芸術学科生が日々勉学に励む芸術学科棟は、
ラウンジ・螺旋階段・吹き抜けなど、さり気なくお洒落な造りをしています。
その中でも一際目を引くのが、壁面本棚です。
所蔵されているのは、芸術学科が収集した「芸術学文庫」と、
故・本江邦夫氏の蔵書をもとに設立した「本江邦夫文庫」の2種類。
教室だけでなく廊下にまで設置された本棚には、様々なジャンル・十人十色の作家の著書がたくさん。
さらに内容だけでなく、デザインや素材やフォントも、本当に色々な種類があります。
ブックデザインやエディトリアルといったデザイン面からも、良い参考になるのではないでしょうか。
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ちょっとご紹介すると…
芸術と言えば、の芸術家に関する書籍や、
有名な日本文学や海外文学は、もちろんしっかり所蔵しております。
洋書だってありますよ!
気軽に、でもしっかりと芸術に触れられる『美術手帖』もあれば、
じっくりと読むことのできる、研究向きの『芸術論集』もあります。
こちらは季刊『草月』の増刊号。表紙は佐藤晃一氏によるデザインです。
『近松秋江全集』や『日本陶磁全集』は、
作家名にちなんだ秋の動植物のイラストや焼き物のアイコンといった愛らしい背表紙が、なんともほっこりします。
対して『山東京傳全集』はモノクロながら豪華!
「梅花氷裂」はちょっと刺激が強くて怖いですが、ゾクッとして面白いですよ(暴力表現があるので苦手な人は注意してくださいね)。
このシリーズでは第十六巻に収録されています。
『金魚の飼い方・ふやし方』『横歩取り・ひねり飛車戦法』『内臓のはたらき』『数学がみえてくる』…
この棚は特に気になるタイトルが詰まっています。
『鎌倉のはずれの風景』は、帯の文句に興味を惹かれます。
このほかにも、帯が付いている本はいくつかあるので、引き出して見てみるのもオススメです。
『シャーロック・ホームズ全集』も揃っています。
学びの合間の休憩時間に、ホームズやワトソンと共にドキドキの冒険に出てみるのもいいかもしれません!
さらに『原色牧野植物大圖鑑』もあります。
練馬区にある「牧野記念庭園」には行ったことがありますか?
長閑でとても気持ちの良いところなので、安心して外出できるようになったらぜひ訪れてみてください。
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これらの所蔵書籍は、棟内であれば、誰でも自由に閲覧することができます。
(年季の入ったものばかりなので、大切に扱ってくださいね…!)
研究や制作、あるいは息抜きに、ぜひお役立てください!