリントした造形物。「CMTEL」のロゴになっています。ちなみにこの造形物に使われた材料のプラスチックは、ポリ乳酸というトウモロコシ由来のデンプンから作られています。

こちらは「サポート材」「ラフト」と呼ばれる、3Dプリント造形物時に作られる端材。日頃CMTELで3Dプリンタを使っている学生のみなさんから、不要な端材を提供してもらいました。プリンタが自動計算で作り出す端材には、意図しない造形美があります。

ちなみに、3Dプリンタのデモンストレーションも館内で行いました。3Dプリンタの動く様子に見入る来場者の方の姿も。

こちらは、ワックスコードを短くカットしたもの。

この他にも、CMTELならではの特殊な素材もありました。その中から珍しい素材をいくつかご紹介します。

「スチレンビーズ」(協力 積水化成品工業株式会社様)
画像左側は、発泡スチロールの原材料”原料ビーズ”(ポリスチレンの粒)です。およそ0.4mmほどのビーズの中には発泡材のガスが含まれています。蒸気をあて加熱させることで50倍以上に膨らみます。向かって右側は原料ビーズを予備発泡させた“発泡ビーズ”です。

生鮮食料品用の保冷梱包材緩衝材に加工された後の姿はお馴染みですね。

今回は原料ビーズ、発泡ビーズの両方を揃えました。原料ビーズの段階ではビビットな色半透明ですが、発泡ビーズになると乳白色・不透明色になります。日常生活では見ることのできない、身の回りの物の元の姿に驚きです。

「メッシュ」(協力 株式会社NBCメッシュテック様)
網戸やふるいをはじめ、家電製品や自動車内のフィルター音響機器のスピーカー部材など日常生活のあらゆるところで幅広く使われています。普段目につきづらいところで活躍することの多いメッシュですが、よく見ると色や目の大きさに様々なバリエーションがあります。

今回は4種類のメッシュをレーザー加工機でカットしたパーツを準備しました。暗い所で光る蓄光(ちっこう)繊維を織り込んだものや、蛍光ピンクのメッシュは靴や鞄の試作品に使われているもの、撥水加工されているものなど種類が豊富です。

「ケミカルウッド」(協力 株式会社ミナロ様)
加工性や環境性に優れた、樹脂でできた言葉通り人工の木材です。木のように木目がなく繊維の方向を気にせず加工ができ、色で硬度が分かれているので用途に合わせて選ぶこともできます。また、着色性にも富んでいるので模型フィギュアの製作でも多く使われています。ものづくりの可能性を広げる使い勝手のよい素材です。多摩美生もよくお世話になっています。

.作業テーブルへ移動
学生トレーナーの元いよいよ作業スタート。小さなお子さんも沢山参加いただきました。

今回型に使ったのは、直径3cm、厚さ5mmの正円の型です。

.ジェスモナイトのリキッドとベースを混ぜる
予めピンク・ブルー・イエローに着色されたジェスモナイトのリキッドから好きな色を選択。

そこにベースといわれる粉状の材料を入れ、むらの無いようよく混ぜます。(リキッドとベースの重量比率は1:2.5なので、今回リキッドは4gベースは10gを計量)

混ぜ始めは粉っぽさが目立ちますが、混ぜ続けるとなめらかなクリーム状になっていきます。ここで3分程頑張って混ぜましょう!攪拌(かくはん)※が足りないと、完成した後に色がまだらになってしまうためです。
※攪拌とは…かき混ぜること

4.型に流す
混ぜた棒でかき出し、シリコンの型に流し入れます。

5.デコレーション
上からパーツをデコレーションしていきます。ジェスモナイトは15分程で固まります、そのうちデコレーションができる時間は2〜3分程と限られています。それ以上デコレーションを続けると表面がデコボコに…。完成をしっかりイメージしておくことが大切です。

デコレーションのポイント①
ジェスモナイトの厚みが薄くなってしまうと、この後型から外す時に割れてしまいます。パーツを沢山デコレーションする時は、ジェスモナイトの厚さが2mm以下になってしまわないよう、気をつけましょう。今回使用した型の深さは3mmと浅いため、型に注いだ後のジェスモナイトの中に沢山パーツを封入してしまうと、薄い部分が多くなり強度が落ちます

デコレーションのポイント②
重たいパーツ2分程経ってから乗せましょう。金属でできたものや、比重の大きいパーツは、早く乗せるとジェスモナイトの中に沈んでいって見えなくなってしまいます。

みなさん頭の中のイメージをどんどん形にしていきます。ピンセットや爪楊枝を使うとデコレーションがしやすいです。

6.固まるのを15分待つ
固まるまでの待ち時間は学生トレーナーへの質問タイムに。多摩美での学生生活についてや、志望する学科の話、受験のこと……様々な話で盛り上がりました。

CMTELの展示素材を見学する方もいらっしゃいました。

7.型から取り出す
つい先程まで液状だったジェスモナイトが…カチカチに固まりました!質感は石膏や陶器のようマットで、しっとりとしています。固まる時に少し熱が発生しますが、手で触っても問題なくほんのり温かい程度。

8.ピンをつける
最後に、裏側の面に瞬間接着剤でピンバッジ用の金属パーツをつけていきます。

9.完成!
ここで完成品をいくつかご紹介!
発泡ビーズ3Dプリント造形物を使用した作品。発泡ビーズはジェスモナイトに乗せるだけだと接着が十分ではないので、乗せた後に爪楊枝などで少し押すとしっかりとくっつきます。エメラルドグリーンと水色の淡い色の組み合わせがきれいですね。

こちらは3Dプリント端材、ワックスコードを使った作品。立体的で存在感のあるバッジが続々とできていきます。

グレーのパーツはケミカルウッド、ピンク色のメッシュワックスコードの組み合わせです。

アルファベット型のパスタをメインに、様々なパーツも盛り込んだ作品です。

個性あふれるバッジの数々が2日間で完成しました!

