芸術学科研究室イ・ヘリム副手の個展「時の残像|Echoes of Time」が名古屋で開催中です。
展示情報
「時の残像|Echoes of Time」
会期:2024年6月21日[金]-7月6日[土]
12:00~18:00(金曜日、土曜日のみ公開)
会場:Lights gallery(愛知県名古屋市西区那古野1丁目11−4)
主催:Lights gallery
※作家在廊日|6月28日[金]
※今回の展覧会について|https://youtu.be/UhOn9gx9Qlg
目の前に広がる景色の「奥」のことについて興味が湧く。今見ている景色というのは、きっとこの場所のこれまで出来上がった記憶が「層」を成し、その時間制の絡み合わせで成り立っている。そのいくつかの層は、それぞれの層ごとに異なる時間が流れ、またその層と層の間にも、時は詰まっているはずである。そう考えながら、もう一度目の前の景色の向こうに過去の断片が浮かび上がるような感覚になる。結局、私たちが目にするのは、過去と現在、未来が境界なく行き交う時間の残像なのである。
イへリム|Lee Hyelim
1992年 韓国ソウル生まれ
2024年 多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程修了、博士号(美術)取得
現在、多摩美術大学芸術学科副手。
来日した2018年に「紙漉き」に触れ、原料加工から紙漉きまで全ての工程を自身で行い、主に紙の作品を制作する。最近は、都市開発により居住地の周辺に激しい変化が起こることをきっかけに、消えてしまったり、我々から忘れられたりするものやことに注目し、それらを紙という素材と、紙を漉くという行為を通じて表現する。