今年のワークショップでも、お子様から大人の方、学生や受験生、たくさんの方が体験をしました。樹脂に触れたことのない初心者の方はもちろん、樹脂に親しみのあるユーザーも、ジェスモナイトの使いやすさに驚いていました。完成したバッジは、みなさん早速身につけてお帰りになっていました!

 

多摩美の学生が普段製作に使用している材料や、珍しい素材に実際に触れて、ものづくりを楽しんでいただけたようです。次回のオープンキャンパスのワークショップも、ぜひお楽しみに!

10 12月 

こんにちは、CMTELです。
1月9日(水)にトレンドユニオン トレンドセミナーを開催します!

Hello, this is CMTEL.We host a seminar on Trends on Wednesday, January  9th.

【開催概要 】
●日 時:2019年1月9日(水) 16:10 開場  16:20 開始(17:50終了予定)
●場 所:レクチャーホール301(24-301)※従来とは会場が異なります、ご注意ください。
●対 象:多摩美術大学 全学部学科対象
●申し込み:当大学学生は不要
●講 師: Trend Union(Edelkoort East株式会社) 代表 家安 香氏

【 内容 】
現在CMTELで展示中のトレンドブックに沿って、2020年春夏のトレンドをイメージ画像や映像を使って分かりやすくプレゼンテーションします。またトレンドブックがどのようにリサーチ・編集され、どう形となって社会に現れるかまでのプロセスを掴むことのできる内容となっています。(前回の様子はこちらより

【 2020春夏シーズンテーマ 】
『FORKLORE(民俗学)』

Seminar on Trends in Spring and Summer 2020
[ Outline of seminar ]
N.B.: The seminar will be conducted in Japanese.

[Date] January 9 (Wed.)
[Hours] Venue opens at 16:10, seminar starts at 16:20
[Target Audience] Students in all departments of all faculties
[Lecturer] Kaori Ieyasu, President, Edelkoort East
[Application] Not required

[ Description of the seminar ]
CMTEL invites Kaori Ieyasu of Trend Union publishing company, editors and publishers of Trend Book, to comment on the necessity and context of trend predictions. Using audiovisual materials, this will be an accessible and easily understandable seminar.
She will discuss the latest issue of Trend Book, 2020 Spring and Summer, as well as how it is compiled and published so that you can grasp the workflow.
As the book focuses on a variety of genres, such as architecture and beauty, this is a valuable opportunity to browse books that you usually cannot access at CMTEL.
*The contents of the seminar are subject to partial change.
________________________________________________________________________________

トレンドユニオンとは…
トレンド予測のパイオニア的存在として世界中で知られているリドヴィッジ(リー)・エデルコートが1980年から始めたトレンドブックの制作を行っている組織です。
その活動は革新的かつ洗練されたトレンドブックの制作や、鮮烈なオーディオビジュアルの発表が中心です。常に誰もが持っているクリエイティビティーを刺激するものを発信し続けています。

トレンドブックとは…
トレンドユニオンでは、綿密な社会背景の分析や予測を行い、それに基づいて1年半から2年先のシーズンテーマを打ち出します。それを各カテゴリーに合わせ掘り下げたものがトレンドブックです。その種類は全10種類のカテゴリーを取り揃え、様々な分野をサポートします。(今シーズンCMTELでは「GENERAL TREND」を入手)また、テキスタイルやマテリアルなど実際に貼り付けられた素材で、質感も確認することができます。

●今回のセミナーでは、CMTELで展示していないブックも閲覧することができます。
※「建築」「アクティブウェア」など、数種類展示予定

[ What is Trend Book? ]
Trend Book is a book of predictions for a year and a half or two years from now, based on elaborate analyses and research on societal background. It includes strictly selected key words, colors, and beautiful visual materials, packed with useful and essential information for designing and developing ideas. There are a large number of valuable fabric samples attached to the publication, which you can actually touch. Every single page is a source of inspiration. This is a crucial book that enables you to monitor trends in design and the consumer market.

You can see the latest book (2020 Spring and Summer) at CMTEL. If you are interested, please visit us.

________________________________________________________________________________

ブック、セミナー共に、さまざまなアイデアや情報の詰まった内容です。ブックは色の組み合わせやグラフィックもとてもきれいで、ポートフォリオの参考になります。また、プレゼンテーションの映像や画像も美しく、インパクトのあるものとなっています。作品の見せ方やプレゼンテーション方法の勉強にもなります。

セミナーを受講するにあたり、CMTELにある2020年春夏「GENERAL TREND」を見ておくことをお勧めします。
みなさんのこれからのクリエーションを更に高める材料となるはずです。ぜひご参加ください!